第一印象を決める商品撮影技法とは?

あなたがインターネットから商品を購入するとき、何が決め手になりますか?
初めから限定された商品を探している人もいますが、私は「なにか気に入る商品はないかな~」と目的もゆるくネットサーフィンをしています。そんな人も圧倒的に多いのではないでしょうか。

インターネットでは実物の商品を手に取ることができない分、知名度や口コミ、商品詳細の説明、広告など、あらゆる情報を元に購入を決定します。
その中でも1番最初に目に止まるのは商品画像だと思います。

ある企業の調査報告に、このような結果があります。
【お客さんに「何を決め手に商品の購入を決意したのですか」というアンケートの結果、ズバリ『写真だ』と答えた方が83%もいたのです。
例えば、あなたがネットショップで新品の本を買おうと選んでいるとき、ピンボケした商品画像が眼に入ったとしたらどう思いますか?色が淡かったり、不鮮明な画質だったり汚い商品画像を見るとお客さんの購買意欲は激減してしまうでしょう。】

人も、いつも笑顔だと好印象ですよね。そう、商品を気に入ってもらうためには、画像はとっても重要なのです!
では、実際に画像が掲載される背景には、どのような工夫がされているのでしょう。
今回は、弊社が主に行っている『靴』の撮影方法をご紹介いたします☆

まずは自己紹介!顔を覚えてください!!
イメージで後押しを!長所をアピールして気に入ってもらおう!!
想像以上の手間と時間をかけて最高のオシャレを!(影の努力)

まずは自己紹介!顔を覚えてください!!
初めにも書きましたが、大事なのは第一印象です。
まず興味を持ってもらうところから始まります。そのためには、360度全ての角度から知ってもらうのが重要。
私は以前インターネットからスニーカーを見ていて、かわいいけど後ろがどうなっているのかわからず、なんとなく購入しなかった・・・という経験があります。
現代は「なんとなく」商品を見ている人が多い中、たった一つの情報が足りないだけで購入までつなげる事ができなかった!なんて事は珍しくありません。
そこで、弊社では一足につき通常8枚の撮影をし、360度全方向+ワンポイントの撮影を行っています!

また、靴が回転しているように並べるのも、見やすさの視覚的効果を狙えるのです。

※余談ですが、楽天のサイトに掲載する場合、画像は3枚までしか載せることができません。(少ない!)
たったの3枚では商品の良さが伝えられない。載せなくていいカットなんてない。
そこで、8枚の画像を右のように3枚
に加工し、全カット掲載しています!

さて、顔どころか全身を見てもらったところで、次は長所をお伝えしましょう!

イメージで後押しを!長所をアピールして気に入ってもらおう!!

画像を全方向見てもらうためには、前、後、右、左、上、下の6カットがあれば十分。8カットもいらないのです。では残りの2カットは何に使用しているのでしょう。
1番初めのカットは基本的には両足を揃えて撮ります。片足よりも両足並んだ方が、実際の商品の「イメージ」が湧きやすいのです。(サンプル品によっては用意ができないこともあります。)
そして最後のカット。これは商品の見せたいポイントに寄って撮影しています。
ここで注意するのは、商品によって見せたいポイントが違う事。

例えば・・・
●ソールがポイント ●イラストがポイント ●仕様がポイント ●2WAYがポイント

ソールやイラストは通常のカット画像でもわかりますが、アップにすることで、「もっと見て!」と、おすすめポイントをアピールしているのです。
また、商品の特徴は商品の説明文でもご紹介しますが、説明文を読まない人ももちろんいますし、何より「イメージ」を「目」で確認して、自分で履いた姿を「想像」してもらいたいのです!

・・・おまけ♪「イメージ」をしやすいよう実際に履いて撮ることもあります♪

これで、見た目から伝えられる長所やポイントがアピールできたと思います!
次は、魅力を引き出すために行っている、撮影までの作業の裏側をご紹介します。
【3】想像以上の手間と時間をかけて最高のオシャレを!(影の努力)

さて、さきほど紹介した画像たち。
一足撮影するのにどのくらいの時間がかかっているのでしょう。
個人出品するときは家にあるデジカメで撮ったりと、一見誰でもできる作業。私もやろうと思えばできます。

しかしビジネスとなるとそうはいきません。いかに商品をきれいに、正確に伝えるか。
裏ではカメラマンやスタッフの、地道で涙ぐましい努力があるのです。

それでは、作業工程を簡単にご紹介いたしましょう!

作業① 仕込み
まず、それぞれの規則性に合わせて、撮影のできる状態に整えます。

・スニーカー編
ヒモが通されず送られてくる事がほとんど。もちろん、1から丁寧にヒモを通します。平ヒモや革ヒモの場合はねじれも注意!根気のいる作業です。

・ブーツ編
筒丈のあるものだとまっすぐ立たなかったり、履き口がゆがんでいたりします。
中にアンコを詰めて、針金で形を整えて・・・繊細!
さらにファー付き商品の場合、箱に入れられていたファーは、正直とてもキレイとは言えない状態・・・スチームで柔らかくした後、毛流れを整えます。

・サンダル編
ベルトタイプのサンダルだと潰れてしまっている事が多いのです!一本一本、丁寧にアイロンをかけたり、細く切ったアクリルを裏に張り付けることも!!
春夏はシフォンリボンやチェーンを使った商品も多く、なかなか思い通りにいきません。

・トレッキングシューズ編
以外に時間がかかってしまうのがこのタイプ。ポイントは、ヒモをきれいに結ぶこと!左右対称に結ぶため、長さを調整したりテープで固定したりして完成。
また、全商品に共通するのが、ごみ取りやシール剥がし。
靴を傷めないように、丁寧に丁寧にごみ取りをします。商品に付いているシールも、原状回復のため、破れてしまったり、あとが残らないようにキレイに剥がします。

しかも販売前の商品は他会社様でも撮影を行うため、汚れていたり仕込みのテープがくっついて剥がれなかったり、時にはベルトが壊れていたり石が外れていたり、なんてこともあります。

作業② 撮影
さあ、メイクや衣装の準備ができたらいよいよ撮影です!

まずは撮る角度に注意。目線、靴の開き具合が揃っていると、一覧表示された時にとってもキレイ。見ているお客様も、比較しやすくなります。

しかし、実際は装飾品に光物などがあると、ライトの反射などの関係でどうしても同じ角度で撮れなかったり、ヒール高や靴の種類、素材などで微調整も必要になります。

またスエード素材は平坦に見えやすい、黒系は色が潰れてしまいやすい、逆に白系は反射して輪郭が消えてしまいやすい、など扱いにくい商品をわかりやすく撮影するためには、カメラマンの技術と経験が活躍します。

作業③ 画像処理
最後の仕上げ!撮影画像を修正します。

・画像修正
仕込みの時に取りきれなかった汚れやホコリ取り。剥がせなかったシール、仕込んだ針金やテープを消します。
さらに色が変わってしまっている商品は色調を補正。逆足で撮影した商品は靴だけではなく、ロゴや模様も反転したりもしているんです!

・切抜き作業
いよいよ大詰め。修正された画像を切り抜きます。ソールの凹凸やファー商品、飾りチェーンなどの細かいディテールも丁寧に切り抜きます。この時に、【1】で紹介した楽天用の画像も合わせて作成します。
切抜きまで完了して、初めて掲載される画像が完成するのです!!

普段何気なく見ている通販サイトの画像。私たちの目に入るまでには、様々な工夫や工程を経ているのです。ここで紹介させていただいたのもほんの一部に過ぎません。
たった1カットのためにこんなに時間と手間をかけるなんて・・・と思うかもしれませんが、その、たった1カットで興味を持ってもらえるか。購入につながるかどうかの明暗を分けることにもなるのです。

また、何気なく見てしまうものだからこそ、第一印象が肝心なのです!
ただ撮るだけではなく、意味合いを考えて工夫する事で売り上げも変わってくるのではないでしょうか。

今回はかなり細かい部分のご紹介になりましたが、商品が掲載されるまでの裏側を、
少しでも興味持っていただけたら嬉しいです。