11月の最終金曜日は世界的なブラックフライデーセールが行われますが、各種ECサイトも例外ではありません。特に国内ECで有名なのが楽天ブラックフライデーセールで、年に一度のセール期間を無駄にするべきではないでしょう。
この記事では楽天ブラックフライデーの仕組みや特徴、そして売り上げアップにつながる効果的な対策方法について、解説します。
目次
楽天ブラックフライデーとは?
楽天ブラックフライデーは、2017年より開催している楽天市場でのセールイベントです。元々はアメリカ発祥のビッグセールイベントであるブラックフライデーが由来で、同国では毎年、感謝祭終わりの11月最終金曜日になると、大規模な小売店でのセールが全国的に行われます。
元々は実店舗で行われてきたセールイベントですが、その経済効果の凄まじさやECの普及から、近年はECサイトでもブラックフライデーセールが行われ、日本国内でも楽天市場などが独自に企画を実施しています。
2021年までに過去5回開催されており、今後も11月下旬の風物詩として定期開催が予定されています。
楽天ブラックフライデーの特徴
楽天ブラックフライデーは、ただ商品が安いというだけでなく、
- ショップ買い回りでポイントアップ
- 「SPU」の併用可能
- 楽天ふるさと納税も対象
- パンダダーツくじ開催
- 黒いアイテムが目玉商品に
という、独自のイベントが開催される点も特徴です。それぞれの詳細について、解説します。
ショップ買い回りでポイントアップ
楽天ブラックフライデーの特徴の一つが、ショップ買い回りによるポイントアップです。楽天市場は独自のポイント制度を導入しており、楽天Payなどの決済サービスや商品購入の際に現金の代わりに利用できることが特徴ですが、定期的に複数ショップで一度に買い物をすることで、ポイントが増額されるキャンペーンを開催しています。
楽天ブラックフライデーも例外ではなく、10店舗以上での買い回りで最大10倍の還元が受けられるなど、非常にお得な買い物を実現します。
「SPU」の併用可能
SPUは、楽天グループのサービスを使えば使うほどもらえるポイントがアップするお得なプログラムです。通常ポイントを1倍とした場合、SPUと買い回り、そして店舗限定キャンペーンを併用した場合 「通常ポイント1倍+SPUで14倍+買い回りで9倍+店舗限定キャンペーンで19倍」と、最大で43倍のポイント還元が受けられます。
楽天のヘビーユーザーにとっては年に一度の大切な機会であるため、この機会を逃さないようポイント活用を意識した施策が必要です。
楽天ふるさと納税も対象
楽天市場はふるさと納税の対象となる商品を扱っていますが、楽天ブラックフライデーセールにおいてはこれらの商品もセール対象となります。
ふるさと納税品は例外というルールはないので、開催期間中はこれらの商品の強みである節税対策もプロモーションに活用しましょう。
パンダダーツくじ開催
パンダダーツくじはキャンペーン期間中にスマホやPCから参加できる企画で、参加者には抽選で最大9,600ポイントが配布されます。
楽天ブラックフライデーの開催前に実施され、セール当日のさらなる集客施策として活躍しています。
黒いアイテムが目玉商品に
ブラックにちなんで、楽天ブラックフライデー当日は黒いアイテムが目玉商品として取り上げられるようになります。
元々は商品の色と関係のないセール企画ではあるものの、楽天独自のユニークな企画であるため、出店者はこの企画も踏まえた商品展開を検討しましょう。
楽天ブラックフライデーへの対策
上記のような特色を持つ楽天ブラックフライデーですが、出店者としてはどのような対策を講じる必要があるのでしょうか。ここではセール期間に実施したい具体的な取り組みについて、解説します。
黒い商品を充実させる
まずは、黒い商品の充実から取り組んでみましょう。上述の通り、楽天ブラックフライデーセール期間中、黒色の要素を持つ商品は特集ページや特別オファーでの紹介が行われやすくなるため、必然的に黒い商品への注目度は高まります。
自社商品の中でも黒い商品に目をつけ、価格設定や在庫を見直すことで、適切な需要への対応を実現し、売上に繋げましょう。
ポイントアップ設定をする
価格面で大きな割引はできなくとも、セール期間中はポイント設定を見直すことで、集客や売上効果を高めることができます。
楽天ブラックフライデーの参加者の多くはもちろん価格の安い商品を狙っているものの、このセールにおいてはお得にポイントを貯められる商品を狙っている人も少なくありません。
ポイント還元率を目玉にすることで、売上額を落とすことなく集客効果を高められます。
在庫切れしないように商品管理
セール期間前の定石ではありますが、在庫切れを回避できるよう適切な商品管理を行うことも大切です。ブラックフライデーセール中はどの店舗でも通常より多くの商品取引が行われ、在庫もいつもより早いスピードでなくなります。
在庫切れが早期に起こってしまうと重大な損失を招いてしまうため、あらかじめいつもよりも多めの発注を行っておきましょう。
商品ページ内の情報を充実
商品ページの情報を充実させ、他店での購入を回避することも大切です。ECでの買い物はどうしても店舗間で比較の上、購入を決定する消費者が多いものですが、「このお店の情報だけで十分」と判断して貰えば、自店舗での購入を促せます。
ブラックフライデーセールに対応しているショップや商品であることを画像でアピールするのはもちろん、レビューをあらかじめ充実させておくことで、購入の決め手を作れます。
送料設定を下げる
楽天ブラックフライデー開催中は、購入単価こそ安くなるものの、購入点数で売上が伸びるので、送料設定を下げた方が売上向上につながります。
通常よりも送料無料の下限を低く設定したり、送料無料キャンペーンを展開したりすることで、購入に伴う消費者の心理的ハードルをできるだけ低くしましょう。
ぽっきり商品を作る
楽天ブラックフライデーは、とにかく買い回りしやすい購入の動線を作ることが大切です。ぽっきり商品をセールに合わせて用意することで、せっかくだからという心理を助長し、多くの買い物ができるよう促すと良いでしょう。
クーポンを発行する
セール期間中は多くのユーザーがサイトを訪問しますが、既存顧客だけでなく、中には買い回りの最中に訪問した新規顧客も混ざっているものです。新規顧客をセール期間中だけの関係となってしまわないよう、クーポンを発行することで、リピーターになってもらいましょう。
セールはただ売上を向上させるだけのイベントではなく、新しい顧客獲得の貴重な機会でもあります。セール期間がもたらす効果を最大限活かしましょう。
CPC広告を使ってみる
CPC広告は、クリック課金で集客ができるWeb広告施策の一種です。セール期間中、ユーザーの興味に合わせて広告を表示するCPC広告を展開することで、自然検索からのアクセス流入を増やし、高い集客効果が期待できます。
買い忘れが発生している既存ユーザーはもちろん、自店舗と相性の良さそうな新規ユーザーへのアプローチにも有効なので、セールをきっかけとした継続的な活用がおすすめです。
楽天ブラックフライデーでしっかり集客
楽天ブラックフライデーは、年に一回のセールイベントであるため、楽天モールを活用している事業者であれば、必ず対策しておきたい催し物です。
ブラックフライデー期間中は多くの楽天ユーザーが各社の出店ページを訪問するのはもちろん、セールをきっかけに新規ユーザーが現れることもあります。
ユーザーからの訪問はもちろんですが、注目商品などの紹介によって自店舗がアピールできれば、より強力な集客効果が得られます。
また、楽天市場はブラックフライデー期間外でも、定期的にキャンペーンや季節のセールが開催されています。セールイベントは単体ではなく、継続的にイベントに取り組むことで、成果を改善できる企画です。
セール終了後は効果測定を行い、次回セールでどのような施策を実施すれば良いのか、検証を行うことも大切です。
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まとめ
この記事では、楽天ブラックフライデーの概要やその対策について紹介しました。ブラックフライデーは各店舗やECサイトで開催されますが、楽天ブラックフライデーの強みは何よりも楽天ポイントを有効活用できる点です。
楽天ポイントの還元率やポイント付与額を増額することで、より多くの売上が期待できます。価格設定にあまり手を加えたくない場合には、ポイントの還元率に注目して施策を展開し、効果的な集客やリピーターの獲得につなげましょう。
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