1日最大760カット!奥が深い商品画像の撮影

1日最大760カット!カメラマン人生の中で最大カット数!!

これは、ライフエスコートの専属カメラマンが、今までに1日でシャッターを切った最大数です。

弊社では、主にECサイトで販売する靴の撮影を行っています。ただ単に760回シャッターを押すのであれば、簡単に押せるかもしれません。しかし、弊社で撮影しているのはEC用の商品画像です。そのため、適当にシャッターを切っているわけではないことは分かっていただけていると思います。

この760カットを撮影するのに、何時間かかったか想像できますか?正解は・・・14時間です!足数としては78足。単純に計算しても、1日では撮りきれないほどの量です。しかし、商品をECサイトにアップするためには、どうしても集中してシャッターを切らなければいけない日もあります。
では、なぜこんなにも時間がかかるのか。それは、先ほどもご紹介した通り、単純にシャッターを切っているわけではないからです!実際に商品がECサイトにアップされるまでには、どんなステップがあるのか・・・今回は、皆さんに、商品画像がサイトにアップできる状態まで、順を追いながらご紹介いたします。

しかし、撮影といっても一概に理解できるところは少なく、私もカメラアシスタントの仕事をさせていただきながら、少しずつ理解していきました。
そんな、実は奥が深い商品画像の撮影手順を少しでも知っていただければと思います!

☆商品画像の撮影の8ステップ☆

【1】 サンプルがない!?意外と大変なサンプル依頼

【2】ひも、ファー、素材によって様々!サンプルをいかに本物にするか


【3】3ステップ目でいよいよ撮影!

【4】カメラは捕らえていた!目に見えないアレコレ

【5】自社品番はECサイトの命!リネーム作業

【6】細かいところも全て切抜く職人技!

【7】職人もミスはします…笑ってしまう切抜き画像確認!

【8】ECの命!商品画像がいよいよ完成☆

それでは、各ステップで実際にどのような作業を行っているのか詳しくご説明します♪

【1】サンプルがない!?意外と大変なサンプル依頼
まずは、撮影に使う商材を各ベンダー様から取り寄せることから始まります。いつ、その商品をECサイトにアップしなければいけないのか、スケジュールを確認しながら、対象となるサンプル商材をベンダー様より送付していただきます。
しかし、ベンダー様も忙しくなかなか担当者が捕まらず、サンプルの納期が遅れてしまったり、あまり早く依頼しすぎてもサンプルが用意できていない場合などもあるので、スケジュール管理が重要となってきます。また、撮影スペースや撮影のカット数などにも限界はあるので、スペースやカメラマンの撮影のスケジュールも確認しながら、サンプル依頼を行います。

【2】 ひも、ファー、素材によって様々!サンプルをいかに本物にするか(1足につき10~15分)

靴を新しく購入して「さて履こう!」と、思っても、紐が通っていないなんて経験したことありませんか?

サンプルの靴ももちろんそうです。靴ひもが通っていたらラッキー!スニーカーなどのひも靴のほとんどは、靴ひもが通っていない状態で届きます。それを、実際に履ける状態にして撮影しなければならないので、この作業が意外と時間を取ってしまうのです。
まずは、サンプル商品の汚れやほこりを落とします。合成皮革などはふき取ることで大体の汚れは落ちますが、スエード素材やベロア素材になるとエアダスターやテープで剥がしたりしなければいけません。
靴裏も、シールを剥がした後があったり、外で履いたような汚れがあったりすることもあるので、見えるところだけでなく、靴裏まできれいにしなければいけません。
ブーツであれば、ひとり立ちするように筒の中に仕込みを居れ、形を整えます。ひも靴であれば、ひもを通して左右対称のリボン結びをします。ストラップ付きのパンプスは、ストラップの裏に薄いアクリル板などを仕込んで、いかにも履いているかのような状態へ仕上げます。流行のグラディエーターサンダルも同様です。
ファーつきの商品であれば、ファーの毛並みを揃えるためにスチームアイロンをかけたり、それぞれの靴に合わせて仕込みの作業も変わってくるのです。

【3】 3ステップ目でいよいよ撮影!(1カットにつき5~10分)
ここで、ついに撮影の段階に入ります。現在、1商材につき8~9カットの撮影をしております。
なぜ、同じ商品を何度も撮影するのでしょうか?
皆さんはECサイトで写真が正面の1カットしかないものがあったとしたら、様々な角度から撮影しているものを見たいと思ったことはありませんか?
弊社で撮影している8~9カットというのは、すべて同じ方向から同じ状態で撮影しているわけではありません。商品の特徴を上手く伝えるために、それぞれ方向や向きを変えながら、それぞれ撮影をしていきます。現在は、
1.両足揃えた状態、
2.つま先を右に向けた真横から、
3.正面、
4.つま先を左に向けた真横から、
5.かかと正面、
6.上から、
7.靴底、
8.特徴のある部分(商品の特徴や場合によって9カット押さえるときもあります。)の8カットを標準として撮影をしています。
しかし、向きを変えるだけでは撮影はできません。色や特徴をしっかりと伝えるために、商品によって照明等も全て変更していきます。例えば、白い靴を黒い靴では光の受け方が全く違うため、照明を落としたり、強くしたりしなければいけません。そのため、色んな商材が入荷しますが基本的には、品番や商品ごとではなく、色によって順番を決めることが多くなっています。基本的には、薄⇒濃の順です。
また、素材によっても、照明の当て方や撮影の仕方は異なります。エナメル素材は光を全て反射してしまうため、黒い板で照明映りこんでしまう部分をさえぎるようにします。また、流行のスタッズ付きやビジュー付きのものに関しても同様のことが言えます。スタッズやビジューに照明やカメラマンが反射で映りこんでしまうので、角度や照明を調節しながら撮影を進めていきます。
最近では、異素材を使った商品が多くなっているのですが、その際には、一番クセの出やすい素材に合わせて照明をあわせています。
ちなみに、カメラマンに大変だった商材を聞いてみたところ、スエード素材にエナメルのポイントがあって、リボンの付いたブーツが一番大変だったそうです。
最初に、ご紹介したとおり、最大で1日760カット撮った日もありましたが、最大でも1日30足が限界です。なぜなら、30足×9カットで270カット撮影するとしたら、1350分もかかるからです。スケジュールが上手くいっているときは、しっかりペースを守りながら撮影が出来ていますが、急な撮影が必要な商材が入ってきたり、サンプルの返却日までの余裕が取れないときは、760カット撮らなければいけなくなってしまうのです。

【4】 カメラは捕らえていた!目に見えないアレコレ(1カットにつき15~20分)
撮影した画像はすぐに商品画像として使えるわけではありません。
ここからは、画像をECサイトにアップするための、地道な作業が続きます。撮影した画像はまず、トリミングという作業に入ります。このトリミングは、撮影した画像と実際の商品とに色の差異がないかをチェックしながら、撮影した画像に編集を加えていきます。
さらにその中で商品に汚れがないか、傷がないかチェックをし、その汚れやキズを、フォトショップを使って修正していく作業です。先ほど、仕込みの段階であれほどキレイにしたのに、なぜ?と思われる方もいらっしゃると思います。実は、サンプルには人間の目には見えない汚れや傷が付いている事があるのです! その汚れや傷を1カット1カット全て手作業で修正していきます。
また、基本的に商品画像は左足を使用するのですが、サンプルが右足のみ入ってくるときもあります。その時には、まず左足になるように反転をし、ロゴや飾り、ベルトなどの位置も修正しなければいけません。この作業が入った場合には、1カットに付き30分から1時間ほど時間がかかる場合もあるのです。

【5】自社品番はECサイトの命!リネーム作業(1商材につき5~10分)
リネームとは、撮影画像がどの商品のどのカットなのかを区別するために、画像名を商品アップの際に使う画像名へ変更していく作業のことです。皆さん、旅行の写真を整理するとき、いつどこで何をしたものなのかわかるように名前を変えたりしませんか?それと一緒です。画像は撮影と同じく9カットあるので、それを全て手作業で変更していきます。また、この際同時に撮り忘れているカットがないか、抜けてしまっている商品がないかの確認も行います。

【6】細かいところも全て切抜く職人技!(1カットにつき15~20分)
現在、弊社では中国に切り抜き作業を外注しております。トリミングした商品画像を共有のFFFTP(ファイル転送のソフト)を使用しながら、中国に依頼をかけます。
ここで、商品の周りにある背景や、先ほど、ご紹介した仕込みなどの余分な部分を消すために、商品の形に切り抜いていきます。
切抜き作業の時間は、大体1カット15~20分程度で出来るそうですが、サンダルやストラップパンプスなど切り抜き部分の多いものに関しては、通常より時間がかかっています。

【7】職人もミスはします…笑ってしまう切抜き画像確認!(1商材につき5~10分)
中国で切り抜いていただいた画像が戻ってきた後は、その画像がきちんと切り抜かれているか確認をします。靴の回りの背景画像が切り抜かれているのはもちろん、グラディエーターサンダルであれば、ベルトとベルトの間まで切り抜かれているかを確認していきます。最初の頃は、色が変わってしまっていたり、画像にナゾの空白部分のある、一見ミス画像とは分からないものもあったりしたものです。現在もたまーに、笑ってしまうほどのミス画像もありますが、ほとんどミス無しで贈られてきています。中国での切り抜きは弊社において、欠かせなくなっています。

【8】ECの命!商品画像がいよいよ完成☆
こうして様々なステップを経て、やっとデータアップ用の商品画像として、完成するのです。

ただ商品を撮影して画像をアップするなら、誰にでも出来るかもしれません。しかし、弊社が撮影しているのはECサイトでの販売用画像です。いかに画像で商品の特徴を全て伝えられるか、そういったことを考えながら、撮影を行っています。

≪番外編≫女性社員はモデル並み?履きカットの撮影
主に、レディースのブーツやパンプス、レッグウォーマーなどでイメージを高めるために商品を実際に着用した画像を撮影するのですが、この履きカットが弊社にとっては恐怖となっています!弊社全員というよりは、弊社女性社員ですが・・・。実は、この履きカット弊社の女性社員が実際にはいて撮影をしているのです!!
モデルさんでもないのに・・・と若干不安もありながら、慣れないなりに足のポーズを取り、カメラマンに「足に力が入りすぎて硬い!」と怒られながら、女性社員も頑張っています!
そこで!2ヶ月に1回程度ですが、モデルさんを使ったコーディネートカットの撮影もしています。こちらに関しては、また、おいを見てご紹介しますね!

さて、ライフエスコート通信も2号が出来上がりました!今回は商品画像の撮影にスポットを当てて、弊社の仕事紹介をさせていただきましたが、いかがでしたでしょうか?ECサイトにとって、商品画像は商品をアピールするための最大のポイントです。これからも商品の魅力を伝えるために、撮影に望んでいけたらと思います。