ECサイトリニューアルを成功させるための準備や手順、知っておきたい注意点まとめ【2021年最新・動画あり】

失敗しないECサイトのリニューアルとは。開発会社選びのポイントや手順を徹底解説

Webサイトを改善する手段のひとつが、リニューアルです。費用も手間もかかりますが、デザイン刷新や新機能の導入によってアクセス数の増加やコンバージョン率向上が期待できます。本記事をご覧になっている方のなかには、Web制作会社側からリニューアルを提案された経験がある方もいるのではないでしょうか。

リニューアルは成功すると大きな効果がありますが、きちんとポイントを押さえて進めていかないと想定外の失敗をしてしまう可能性もあります。そこで今回は、ECサイトのリニューアルで失敗を防ぐために、知っておきたいポイントを紹介します。

また、文章では「なんとなく難しい…」「時間がないよ!」という方は動画がおすすめです!EC実践コンサル歴22年目のラフエスコートの多賀井が分かりやすく解説しています。

ECサイトのリニューアルを考えるタイミング

ECサイトのリニューアルを考えるタイミング

まず、ECサイトを運営する企業がリニューアルを検討するべきタイミングはいつなのかを考えてみます。

一般的には、数年に1回程度、現行サイトで課題・ニーズが明らかになり改善が必要になったタイミングでリニューアルを検討することが多いです。具体的には、以下のような課題・ニーズがあった場合にリニューアルを検討します。

新たな機能を追加したい

ECサイトを運用しているうちに、当初想定していなかった新たな機能が必要になることは少なくありません。顧客データ管理を改善するため会員登録機能を更新したい、新しいユーザーに新たな体験を提供するため機能を追加したいなど、自社のニーズを実現するのに現在のシステムでは不足している場合に、リニューアルを検討します。

最適化・効率化をしたい

人手不足を解消するためにシステムを導入して自動化したい、無駄なプロセスをなくして効率化したい、といったニーズがある場合にリニューアルを検討します。また効率化・SEO最適化の視点で、複数サイトで運営しているサイトをひとつに統合したいといったニーズを満たすためにリニューアルを検討することもあります。

外部環境の変化により更新が必要になった

WebサーバーOSのサポート期限切れ、利用していた外部サービスの提供終了など、ECサイトを運用する上で必要なシステム環境が変更したことによって必然的にリニューアルが必要になることがあります。この場合は放置するとセキュリティ上問題があるだけでなく、システムが動かなくなる可能性もあるため、早めの対応が必要です。

ユーザーの視聴環境やマーケティングのトレンドの変化に合わせるためにリニューアルが必要になる場合もあります。たとえば全てのページでhttps対応する常時SSL化は、ブラウザ側で非SSLページへの警告を強化したために対応いないとアクセス数に大きな影響が生じます。スマホ表示に最適化するモバイルフレンドリーは、スマホユーザーへの満足度向上だけでなくGoogle検索順位への影響があるため、対応は不可欠です。

また最近のマーケティングトレンドとして、実店舗と同じようにオンライン上で接客をおこなうデジタル接客があります。デジタル接客ツールを導入する際に、Webサイトを最適化するためにリニューアルを検討することもあります。

制作会社・運用会社を乗り換えたい

ECサイト運用時のサポートやメンテナンスは、外注した制作会社にそのまま任せている企業も少なくないでしょう。しかしサーバー管理費などの費用が高い、サポート体制に不満があるなど、何らかの問題があって運用会社を変えたい場合に、リニューアルによる外注先の変更を検討します。

ECサイトのアクセス数・コンバージョン率が下がっている

現在のECサイトで売上が伸び悩んでいる、アクセス数が増加しないといった問題がある場合、デザインやサイト設計そのものに問題があることが疑われます。まずはABテストやコンテンツ作成などの施策で改善をおこなってみて、それでも改善しない場合にはリニューアルを検討します。

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ECサイトリニューアルの手順・進め方

ECサイトリニューアルはどうやって進めるのか

Webサイトのリニューアルは、基本的には以下の流れで進めます。

① 現行サイトの課題・ニーズを洗い出す

② リニューアルの方向性を決める

③ 制作会社を選定する

④ 提案依頼書(RFP)を制作する

⑤ ④に沿って制作会社がサイトを制作する

⑥ コンテンツの準備・登録をする

⑦ システムのテストを実施する

※提案依頼書(Request for Proposal・RFP)とは、発注する企業が用意する資料です。Webサイト構築やリニューアルを発注する際に、必要な要件や機能リスト、自社の課題とゴールなどをまとめた資料で、RFPを用意することで制作会社に自社の意図や要望をスムーズに伝えることができます。検索するとテンプレートもたくさん公開していますので、必要に応じて利用するとよいでしょう。

ECサイトのリニューアル時の注意点

ECサイトのリニューアル時の注意点

Webサイトのリニューアルをおこなう際には、どのようなことに注意すればよいでしょうか。

注意点①データの移行ができるか確認する

リニューアル後のWebサイトに、現行ECサイトのデータをどのようなかたちで移行できるか、必ず事前に確認するようにしましょう。

ECサイトでは、通常、会員データや商品情報を保有しています。またコンテンツマーケティングとしてブログを運用しているサイトも増えています。それらのデータがテキスト、CSV、JSONなど一般的な形式でエクスポートできるのかを確認した上で、スムーズに新サイトのシステムへインポートできるかどうかを確認します。データ移行後のリダイレクト設定も不可欠です。

万が一インポートできない場合は、手作業でコピペして転記するのか、データ移行はあきらめるのか、移行作業も外注するのか、など、どのような対応をするかを検討します。

注意点②経営層の理解を得る/社内の体制を整える

リニューアルの必要性を経営層にきちんと理解してもらい、リニューアルプロジェクトを立ち上げるなど、社内横断型で作業を進める体制をつくりましょう、

リニューアルをおこなう際には、制作会社との折衝だけでなく、社内スタッフへの操作レクチャー、既存コンテンツの整理、他部門との交渉など、様々な業務が発生します。

また経理システムとの連携など、Webだけでない分野の知識が必要になることもあります。そのため、1人のWeb担当者に全て任せてしまうのではなく、皆が協力しながらリニューアルを進める体制が不可欠です。経営層に理解してもらえると、社内での連携がスムーズになり、協力も得やすくなります。

経営層の理解を得て進めないと、途中までプロジェクトが進んでから「思っていたのと違うから今から変更しろ」「そんなことはOKしていない」といったストップがかかる可能性もゼロではありません。

注意点③要件が制作会社に伝わっているか確認する

リニューアルを外注する場合、制作会社側に、自社の要望がきちんと伝わっているか確認しましょう。そのためには前項で紹介したような提案依頼書を用意することをおすすめします。

きちんと文書にして確認をとるようにすると、ヌケモレを防ぎやすくなります。打合せのときに口頭で伝えた、制作会社に現行サイトを分析してもらったから大丈夫、と甘く見ていると、要件が漏れてリニューアル後に今まで使っていた機能が使えなくなった、ということも起こりえます。

注意点④本当にリニューアルをすべきかを検討する

そもそもリニューアルを行うのは現行サイトの課題やニーズが明らかになってから検討することは、前項でお伝えました。しかし、そもそもリニューアルが必要なのかどうかを検討することも重要です。場合によってはリニューアルしなくても、クラウドサービスの導入など別の方法で問題が解決することもあります。

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よくあるリニューアル失敗例4選

よくあるリニューアル失敗例4選

ここでは、ECサイトのリニューアルで起こりがちな失敗例を4つ紹介します。

失敗例①開発期間が間に合わずユーザー満足度低下

ECサイトのリニューアル期間は3~4か月が目安で、何かの理由で遅れても対応できるよう十分な開発期間を見込むことが必要です。しかし新サイトの切り替えスケジュールが先に決まっており、開発期間が短すぎると、納期に間に合わせることが優先されてしまいがちです。

納期に余裕がないと、テスト不足や単純ミスによるトラブルが発生しやすくなります。最悪の場合はスケジュールに間に合わなくなってしまい、最低限の部分だけ公開して残りは開発中のままにする、または間に合わないコンテンツは旧サイトへのリンクで間に合わせる、などの対応でごまかすことも。

そうなると、せっかくリニューアルしたのにコンテンツはスカスカで使い勝手も悪くなり、ユーザーが以前よりも離れてしまいかねません。

失敗例②コストにこだわりすぎて本末転倒

なるべく費用を抑えることに意識が向き、本来であれば必要な機能までケチってしまうと、後から大変になることがあります。たとえばサイトのユーザー情報と購買履歴を連携させたいというニーズがあったものの、開発費用を抑えるために見送ったため、ユーザーは毎回購入時に住所や連絡先を登録することになり利便性が低下した、という例もあります。

また価格だけで制作会社を選んでしまうと、結果的に品質的に満足できないサイトになってしまう可能性が高くなります。

失敗例③コミュニケーション不足で期待した機能が含まれていない

制作会社側に要件が正しく伝わらなかったことで、今まで利用していた機能がリニューアル後のサイトに含まれておらず、実運用を開始してから気づくことがあります。

このようなことが起こるのは、現行サイトの機能について充分洗い出しができておらず、要件に含め忘れたことが主な原因です。この場合制作会社の瑕疵ではないため、追加開発の費用が発生しますので注意しましょう。

失敗例④データ移行できずにコピペで転記

データ移行について事前に確認せず、サイトが完成してからインポートできないことに気づくと、後が大変です。別の方法で作業を軽減できないか、時間や人手を確保する方法など、十分に準備をおこなう必要があります。

全て手作業で転記すると時間も手間もかかります。またリダイレクト設定が適切に行われていないと、検索順位が下がる可能性もあります。

制作・開発会社を選ぶポイント

制作・開発会社を選ぶポイント

リニューアルを外注する場合、もっとも重要になるのが制作会社の選定です。ここでは、どのような視点で制作会社を選ぶと失敗しないか、押さえておきたいポイントを紹介します。

ECサイト構築・運用ノウハウが豊富な制作会社を選ぶ

ECサイトは一般的なWebサイトと比べると、顧客データ管理や決済などの機能が含まれ、また商品(コンテンツ)点数が多いなど、難易度が高くなります。そのためECサイト構築・運用の経験が豊富で、ノウハウを持っている制作会社を選ぶと安心です。

例えば要件から必要な機能が漏れてしまった場合でも、ノウハウが豊富な制作会社であれば、「通常ECサイトではこの機能が必要ですが、大丈夫ですか?」とアドバイスしてもらえる可能性があります。さらに「このカテゴリ構造にしたほうが、SEO効果が上がりますよ」など、改善提案も期待できます。

できれば同業種での実績があるかどうかを確認して選ぶとよいでしょう。

クライアントに寄り添った開発をしてくれるところを選ぶ

リニューアルは単純にWebサイトを新しくして終わり、ということではありません。店舗と在庫を連動したい、自社の基幹システムと連携したい、といったニーズ、さらにできるだけ個別開発を減らして既存のASPサービスを活用したい、といった要望などがあります。

事前に十分な打合せ時間をとってくれるなど、細かな要望にも嫌がらずに耳を傾けてくれ、それを踏まえて適切な提案をしてくれる制作会社を見つけることが重要です。

制作会社はサーバー運用や改修など継続的にお願いすることが多いため、時間をかけて選定しましょう。長期的なパートナーとして協力してくれる制作会社が望ましいです。

フォロー・サポートが手厚いところを選ぶ

Webサイトは作って終わりではなく、継続的にメンテナンスを行う必要があります。たとえば組み込んでいる技術で脆弱性が発見された場合は、セキュリティパッチを適用するなどの対応が必要です。また急にWebサイトがダウンしたなど不測の事態が発生した場合には、迅速な原因究明と対応が求められます。

そのため運用開始後も有償でサポート環境を提供してくれる制作会社を選ぶと安心です。その際には、サポート対象範囲はどこまでか、追加費用が発生する際の相場、サポート体制(メール・電話・チャット可か、対応曜日・時間はいつか等)を確認しておきましょう。

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ECリニューアルをご検討中の方へ

ECサイトのリニューアルは、単に古いサイトを新しくしたり見栄えをよくしたりするのが目的ではありません。現在のサイトを改善して、売上アップなどのゴールに近づけるための手段です。手段が目的にならないよう意識しながら、より良い結果が得られる方法を検討することが大切です。

自社ECサイトでリニューアルを考えるタイミングが来た際には、現行サイトの課題や問題点を洗い出す、自社に合った制作会社を選ぶなど、本記事を参考にしながら進めると失敗を避けやすくなります。

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