【ECハウツー7日間】メルマガ講座はこちらから

楽天スーパーSALEの対策とは?売上アップのためにしておくべきこと

楽天市場では、ビッグセールイベントとして知られる「楽天スーパーSALE」の対策をして売上アップを狙いたいというショップ運用者が多くいます。

普段の何倍もの集客が見込めることから、この機会に自社のショップに新規顧客を取り込みたいところです。しかし、「具体的にどのような対策をすればよいかわからない」という方も少なくないでしょう。

そこでこの記事では、売上アップにしておくべき対策や申請の方法、セールに対する前知識などについて解説します。

楽天スーパーSALEとは?

楽天スーパーセールは、ショップ運営者にとって売上を高める機会となる楽天市場の大型セールのことです。多数の商品を割引することに加えて、楽天ユーザーがこのタイミングに合わせて買い物をすることからショップの認知度を高められる絶好の機会です。

また、楽天市場がこの時期に合わせたお買い物マラソンを実施、ポイントアップ祭にも負けない大型集客をします。楽天スーパーSALEの売上が、年間総売上の5割を超えるショップも珍しくありません。

3ヶ月に一度開催

楽天スーパーセールは3ヶ月に1回の頻度で開催される特別なセール期間です。毎年、3月、6月、9月、12月の年4回開催されます。つまり、セール前からセール期間中の盛り上がりに合わせて準備することで、売上という大きな成果を得られます。

3ヶ月というスパンは、季節や年中イベントの区切りでもあるため、セールの時期によっても売れるモノが異なることです。開催期間を把握することはもちろんですが、季節や直近の行事・イベントなどに合わせて商品を充実させるなど、シーズンに合わせた対策が不可欠です。

楽天市場が主体となって広報

ECサイトで商品をセール販売する際に、独自のイベントを開催すると販促や宣伝に苦心する運営者がほとんどです。しかし、楽天市場に出品するセールイベントの楽天スーパーセールでは、楽天が広報活動を大々的に行うのが特徴です。

過去にはテレビコマーシャルを始め、電車の中吊りポスターなど、大々的な施策が打たれるなど、人々の認知度がすでに高いのです。楽天ユーザーのリピーターなら、すでにイベント時期を把握していて、自主的に買い物をするケースもよくあります。自主的に広告を打たなくても集客を増やせることが、楽天スーパーセールの最大の魅力です。

高ポイント還元

楽天スーパーセールでは、さまざまな商品が割引されることに加え、楽天ポイントが通常よりも多く付与されます。買い回りを利用すると、最大10倍、つまり商品金額の1割にあたるポイントを獲得可能です。

上記の高ポイント還元が後押しとなり、売上アップや新規顧客の獲得に直結します。ポイント還元率の設定によっては小さなショップでも売上アップに成功するなど、セールの恩恵を受けられます。

通常時の3倍のアクセスが集まる

楽天スーパーセールでは、楽天が主導して大型広告を打ち、高ポイント還元などの集客により、普段楽天で買い物をしないユーザーもこの期間にアクセスして買い物をします。その結果、イベント期間は通常時の3倍ものアクセスが集まります。つまり、このイベントに向けた施策を準備、対策することで、自社ショップの集客と売り上げが見込めます。

楽天スーパーSALEへの対策をしよう

具体的な楽天スーパーセールの対策で有効なものについて解説します。

基本的な施策ができているか確認

最初に、イベント向けの基本的な施策の確認です。

イベントをターゲットとしたページ作りとして、イベント中は自社ショップがセールをすることがわかる内容にします。そのうえで、リピーターやファン、購入済みのユーザーにメルマガ配信を通じて知らせて、集客を促します。

さらに、商品名や商品画像をイベント向けに変更することで、割引率やセール対象品であることをわかりやすく設定します。目玉商品に対しては、「ぽっきり価格」の商品にしたり、目玉商品の枠にエントリーしたりなどして、売れるように工夫します。

以上の基本的な対策を楽天スーパーセールでしっかりと実施します。しかし、基本の対策が不十分なショップは成果の出ていないところに多く、売り上げを伸ばすショップは上記を徹底しています。そのため、基本をしっかりするだけで、競合他社との差別化を図れるでしょう。

セール用の商品を用意

アクセスの増える楽天スーパーセールでは、繰り返しの購入を促し、単純な購買数を増やす工夫が必要です。1度目に買い物するハードルを下げることが不可欠なため、セール用商品を設定します。これは「入口商品」として知られています。

  • 割引率(割引額)が高い
  • 変倍率を設定している(最適なポイント還元率)
  • 送料が無料

など、購入しやすい条件を付けることで、まずは購買行動を促す方法です。イベントで効率的に顧客を増やして、イベント後の「サンキュークーポン(THANK YOU COUPON)」を配ります。

以上の施策によって、今後の見込み客を獲得することが期待できます。もちろん、全員にクーポンを配っていると全体の利益が減少するため、リピーターの期待ができる新規購入ユーザーに配るなどしてそこは調整しましょう。

商品画像をセール専用に変える

ショップ販売では、検索やランキング閲覧時の最初に目に入るアイキャッチ画像や商品画像がとても重要です。一目でポイント還元率やセール対象品だとわかるものに変え、ショップへのアクセス数増加が見込めます。

例えば、「半額対象商品」や「ポイント数倍」のようなわかりやすい文字を画像に入れておくなどです。ただし、画像レギュレーションに違反しないような内容であることが前提です。レギュレーションには根拠のない”激安”という文言が不可など楽天市場内で決められており、その内容に則った作成が必要です。

ポイント還元率をアップ

楽天スーパーSALEに向けて、ショップはポイント還元率を高めておくことです。大型イベントを最大限活かすため、ポイント還元率は、最低でも2倍に設定します。なぜなら、他のショップも倍率を高めてくることに加えて、ポイントアップを意識した買い物をするユーザーがイベント期間中に増えているためです。また、2倍は実質的に「最大22倍還元」を宣伝できる数字のため、バナーや画像での宣伝効果も高められます。

ショップクーポンを発行

イベント期間は、ショップとして割引クーポンの発行を毎日行います。期限をその日中に使うように設定し、毎日期限切れになるクーポンをお知らせするメッセージがユーザーに届きます。すなわち、自動的に配信される集客に効果的な機能を活用できるのです。以上に加えて、イベント後もサンキュークーポンを発行すれば、イベントで獲得した顧客が繰り返し購入する機会を作り出します。

イベント告知バナーを設置

楽天スーパーセール時期に限定のバナーを設置し、スーパーセールに参加していることをユーザーへアピールできます。固定客とは反対に、浮遊客の場合はセールをアピールするバナーがないと、「このショップはセールをしていない」と買い物時にスルーされるのです。目に付きやすいトップページなどにセールやポイント還元を実施していることがわかるようなイベント告知バナーを設置しましょう。

平日と週末でセール内容を変える

一般的に楽天スーパーセールは開始直後と終了間際に特に売り上げが高くなる傾向があります。あとは、盛り上がることの多い週末です。平日と週末で目玉商品を変えるなどの施策を取ることで競合他社との違いをアピールできます。

また、一度カゴ落ちしたユーザーにも再度アクセスして購入に繋がれば、売上アップの底上げを図れます。内容によっては、期間内に何度もリピート購入を促せます。

初日や最終日にイベントを開催

イベント期間中の売り上げは、お目当て品を買う初日と、駆け込みでセールを利用する最終日に、アクセス・売り上げともに増える傾向があります。楽天市場全体が盛り上がることを利用して、集客のためにセール初日と最終日に自社ショップでイベントを開催します。

例えば、初日は、目当ての品を探しているユーザーに向けた買い回りを促すような、値打ち商品を準備することです。また、最終日には、期間内に再度アクセスを促せるような、その日限りの商品や打ち出しをするなどです。

「ポッキリ価格」の商品を作る

楽天スーパーセールのユーザー内では人気の「1,000円以上で〇〇円ぽっきりな送料無料」の商品が「ぽっきり企画」です。楽天の検索窓でも「ポッキリ価格」のワードは多く検索されており、楽天スーパーセール期間内はポイントアップを狙うユーザーが多数集まります。金額設定は1,000円がポイント還元率アップする転換点のため、ポッキリ価格な1,000円の商品をショップに用意することがこの期間中の集客には重要です。

目玉商品の枠にエントリー

楽天スーパーセールにはタイムセールがあります。これは、厳しい審査を通過した商品が、時間限定で楽天市場のトップページに載るというショップの特別なセールです。ユーザーの目に触れやすいこと、格安な商品のみが楽天市場の最大アクセスを誇るトップ画面に載るため、販売数が伸びることは確実です。

そのため、ショップは目玉商品の枠にエントリーしておきします。申し込み、審査のクリアを経てようやく出品できるため、知らなければ使えないので注意しましょう。

クロスセル対策を実施

EC事業では、クロスセル対策を施すことによって、さらなる売上の向上が見込めます。クロスセルとは、購入者に購入商品に関連した商品をついでに買わせる手法です。例えば、コーヒーグラインダーを購入する方にコーヒー豆やポット、フィルターなど付属品や関連商品を提案して、購入を促します。

あるいは、その商品と一緒に購入されやすい商品などを自動で表示して、一緒に買われやすい商品をまとめてカートに入れるようにします。つまり、1人の購入という事実は変わらなくても、1人当たりの売上がアップする方法です。多くの集客を見込める楽天スーパーセールにあわせたクロスセルを上手く設定しておけば、1つの目玉商品につられて他の関連商品が売れる相乗効果を得られます。

サーチ申請をする

サーチ申請は、楽天スーパーセールの中で、通常価格から値引きする商品を楽天市場に申請する手続きです。サーチ申請後の審査をクリアすると、セール商品だけを特集した楽天市場のセールページに載って、専用の検索窓に自社の商品が出て閲覧されるなど、ショップへの集客に繋がります。

この申請は、イベントの3週間ほど前から始まるので申請忘れのないように注意します。ちなみに、楽天市場には10~49%もありますが、もう1つの50%以上の値引きを検索できるため、できれば10~49%割引とは別に、半額の商品を申請しましょう。

サーチ申請・登録の方法

サーチ申請は、サーチへと登録することで楽天市場のページから自社ショップへの集客を促す有効な施策です。通常ページとコピーページの2種類の申請手段があり、

通常ページからするサーチ申請の方法は次の手順です。

手順1.商品管理ページにて価格と販売期間の変更

RMSトップから管理する商品を選んで、以下の入力項目を埋めます。

  • 販売価格のセール期間中の「販売価格」
  • 「表示価格」の元値
  • 「販売期間指定」のセール開始・終了日時

手順2.イベント商品申請フォームから申請

  • イベント商品情報の部分に「商品管理番号」を入力

以上で申請完了です。サーチ登録によって、アイコンの付与やセール期間中によるダブル効果でアクセスの増加に有効です。

もし、現在、店舗のアクセス数にお悩みの方がいましたら弊社が運営する「楽天コンサル&運用サービス」がおすすめです。色んな広告や企画があって、どれをやったらいいか分からない、SEO対策を見直したい、そもそも相談できる人がいない。などアクセス数でお悩み方を全面的にサポートいたしいます。

>>株式会社ライフエスコートの「楽天コンサル&運用サービス」を覗いてみる

楽天スーパーSALEをリピーター獲得につなげよう

EC販売ではリピーター獲得が売上や利益を高めるためには大切です。楽天スーパーSALEでは、楽天市場が通常の3倍もの集客を得られるため、リピーター獲得の機会につなげることができます。特に意識しておきたいマーケティング用語が「顧客生涯価値(LTV)」です。

用語の意味は、1人の顧客が生涯で売上を獲得できる合計値(総額)のことです。長く利用するほど合計は大きくなり、価格競争ですぐに離れていかない顧客が付くほど、将来的な売上の安定感につながります。そのため、楽天スーパーSALEの期間中に得た新規の見込み顧客をリピーターにすることで、長い目で見たとき、自社ショップの売上を長いスパンで引き上げます。

対策や運用が難しければ外部委託も検討を

実際には、楽天スーパーSALEへの対策を実施することに不安や面倒を感じるショップが多く、そうしたショップ向けに楽天ショップのコンサルや運用を代行する会社に依頼する手があります。ようするに、アウトソーシングすることで、手間のかかる楽天スーパーセールの対策を外部の会社が代行するという方法です。

セールに向けたページ作成や商品ページの更新、各種対策など、幅広い業務を委託できます。また、平時のショップ運営や業務も任せられるので、ECサイトや楽天ショップの運営に不安がある場合には、普段から外部委託を検討するのもよいでしょう。

もし、現在、店舗のアクセス数にお悩みの方がいましたら弊社が運営する「楽天コンサル&運用サービス」がおすすめです。色んな広告や企画があって、どれをやったらいいか分からない、SEO対策を見直したい、そもそも相談できる人がいない。などアクセス数でお悩み方を全面的にサポートいたしいます。

>>株式会社ライフエスコートの「楽天コンサル&運用サービス」を覗いてみる

まとめ

今回は、楽天スーパーSALEの対策について、売上アップのために必要なこと細かな施策の方法について取り上げました。

ショップ運営者は、楽天スーパーSALEの特徴を理解して、基本的な対策からサーチ申請のような専用の集客施策までしっかりと準備しておくことが大切です。

特に、リピーターの獲得は、生涯顧客価値(LTV)を高めるには重要なポイントです。新規顧客をリピーターにするまでの流れを作ることが、最大限セールイベントを活かせる手段といえます。

しかし、これらの対策は手間がかかるうえ、慣れていないと難しいことから代行のできる専門会社に対策や運用を依頼する方法も検討しましょう。

ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

独立行政法人 中小企業基盤整備機構が提供する「EC・IT活用支援パートナー制度」に登録