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PayPayモールの出店条件や手数料は?Yahoo!ショッピングとの違いやメリットを徹底解説

2019年10月16日に始まったPayPayモールは、続々とストアの数を増やしている期待のECサイトです。ショッピング時のポイント還元やキャンペーン、クーポンの利用やPayPayアプリのキャッシュレス決済の機能など充実したサービスを提供。注目のストアとしてZOZOTOWN、ツクモ、LOHACO、adidasなど、多数の有名企業が出店しています。

しかし、EC担当者が新規でPayPayモールにストアを出店するためには一定の条件を満たすことが必要です。そこで、今回の記事は、PayPayモールの特徴や出店条件、手数料、Yahoo!ショッピングとの違い、メリットなどについて解説します。

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PayPay(ペイペイ)モールとは?

PayPay(ペイペイ)モールとは?
PayPay(ペイペイ)モールは、ヤフー株式会社が2019年10月17日に開店したネット通販で買い物が楽しめるストアです。Yahoo!にはすでに大手のYahoo!ショッピングが存在します。しかし、Yahoo!ショッピングのワンランク上の通販サイトとして厳選ストアだけを集めたのがPayPay(ペイペイ)モールです。

ちなみに、PayPayはモバイル・スマホのキャッシュレス決済として有名な支払いアプリです。当然ながら、PayPay(ペイペイ)モールではPayPay決済を利用することができます。2020年2月の時点でPayPayは登録者数が2,400万人を突破し、ヤフーの母体となるYahoo! JAPANの月間平均利用者数は6,743万人に達しています。その中の一定数が利用者としてPayPayモールを使います。

PayPayモールの特徴

PayPayモールの特徴
PayPayモールは、厳選したストアを適切に運営するための4つの特徴をそなえています。ここでは、優良店の認定条件、通販でありがちな発送や返品などの優れた特徴などについて簡潔に説明します。

厳選されたお店だけの出店で安全・安心!

PayPayモールでは、出店基準の高いハードルをクリアすることが最低条件です。そして、PayPayモールのレギュレーションの一つに「優良店」の条件があります。上場企業や有名グループ、年商の条件を除けば、出店者がYahoo!ショッピングで「90日間の80%以上」の期間で優良店をキープすることです。優良店を認定する「ストアパフォーマンス」を決める評価項目の中には、「ストア評価」やその関連レビューなどが含まれています。これが低く、総合評価を十分に得られない出店者は、優良店には認定されません。つまり、PayPayモールに出店しているストアの多くは、十分な評価・レビューを獲得している優れた出店者です。

クオリティの高い商品の取り扱い・販売

次に、PayPayモールのストアで売っている商品のクオリティが高いことです。先ほども述べたように、PayPayモールでは優良店に認定される必要があり、「商品レビュー」や「キャンセル率(ストア都合)」などの評価が著しく低いなどして、総合評価が低水準だと優良店と認められません。出店者は高品質として高い評価を得ているストアだけに限定されます。

また、PayPayモール出店基準には、『PayPayモールの出店・出品基準』で定めた販売商品に関連する項目があります。それが「中古品」や「並行輸入品」です。「出店対象外」となる条件として、その出店者が中古品や並行輸入品(該当カテゴリの商品)を20%以上取り扱っていることです。20%以上の出店者は不適格とみなされます。あるいは、金券などを1点でも販売していると、その時点で出店対象外。以上、厳しい条件が記載されています。品質の一定でない中古品や並行輸入品の取り扱いの割合が高くない出店者はこの条件を達成できません。クオリティ面に気を配った出店者だけが厳選ストアとして認められるのです。

発送がスピーディ

PayPayモールは、出店しているストアの多くがスピーディな配送を実施しており、優良店として遅延がなく、「配送・発送(の速さなど)」の項目で十分な出店者がサービスを提供しています。また、PayPayモール全体として、「配送状況を見る」を注文履歴より確認することが可能です。

返品・交換が14日間可能

PayPayモールは、14日間の返品・交換を受け付けています。一般的に、通販で購入した商品は、クーリングオフができず、ショップごとの対応に任せるところも多いでしょう。PayPayモールに出店するストアは期間内の返品・交換が可能です。「お客様都合」の場合でも返金できます。

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PayPayモールとYahoo!ショッピングの違い

PayPayモールとYahoo!ショッピングの違い
PayPayモールは、Yahoo!ショッピングと同じYahoo! JAPANが提供するサービスです。しかし、サービス内容としては同じ通販ショッピングの取り扱いでも、両者にはいくつかの違いが存在します。そこで、PayPayモールとYahoo!ショッピングの違いについて説明します。

厳選ストアに限られる

PayPayモールはYahoo!ショッピングと比べて、出店数が少ないという特徴があります。出店基準が厳しく、クオリティの高い出店者しかPayPayモールのストアを始めることができないためです。厳選されたストアだけが集まるのがPayPayモール。一方、安物から中古品まで選べる代わりにさまざまな質の出店者が混合玉石で商品や出品者が並び、ストアの評価もバラバラなのがYahoo!ショッピングでしょう。

公式ストアの充実

PayPayモールに出店しているストアには、公式ストアが充実しています。公式ストアでは、PayPayモールの中に出店者専用のページを用意し、そこで商品を探したり、検索をかけたりできるのです。

PayPayモールは手数料がかかる

出品者の視点から違いを捉えた場合、PayPayモールとYahoo!ショッピングの最大の違いは、手数料の有無にあります。PayPayモールは売上げに手数料がかかるのに対し、Yahoo!ショッピングは出店や売上げのマージンが無料です。上記は、2013年にYahoo!ショッピングのロイヤリティに対して無料とする施策「eコマース革命」を行った結果です。つまり、PayPayモールはプレミアムな印象を人々に与える分、ストア側はその売上げ手数料で返しているのです。手数料の詳細については次項で詳しく説明します。

PayPayモールの出店方法・手数料

PayPayモールの出店方法・手数料
PayPayモールに出店する目的を果たすためには、出店基準や手数料を理解したうえで、適切な方法により審査をクリアする必要があります。そこで、PayPayモールには出店するための方法(出店条件)の細かい基準や手数料について説明します。

出店方法(出店条件)

PayPayモールで出店するには、Yahoo!ショッピングの出店審査の後、プラン変更フォームから開店準備や開店審査を経て出店する方法に限られます。そして、審査でチェックされる出店条件は、以下の4つの基準が明確に定められています。すなわち、①~④のいずれかの条件を満たさないと出店はできない仕組みです。

PayPay出店条件
基準① ベストストアアワード受賞暦があり(2018年以降)、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること
基準② Yahoo!ショッピング経由での年間流通が1.2億円(税込)以上、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること
基準③ 上場企業または上場グループに属する企業であること
基準④ (グループを含む)企業年商100億円以上(「家電」カテゴリのみ500億円以上、食品カテゴリは30億円以上)であること

通常は、基準①か基準②をクリアすることによって、出店をする方法が現実的で、上場や年商の条件と比較した場合、基準①or基準②が出店者の有力な方法といえるでしょう。基準について以下で詳しく解説します。

基準① ベストストアアワード受賞暦があり(2018年以降)、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること

まず、ベストストアアワード受賞暦は、Yahoo!ショッピングにおいて各部門で毎年選出される、ストアに与えられる称号のことです。売上げや評価などから総合的にYahoo! JAPANが判断します。基準①は、このベストストアアワード受賞暦が2018年以降にあり、加えて、優良店として過去90日間の80%以上の期間を得ていた出店者が出店条件をクリアできる仕組みです。

基準② Yahoo!ショッピング経由での年間流通が1.2億円(税込)以上、かつ、過去約90日間において80%以上の期間、「優良店」であること

年間流通が1.2億円(税込)という指標は、企業全体や複数のショップでの売上げとは別に、Yahoo!ショッピングを経由して流通した商売上の金額が1.2億円(税込)ある事を指します。また、基準②の場合も基準①と同様に、優良店の期間が「過去90日の80%」が条件です。

基準③ 上場企業または上場グループに属する企業であること

上場企業または上場グループに属する企業とは、株式上場した企業やその傘下のグループで通販を経営する会社のことです。上場企業の場合、個人事業者や零細企業とは異なり、上場するだけで高い信頼と審査基準を満たした実績ある企業のみ可能なことです。そのため、PayPayモールでは、基準③の条件を満たした場合には、優良店としての実績がなくても厳選ストアとしての出店ができます。

基準④(グループを含む)企業年商100億円以上(「家電」カテゴリのみ500億円以上、食品カテゴリは30億円以上)であること

企業年商は、企業の年間の売上げのことです。売上げは、売って得た代金のことで、それが利益かどうか(黒字・赤字)は関係ありません。この場合、売り上げたカテゴリが複数あると年間で100億円以上、「家電」カテゴリのみの場合は500億円以上と高めに設定。もう一つの食品カテゴリのみは30億円以上です。食品カテゴリは2020年5月に新たに低めの条件設定に変更されています。

これまで説明した①~④の条件がクリアできて初めて出店が可能です。

手数料

PayPayモールは出店して商品が売れると、その金額に対して手数料を運営もとのYahoo! JAPANに支払う仕組みです。手数料の割合は一律3%で、ワンランク上のPayPayモールでの出店権利を得る代わりに、売上げに対してストア側によるロイヤリティの支払いが生じます。

PayPayモールに出店する3つメリット

PayPayモールに出店する3つメリット
PayPayモールは、他のECサイトとは大きく異なる3つのメリットがあります。そこで、PayPayモールに出店するメリットを3つ説明します。

メリット①PayPayのポイント利用者を取り込める

PayPayモールはその名の通り、PayPayのキャッシュレス決済とポイントの利用や貯めることが可能です。PayPayはさまざまなキャンペーンで利用者が急拡大した話題のアプリです。したがって、PayPay利用者を新たに新規顧客として取り込む機会を得られるというメリットがあります。

メリット②キャンペーンの充実(還元あり)からの集客

PayPayモールのストアで買い物をした時の還元キャンペーン(100億円など)が充実し、ポイント還元なども適用されます。総じて、ポイント運用や決済に便利なため、PayPayモールの出店ストアは、キャンペーン狙いで訪れた顧客に利用先のストアとして選ばれやすいことです。集客目的にPayPayモールに出店する担当者や運営者の方にとってはメリットが大きいでしょう。

メリット③条件を満たしたストアのブランディングに生かせる

PayPayモールに出店できるストアとしての知名度が得られるのは、それだけでメリットがあります。Yahoo!ショッピングとは異なり、誰でも出店できるだけではなく、基準を満たした厳選ストアとしてとして利用者からは認識されます。PayPayモールでの買い物は、他の有名店に並ぶ自社ストアが同じ立ち位置としてブランドを獲得するでしょう。つまり、自社ストアのブランディングに活用できます。

話題のPayPayモールの出店をサポートいたします

今回は、PayPayモールの概要や出店の基準、メリット等について取り上げました。PayPayモールには優良店の認定など、出店に厳しい条件があるのに対し、無事に出店できれば大きなブランドの恩恵を得られるという集客面のメリットがあります。Yahoo!のポータルサイトや複数のチャネルから利用客の流入を経て、通常のショッピングサイトでは得られない顧客を集めることが期待されます。ECサイトの担当者にとっては、集客アップのチャンスです。このように、PayPay(ペイペイ)モールのブランドを使った新規顧客の獲得が見込めるでしょう。

株式会社ライフエスコートでは、PayPayモールの出店・運用のコンサルを行っております。PayPayモール出店をご検討中の方、運用がうまくいっていない方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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