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初心者必見!ECサイトの作り方。制作パートナー選びのポイントまとめ

オンラインショッピングを利用する人は年々増加傾向にありましたが、新型コロナウイルス感染症の影響があり2020年にはさらに急増しています。総務省の調査では2020年8月のオンラインショッピング利用は前年同月比で7.2ポイント増の50.0%。およそ2世帯に1世帯がオンラインで商品を購入するまでになっています。
(参照:総務省「家計消費状況調査(2020年8月分)」https://www.stat.go.jp/data/joukyou/pdf/n_joukyo.pdf

家電はもちろんのこと、食品、衣類、履物など従来はリアル店舗で購入することが多かったものまでもオンライン購入が増えています。それを受けて今まで以上にオンライン販売への参入を検討する企業が急増している状況です。最近ではクラウド型でコストや工数をかけずにECサイトを構築できるサービスも登場しており、導入ハードルが下がっていることも新規参入を後押ししています。

しかし、いくらハードルが下がったとはいえ、いざECサイトを運営しようとした際に何から手を付けていいのか、どんな業者に制作を依頼していいのかわからないという方も少なくないでしょう。

そこで本記事では、これからECサイトを立ち上げようと考える方が知っておきたいECサイトの制作方法や制作パートナー選びで失敗しないポイントをまとめて紹介します。

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ECサイトは、自分に合った制作方法を選ぶことが大切!

ECサイトは、自分に合った制作方法を選ぶことが大切!
ECサイトと通常のWebサイトとの大きな違いは、「モノを売るための機能」が備わっているかどうかです。ECサイトではカート、決済などの機能が必要になるため、コンテンツがメインとなる通常のWebサイトとは制作方法が異なります。

一般的にはオープンソース、クラウドEC、ECパッケージ、ASPカートのいずれかで制作していきます。それぞれ費用感や開発の自由度が異なりますので、以下で詳しく見ていきます。

オープンソース(開発自由度高/コスト低)

オープンソースとは、ソースコードが公開され無償で利用できるプログラム、ソフトウェアのことです。コストを抑え自社向けにカスタマイズしたい場合に適した開発方法です。Webサイト構築では、プラグインが豊富でインターネット上に情報も多いといったメリットからWordPressというオープンソースのCMSがよく利用されており、国内CMS市場の約8割を占めています。ほかにはDrupal、Joomlaが、またECサイト向けのオープンソースCMSとしてはEC-CUBEが有名です。

EC-CUBE単体でもECサイト構築は可能ですが、EC-CUBEは複雑なレイアウトや記事登録機能が弱いため、CMSとして使い勝手がよいWordPressと連携してコンテンツ部分はWordPress、カート、決済などの購入機能はEC-CUBEという使い方をされることが多いです。

ECパッケージ(開発自由度高/コスト高)

ECサイトに必要な機能をひとまとめにして提供しているサービスがECパッケージです。カスタマイズができるため拡張性が高いのが特徴です。導入・運営コストが高額になるため、年商5億円以上の大規模なECサイト向きです。1300以上の導入実績を持つecbeingなどが有名です。

クラウドEC(開発自由度高/コスト高)

クラウド上でECサイトの管理・運営機能を提供しているのがクラウドECです。ECパッケージとASPカートの中間のような位置づけで、最新機能にアップデートしてくれる点がECパッケージとは異なります。保守の手間が少ないのがメリットで、年商1億円以上の比較的大規模なECサイト向きです。メルカートなどが有名です。

フルスクラッチ(開発自由度高/コスト高)

全てをオリジナルで開発する方法です。自由度は非常に高くなりますが、膨大な費用がかかり開発期間も長くなります。大手ECサイトやモールなどが採用する方式です。

ASPカート(開発自由度低/コスト低)

ASPとは、インターネット上で提供されるアプリケーション、サービスのことで、カート機能、決済機能などECサイトに必要な機能をインターネット上で提供するのがASPカートです。一から構築する必要がなく、必要な機能をすぐに利用できる、運用・管理の手間が少ない、といったメリットがあります。4つのなかでもっとも導入ハードルが低くなります。Futureshop、カラーミーショップなどが有名で、カナダ発のShopifyも人気が出てきています。

費用はサービスによって異なりますが、低価格のものだと初期費用がかからないものや、月額費用はかからず販売手数料のみのものもあります。BtoBに特化したものやサブスクに対応したものもあります。

また最近では、月額費用が無料で利用できるASPサービスの人気が高まっています。「ネットショップ作成が無料で、30秒でできる」という謳い文句で手軽さをアピールしているBASEや、Webサイトの知識がなくても本格的なネットショップを作れるのが特徴のSTORESなどが有名で、商品が販売されたときに手数料を支払うモデルです。ユーザー登録と初期設定をして写真やテキストを登録するだけでECサイトが完成するため、個人のクリエイターや小規模店舗での利用も増えています。非常に便利ですが、自社ドメインを利用できない場合や、別途費用がかかる場合があるので導入時には自社のニーズに合致するか事前に確認しておくことをおすすめします。

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ECサイトを運営する前に考えるべきこと

ECサイトを運営する前に考えるべきこと
ECサイトを始めるにあたっては、必要な機能やスケジュールなど事前に決めておくべきことがあります。できれば要件定義書(RFP)を作成すると、外注する際にもトラブルが起きにくくなるのでベストです。そこまでは難しい場合でも、最低限以下の3つについては明確にしておくことが望ましいでしょう。

【ポイント①】事業計画

何の目的でECサイトを構築するのか、ターゲット、目標、売上見込み、目指すゴールなど、ECサイト運営における事業計画を数年先まで立てておくことが望まれます。

【ポイント②】予算・リソース

サイト構築にどのくらいの費用がかけられるか、ランニングコストはどの程度を見込んでいるかなど、予算感を明確にしておくと、開発会社に見積を依頼するときに基準となります。コスト感が明確でないと、それほど必要ないのに機能を追加して開発費用が高額になってしまったりする場合もあります。

また開発時、運用時にどの程度の人員を確保できるかも事前に計画を立てておくとよいでしょう。

【ポイント③】必要な機能

販売商品数はどの程度あるのか、どんな機能は必須なのか、自社のシステムとの連携は必要なのか等、自社のニーズをできるだけ明確にしておいたほうがよいでしょう。

ECサイトに必要な機能

ECサイトに必要な機能
ECサイトに必要な機能には以下のものがあります。また機能が揃った後には登録するコンテンツ(商品説明テキスト、金額、画像等)が必要になりますので事前に準備が必要です。

フロントエンド

フロントエンドとは、ECサイトで直接ユーザーの目に触れる部分を指します。

・カート機能:ユーザーが選んだ商品を確保するための機能です。
・決済機能:商品購入時に必要な機能です。クレジットカード、コンビニ決済、銀行振り込み、代引きなどの方法があります。
・商品検索機能:フリーワードで検索できるようにするほか、カテゴリ、ブランド、価格帯などで絞り込めるようにすることで、ユーザーが商品を見つけやすくします。
・マイページ機能:ユーザー登録情報の確認・変更や、自分が購入した商品履歴の確認ができる機能です。
・レコメンド機能:閲覧履歴や購入履歴に基づいておすすめの商品を提示する機能です。

バックエンド

バックエンドとは、データベースや管理機能などユーザーの目に見えない部分を指します。

・在庫管理機能:自社の商品在庫を管理する機能です。
・受注管理機能:ユーザーからの注文情報を管理する機能です。
・顧客管理機能:ユーザー登録した住所、名前、メールアドレス、パスワードなどの情報を管理する機能です。個人情報が含まれるため、厳密な管理が求められます。
・コンテンツ登録機能:商品情報テキスト、画像などを登録する機能です。

ECパッケージやASPカートでは、カートや決済、受注管理といった基本的な機能はおおむね揃っているため個別に導入する必要はありません。しかしサービスによって提供している機能に差があるため導入前に確認が必要です。またレコメンドや商品検索はより高度な機能を提供する専用サービスを提供しているところもあります。

ECサイトの制作期間の目安

ECサイトの制作期間の目安
ECサイトの制作期間は、制作方法によってかなりの差があります。個人でも利用できるようなASPサービスだと数日で出来上がりますし、それ以外でもASP型のサービスを利用する場合は、1~3か月程度で出来上がります。

一方制作会社にクラウドECやECパッケージを採用して制作を外注する場合は、ECサイトの制作期間として3か月以上は見込んでおいたほうがよいでしょう。既にWordPressで自社サイトを運営していて、EC-CUBEを連携するような場合は、もう少し期間が短くなります。

ECサイト制作はどんな業者に頼めば良い?

ECサイト制作はどんな業者に頼めば良い?
自社でECサイトを構築するのが困難な場合は、専門の制作会社に依頼するという選択肢もあります。Webサイト制作会社は非常に数多くありますが、マッチしていない制作会社に依頼してしまうと自社の希望と違う、または運用しにくいECサイトになってしまう可能性があります。

業者選定のポイントとして、押さえておきたいポイントを以下に挙げます。通常のWebサイト制作とECサイト制作では求められるポイントが異なりますので、ご注意ください。またすぐに1社に絞り込むのではなく、候補となった複数の制作会社に問い合わせて提案や見積をもらうと比較検討しやすくなり失敗もしにくくなります。

ECサイトの制作経験が豊富にあるか

ECサイト制作経験が豊富にある業者を選ぶと、依頼する側(クライアント)が見落としていることに気づいて指摘してくれるなど失敗が少なくなります。また経験に基づく提案なども期待できるため、できるだけ自社と同規模、類似業種でのECサイト制作経験があるところを選ぶのがおすすめです。公式サイトに掲載している制作実績などを確認するとよいでしょう。

運用しやすいサイトか

ECサイトはPDCAを回しながら細かな修正を行っていく必要があるため、運営担当者が運用・修正しやすいサイトを制作してもらうことが大切です。例えば設定変更を行う際に管理画面から変更できず都度制作会社に依頼しなくてはいけない、といった仕様だと非常に手間がかかります。このあたりの意思疎通ができていないと、修正しにくいサイトが出来上がってしまい、結果的に担当者の負担が大きくなります。

集客に知見のある業者か

前述のとおり、ECサイトと通常のWebサイトでは目的も機能も異なります。いくら綺麗に出来上がったサイトでも、ECサイトとして適切な構造、デザイン、機能が上手に配置されていないと訪問したお客様が商品を探しにくく離脱してしまいます。ECサイトに特化したノウハウを持っている制作会社に依頼すると、自社では気づかないようなアドバイスをしてもらえる可能性があります。またECサイト側のニーズを理解して制作してもらえると、トラブルやその後の修正が少なくなります。

ECサイトのビジネスパートナーとしてお役立ちいたします

オンラインショッピング市場は今後さらに拡大すると予測されています。ECサイトは商品販売チャネルとして大きな可能性を持っており、販売できる商材があるのであれば事業規模や予算などを考慮した上でチャレンジしていくことをおすすめします。

今は多様な選択肢があるので、まずはコストが低いASPでテスト販売してみるということも可能です。運営しながら社内の運営体制や今後の方向性を組み立てていくという進め方もあるでしょう。

今回ご紹介したポイントを参考にしながら、自社に合ったECサイト構築を進めていただければ幸いです。

株式会社ライフエスコートは、ECサイトの構築、ECモール運用などECサイトのあらゆるご相談を受けています。例えば、自社でスタジオも所持しているため商品撮影、モデル撮影、リソースが必要な商品登録などは日々多くの企業様からお問い合わせを受けてます。現在、自社でECサイトを構えているが、売上が伸びない、人手不足などを困りごとがありましたらお気軽にご相談ください。門スタッフがお客様のご相談に対し、適切なアドバイスをさせていただきます。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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