EC担当者が、物流の見直し・改善を上司に求められた時に行うべき6ステップ

物流の見直し、適正化6つのステップ

日頃ECサイトの運営をしている皆様は、物流の値上げ対策、又コスト削減など取り組まれていると思います。ECサイト運営をスムーズに行う上で、物流は特に重要です。お客様に商品を正確に且つ、スピードで商品をお届けするということは、信頼を得るのに重要な要因となります。企業は、消費者の需要を満たすために、eコマース戦略をしっかりと見直し、成功に向けて準備する必要があります。

この記事では、急に上司より現状の報告と見直しを指示された際、行うべき6つのステップを紹介しています。この内容に沿って取り組んでいけば、社内及び配送会社様に「この人、なかなか詳しいなぁ、理解しているな」という流れになるように作成しております。

余談になりますが、近年のEC業界の発展により、物流会社も様々な変化を遂げています。この記事を書いた理由は、「物流に詳しい人ほど正しい情報を出してくれる人を大事にする」という事実をお伝えしたいからです。実務で役立つ知識を身に付けることで双方にとって納得のいく取引ができることになります。

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物流コストとは

物流コストとは
本題に入る前に物流コストについて勉強しましょう。お客様が商品を購入し、手元に届くまでに様々なやり取りや作業が行われています。物流にかかるコストは、商品の輸送費だけでなく 、事務処理や出荷作業にかかるシステム費用や商品の管理費用、人件費などが含まれまれています。

①配送費
配送費は、物品や荷物を目的地までに運ぶ費用を指します。この配送費用は、企業の利益に大きく関わる部分ともいわれています。

②保管費
保管費用は、取り扱う商品の特徴やなどによって発生費用が異なります。保管費用には、商品を保管するスペースは勿論、商品を保管する倉庫の費用や、商品を倉庫から搬出・搬入するする際の費用も含まれます。

③荷役費
荷役費用は、物流の流れである、入荷、出荷時に発生するコストのことを指します。また、入荷、出荷だけでなく、物流センター内で商品を梱包する際に発生する「梱包費用」などもこの荷役費に含まれます。

④管理費
管理費とは、物流を管理するための費用の事を指します。また、この管理費用は「社内物流費」「調達物流費」の2種類があります。社内物流費は、製品化される前段階の物流コスト指し、調達物流費は、製品にかかる原材料を調達する際に発生する物流コストを指します。

(1)まずは配送業者に見積もりなど依頼する前に自社の現状を把握しましょう!
(2)次に自分に合った物流会社を探すに為の行動をしましょう。
(3)まとめ

自社の現状を把握する6ステップ

自社の現状を把握する6ステップ
それでは、本題に入っていきます。ステップ①として、配送業者に見積もりなど依頼する前に自社の現状を把握する必要があります。「そんなこと言っても何を把握すれば良いか分からない」「引継ぎなく、EC担当になったばっかり」など個々で現状は異なるでしょう。そんな方は、下記6項目について事前調査してみましょう。自社の現状を把握しているか否かは、配送業者など各種取引をする上で大変重要です。

1、出荷数(1ヶ月、1年)、サイズ別地域別出荷数(1ヶ月、1年)
2、在庫保管量、在庫保管スペース(1ヶ月、1年)
3、入荷数(1ヶ月、1年)、入荷形態(1ヶ月、1年)
4、出荷作業内容(同梱物、ギフト発送の有無、必要資材)
5、出荷体制(出荷指示書、出荷実績報告、在庫報告、あす楽等の当日出荷の有無、必要資材)
6、配送(配送会社、15配送方法(宅配・メール便))

上記の内容をひとつでも聞き逃す配送会社様とはお付き合いをしないほうが良いです。このような判断は、自社の現状を把握しているからこそできることと言えます。それでは具体的にどのようなことをチェックすれば良いかを一緒に確認していきましょう。

ステップ1:出荷数の把握

まずは、出荷数の把握をしましょう。特に、サイズ別地域別出荷数の把握は重要です。
急な人事異動等で何も引き継がずEC担当になった矢先、上司より過去の出荷数などまとめた資料ある?と突然言われることは少なくありません。その日のために出荷数の詳細を把握する準備をしておきましょう。

実は、佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便の仕組みでは、過去1年分過去の実績がダウンロードできます。この過去の数字を見て現状把握することになります。特に繁忙期と閑散期の出荷数の違いや、もし前年より伸びている場合はその旨も伝えましょう。

その中でサイズ別地域別出荷数というのは重要です。
サイズ別とというのは、60サイズ、80サイズ、100サイズ、120サイズ、140サイズ、160サイズというのが物流会社共通の基準があります。そのひとつ100サイズとは3辺外寸合計100cmという意味になります。当然大きいサイズが多いのか、小さいサイズが多いのかで見積もりは変わりますので必ず把握しておいてください。

次に、地域別ですが、北海道、北東北、南東北、関東、信越、東海、北陸、関西、中国、北九州、南九州、沖縄に別れます。ここも出荷する場所によって料金が変わりますので把握しておく必要があります。

ステップ2:在庫保管量、在庫保管スペースの把握

現状を把握する上で最も重要なのは、在庫保管量、在庫保管につかわれているスペースです。これは、売上がなくても必ずかかってくる費用になります。そのため、1ヶ月、1年単位で在庫の保管の推移とその保管のために使われているスペースを確認しましょう。先程も記載しましたが、いわゆる固定費といわれ、売れなくてもかかってくる費用です。在庫はできるだけ少なくたくさん販売できる=在庫回転率が高いほうが良いとされています。

特に、外部委託されている場合、在庫が見えない為在庫の整理を後回しにしがちです。しかし、過剰在庫を減らすことが一番重要です。また、保管スペースの換算に、”坪数”という単位が使われています。1坪は3.30579平方メートルです。効率よくここに棚を設置し保管していきます。棚を2つ設置し、4段棚にて管理していくのが一般的です。

ステップ3:入荷数、入荷状態の把握

入荷数、入荷状態も大きく見積もりに反映されます。商品の入荷数及びどのように入荷されるのかをきちんと把握しましょう。

・1ヶ月の入荷数、1年の入荷数は把握されていますか?
・また、その入荷はコンテナで届きますか?
・それとも通常のダンボール箱で届きますか?
・1梱包には1SKUだけか、それとも混在されている場合は比率を求められます。

入荷の現状を把握した後は、入荷の際に必要な検品内容を確認しましょう。必ず入荷前に打ち合わせが必要になります。

検品作業の確認事項は下記になります。
✔何か特殊検品があるか?
✔商品管理用のバーコードは入荷時に貼ってあるか?ない場合は発行して貼る必要があるのか?
✔値札貼り(ロックス、ピストル付け)、値札外し(タグ外し、シールはがし)の必要はあうのか?

入荷する前に作業に必要な状況を把握しておくと不要なコストがかかりません。追加料金を請求されることがなくなりますし、納品前にしっかり対応しておくことがコスト削減にもつながります。

ステップ4:出荷作業内容の確認

実際、出荷作業を行う前に、特殊な作業の有無を確認しましょう。

例えば、
✔注文ごとに同梱物を変える必要があるのか

✔ギフト発送があるかどうか、特にギフトに関しては簡単な袋入から、百貨店包装、メッセージカードなど種類がたくさんあります。そのギフトに使う資材についても確認が必要です

✔最後に、出荷する形状確認。ダンボール箱、ビニール袋、緩衝材など商品によって打ち合わせとどこが用意するか決めておく必要があります。これもサイズ別60サイズ、80サイズ、100サイズ、120サイズ、140サイズ、160サイズで用意をする必要があります。

ステップ5:出荷体制の把握

現状の出荷体制(出荷指示書、出荷実績報告、在庫報告、あす楽等の当日出荷の有無)についても把握する必要があります。まずは、出荷指示データをどのように形式にして運営しているか確認が必要です。ほとんどは各注文データをcsvデータ形式にして、出荷システムへ受け渡しています。外注を考える場合は、その倉庫で利用される倉庫管理システム、WMS(Warehouse Management System)に合わせる必要があります。このデータは、ラベル出力、納品書を出すのに必要になります。手書き依頼も可能ですが、コストが尋常なくかかるためおすすめできません。

次に、出荷後、出荷実績報告、在庫報告のデータ形式及び受け渡しの時間帯を決めておく必要があります。理由は、発送作業終了後お客様へ出荷通知メール及び入荷した在庫などをシステムへ更新する必要があるからです。

また、ECサイトで求められるサービスの一つとして配送の早さがあります。楽天のあす楽、アマゾンのプライム配送、翌日着サービスなど殆どの企業様が当日12時までの注文を翌日着にて出荷対応されています。お客様にとっては便利なサービスですが、こちらの出荷数が多いほど人手が必要となります。

ステップ6:配送方法の確認

最後に、現在利用している配送方法についての確認をします。佐川急便、ヤマト運輸、日本郵便などを利用されるケースが多いと思います。いわゆる宅配というサービスですが、サイズ、配送エリアによって料金が変わります。

最近では、配送費削減の為クロネコポス便やクリックポスト、ゆうメールといったポスト投函ですが追跡できるサービスを活用されています。宅配便は、安い60~80サイズでも500円前後しますが、ポスト投函型のメール便と言われるものは189円~350円で提供されています。高さが3cm以内でA4サイズまでが利用可能となっています。

このポスト投函型は、安くて便利です。もちろん、サイズにより利用できないこともありますが、配送にかかるコスト少しでも抑えたい、見直したいという方はぜひご検討ください。

ここまで読んで頂いてありがとうございました。
弊社で現状把握する為のエクセルシートを共有しますので、是非有効活用してください。

“物流費用現状把握シート” をダウンロード logistics-Status-sheet.xlsx – 58 回のダウンロード – 15 KB

物流会社選びで必要なこと

物流会社選びで必要なこと
このように、物流の見直し、適正化には様々なことを把握する必要があります。では、上記の内容を踏まえて、次に自分たちに合った物流会社を探すにはどのようにしたら良いのか一緒に考えてみましょう。

一括見積依頼し、相場の料金を確認する

自社の現状を把握した上で、一括物流の一括見積依頼し、相場の料金を知りましょう。一括見積もりサイトで問い合わせをすると色々な企業から電話が入ります。少し対応に手間と時間がかかりますが、ここではいわゆる相場料金を認識してください。その際役にたつのが上記のシートです。

数件電話で話しているとあることがわかります。どの物流会社様も必ず1ヶ月の出荷件数を聞いてくると思います。その出荷件数の目安は1日1,000出荷、1ヶ月では20,000出荷です。この件数を超えている場合はあまり倉庫を選ぶことができません。場合によっては、自社で運営するというのも一つの選択肢に考えておく必要があります。

見積もりが高すぎる場合の対処法

最後に、見積もりが高すぎる場合の対処法についてご説明いたします。自社の現状を把握し、料金の相場を理解した上で、いわゆる出荷計画(売上計画)を作成し相手に説明しましょう。あまり大きく言いすぎると大変ですが、信じてもらえる範囲で配送会社及びロジへプレゼンしましょう。また、出荷実績がでているのであれば、半年ごとに出荷件数を双方確認し、どのようにしたらコストを下げてもらえるか交渉していきましょう。このような交渉、プレゼンが出来るもの自社の現状把握、相場感が理解しているからこそです。

コスト削減、サービス向上をお手伝いします

物流の見直し、適正化に把握しておくべき項目があることをご理解いただけましたでしょうか?物流倉庫関係の値上げが相次ぐ中、企業努力としてコストを下げていく必要があります。まず、こちらでできることは現状を正しく把握し、いかに倉庫側に手間をかけさせずに作業依頼をだせるかが重要です。そして、自社努力だけでなく、委託する倉庫にも頑張って貰う必要があります。自社でシステム投資を行って効率化をはかっている企業は取引を検討しても良いでしょう。クライアントからの依頼で言われるがままに見積もりをとってコストにオンしていく会社とはお付き合いしないようにしています。

株式会社ライフエスコートでは、現在の価格が適正化どうかヒアリングして、その会社にあった倉庫会社さんを紹介します。ECサイト運営する上でのコスト削減、サービスの向上をお手伝いいたします。

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