楽天SEO対策という言葉をご存じでしょうか。SEO対策と聞くと、Google検索やヤフー検索による検索結果上位表示を思い浮かべる方がほとんどだと思いますが、楽天市場内における検索順位もモール独自のSEOロジックが採用されています。
「自社の商品やサービスをもっと多くの人に知ってもらいたい」「買ってもらいたい」そして「売り上げを伸ばしたい」とモール出店者は考えるはずです。勿論、これから楽天市場に出店を検討している方にも必要な知識の1つです。
この記事では、楽天SEOの特徴と具体的なポイント、アクセスアップへ繋げるキーワードの選び方、楽天アプリ向けの対策についてお伝えしていきます。
目次
そもそも楽天SEOとは
まずは、楽天SEOという言葉の説明から始めます。楽天SEOとは、楽天市場内の楽天検索窓で検索したとき自分のショップを上位に表示させるための施策です。楽天市場には、非常に多くのショップが出店しています。
そのため、楽天市場である程度の売上げを維持していくためには、楽天SEOを駆使し、購入意欲の高い顧客集める必要があります。
楽天SEOの重要性
楽天市場は、楽天市場で商品を探すユーザーの約70%は「検索」から流入していると発表しています。Google検索と同様、ユーザーは自分が求めている情報を「キーワード検索」によって探しています。特に、モバイルユーザーにとってはこのキーワード検索が重要になります。
「楽天サーチ」は重要な集客経路である
楽天市場の「楽天サーチ」は最も重要な集客経路です。楽天サーチへの商品露出数を増やすことで検索結果のクリック数、アクセス数がアップし、注文数が増えます。そのため、検索結果の順位がそのまま売上に直結すると言っても過言ではありません。
1ページ目と売上の関係性
楽天検索結果は、広告枠と自然検索枠に分かれています。広告枠は、お金を払うと表示できる部分でキーワードごとにPC3枠、スマホ5枠ほどの枠があります。この広告枠以下が、自然検索部分です。実は、検索経由売上げの75%が1ページ目の商品と言われています。両者には相乗効果があり、どちらかだけでなく、両方を実施することが重要です。どうしても狙いたいキーワードがあるが、他社よりも上に出ていない場合には広告を使って上位に表示させることも売上戦略としては重要です。
楽天SEOのアルゴリズムとは
楽天市場SEOの検索アルゴリズムについてご紹介します。楽天検索エンジンは、商品カテゴリにより異なるアルゴリズムが動いているとされていますが、全カテゴリに共通する要素としては、
・最適なキーワード(特に重要なのは「商品名」「キャッチコピー」)
・売上件数
・売上額
・レビュー数
・レビュー評価
・ディレクトリID・タグID設定
とされています。中でも、最も重視されるのは「売上件数」です。売上と言っても、累計と直近(週、日)の両方が関係してきますが、直近の売上件数の方が影響するようです。つまり、「今売れている商品」が上位表示されやすくなっています。
では、売上件数が少ない新規ショップは、楽天SEOでは勝てないのでしょうか。いいえ、そんなことはありません。アルゴリズムに関係する
・最適なキーワード(特に重要なのは「商品名」「キャッチコピー」)
・ディレクトリID・タグID設定
上記に加え、
・店名
・画像ファイルの最適化
など今すぐできる楽天SEO対策も加えて説明しますのでチャレンジしてみてくださいね!
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楽天市場での検索の対象項目
実は、検索の対象となる項目は、PC・スマホで対象箇所が異なります。各デバイスに応じて、検索対象項目に入れている文章やキーワードが、楽天市場で検索した時に表示されるようになっています。それぞれの設定が必要となりますのでご注意ください。
PCの検索対象の項目
PCの検索対象項目は下記の通りです。
①商品名
②PC用キャッチコピー
③商品番号
④PC用販売説明文
⑤PC用商品説明文
スマホの検索対象の項目
スマホの検索対象項目は下記の通りです。
①商品名
②モバイル用キャッチコピー
③商品番号
④スマートフォン用商品説明文
楽天市場SEOに有効な対策とポイント
ここからは、具体的な楽天SEO対策について説明していきます。
【ポイント①】分かりやすい店舗名にする
「かっこいいから」「語呂が良いから」という理由でなんとなく店舗名を付けていませんか?理想としては、一発で「どんな商品を売っている店か」「何を専門にしている店か」が分かる方が良いです。英語のショップ名などは、カタカナを付けるなどして対策をすると良いでしょう。
具体的には、キーワードを店名に入れると、売りたいものに特化できるのでおすすめ。
(例)
スマホケース 〇〇〇ショップ
腕時計専門店 〇〇〇 など
これらは、あくまで楽天での店舗名をわかりやすいもの・誰でも読めるものに変えればOKですので、実店舗の名前まで変更する必要はありません。
【ポイント②】商品名・説明文のキーワード対策
商品名だけではなく対象商品ページのキャッチコピーや商品説明文にも適切な検索キーワードが含まれているようにライティングします。また、モールは、スマホユーザーが多いです。そのため、スマートフォン用商品説明文の設定をしていないと、検索結果に出てこない場合がありますので、こちらも必ず設定をしましょう。
キーワードを選ぶときに意識していただきたいのが、「ビッグキーワード」と「スモールキーワード」の2つです以下にキーワード選定の考え方をまとめましたので参考になさってみてください。
ビッグキーワードとは
ビッグキーワードとは、検索ボリューム(検索回数)が多いメジャーなキーワードのことです。
主に下記のようなものを指します。
・一般的な名称
・想定しやすい言葉
・検索数の多い言葉
・広範囲なターゲットが使う言葉
「タオル」「クッキー」「スニーカー」などがビッグキーワードになります。これらのビッグキーワードは、競合ショップが多く、売上実績の高い商品が検索結果の上位を占めます。
ミドル・スモールキーワードとは
ミドル・スモールキーワードとは、検索回数が少なく、いくつかの単語を組み合わせた複合キーワードやコアなキーワードのことです。
主に下記のようなものを指します。
・専門用語
・想定が難しい言葉
・2~3語からなる複合キーワード
・コアターゲットが使う言葉
「タオル ギフト」「クッキー 訳アリ」「スニーカー キッズ」などが「ミドル・スモールワールド」は対策できていないショップが多い一方、検索してくるユーザーは明確なニーズを持っていますので、購入率は高い傾向にあります。競合が少ない上に、アクセスを獲得できれば購入率が高いキーワードと言えます。
文字数と季節・イベント需要に対応
特に重要なのは、文字数です。商品名の文字数はPCですと127文字まで入力可能ですが、スマホは30文字と決められています。また、季節ワードを商品説明に盛り込むことで最盛期に売上を伸ばすチャンスになります。ただし、実際に対策の効果がでるまで2~3カ月かかりますので少し前から準備しておくことが重要です。
【ポイント③】ディレクトリID・タグIDの設定
楽天市場の中には、ディレクトリID・タグIDが存在します。ディレクトリIDとディレクトリ設定をしていない、設定を誤ってしまうと商品が表示されないという事態が発生します。商品点数が多いと手間のかかる作業になりますが、必ず設定をしましょう。
全商品ディレクトIDとは
「インテリア・寝具・収納>ソファ・ソファベッド>ソファ」のような表示を見たことがある方も多いと思いますが、商品登録時の正確なカテゴリ登録が必要となります。楽天市場が、設定したジャンルの中から、1商品につき1つだけ、必ず選んで登録します。表示先カテゴリはその店舗の中でどのカテゴリに入るのかを指定します。
タグIDとは
商品の属性(タグ)を表すコードになります。商品登録時に適切なタグIDを登録することで、楽天サーチ等でより効果的に商品をユーザーに訴求することが可能となります。
【ポイント④】画像ファイルの最適化
こちらも一般的SEOと同様で、画像ファイル名と、それに対してaltタグを商品に沿った内容にしておくことはとても重要です。altタグとは、Webサイトで画像についての情報を記述するHTMLのタグの1つです。画像が表示できない場合に代替テキストとして表示され、画像の内容を説明してくれます。
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RMSを活用し、アクセス数等をチェックする
楽天SEOとしてここまでの設定を行ったら、アクセス数がどのように変動しているかをチェックすることが大切です。RMS内にあるR-Karte(店舗カルテ)という機能は、お店の売上に関連する主要指標の確認と、売上目標の設定が行えます。
特に、アクセス分析は、店舗のアクセス数を確認することができます。店舗全体・検索キーワード・カテゴリページ・商品ページ・時間帯別で細かく確認することができます。
アクセス分析の「商品ページランキング」でアクセス人数(セッション)、転換率(ユニットセッション)を確認できるので、このページは毎日必ずチェックしましょう。
SEO対策がうまくいって上位表示されていても、他の店舗が同じ商品や似たような商品で対策を行えば、当然競合になり順位が落ちる可能性もあります。順位の変動に気づき、すぐに対応することもSEO対策としては非常に大事なポイントと言えます。
楽天アプリの対策も忘れずに
ここからは、楽天アプリの対策についてお話します。実は、楽天市場のアプリから購入した場合のみポイント+1倍になります。スマホブラウザからの購入ではこのポイント+1倍の恩恵は受けられないため、楽天アプリから商品購入される方もいらっしゃいます。
では、楽天アプリでは、どのような対策が必要でしょうか。この記事では、誰でも簡単にできる「共通バナーを充実させる」方法についてご説明します。
共通バナーを充実させる方法
アプリは各店舗間の差異がなくなり、統一されたデザインになっています。そのため、ページ下に表示される共通バナーは、アプリでも表示される貴重な広告スペースです。
共通バナーにショップの独自セールやイベント情報を載せることで、ショップ内での滞在時間が伸びる、回遊性が高まる効果があります。また、共通バナーにショップのカテゴリバナーを設置しているショップが多いですが、ここにショップ発行のクーポンバナーを設置することで、自店舗購入の機会を増やす効果があります。
アプリでオリジナル性を発揮できる場所ですので活用しましょう
但し、注意点としては、外部CSSを使った共通バナーのカスタマイズが挙げられます。共通バナーのサイズは外部CSSを使うことで変更できますが、アプリでは外部CSSが読み込まれないため、バナーが崩れた感じで表示されてしまいます。共通バナーはサイズ変更せずにデフォルトのサイズのまま利用するようにしてください。
今すぐ、楽天SEO対策を実装してみましょう!
今回は楽天市場SEO対策の基本についてお伝えしました。Googleの検索対策と同じように「基本を守り」「細かく、短いスパンで施策を回す」ことで成果があがる確率はぐっと高まります。
一方、商品名やキャッチコピーでのSEO対策は簡単に設定ができますが、ご紹介したようにキーワードの選び方にはた多くのの方法やルールがあるので注意が必要です。
株式会社ライフエスコートでは、楽天市場の出店・運営サポートから売上コンサルタントまで幅広く行っております。「今までキーワードはなんとなーく設定してた…」「キーワードの適切な選び方が知りたい!」という方がいらっしゃいましたらお気軽にご相談ください。
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