ECサイトではたくさんのショップが売上アップのために様々な施策を立てています。
その中でも、サムネイル画像は検索結果において1番初めにユーザーの目に留まるもので、売上に大きな影響力を持つ要素と言えます。
ただしサムネイル画像は自由に制作して掲載できるのではなく、いくつかのルールを遵守しなければなりません。
そこで今回は、楽天のサムネイル画像についてどのようなガイドラインが設定されているかご紹介します。
目次
サムネイルとは?
楽天のサムネイルとは、検索結果に表示される画像のことを指します。
サムネイル画像以外には、商品名、価格、キャッチコピー、ショップ名、送料などが検索結果に表示されます。
それでは次に、実際にサムネイルにはどのような役割があるのか紹介します。
楽天でのサムネイルの役割
楽天でのサムネイルは、主にユーザーが商品選択を行う際の重要な情報となります。
サムネイルは検索結果画面で最も目につきやすい要素であり、視覚的に大きな影響力を持っています。
そのため、例えばサムネイル情報のみで競合他社との比較が行われたり、サムネイルによって自分の関心あるものかどうか瞬時に判断されたりします。
このようにサムネイルは集客や売り上げに直結する大切な要素であるため、自社のターゲットに合わせて効果的なサムネイルを制作する必要があります。
楽天で使う画像にはルールがある
楽天で使用するサムネイル画像には、実は多くのルールがあります。
ルールを知らずに制作してしまうと、後からもう一度制作し直すことになってしまうため気をつけましょう。
次に、実際にどのようなルールに注意が必要かについてご紹介します。
サムネイル画像ガイドラインとは?
楽天には、「商品画像登録ガイドライン」という出店者向けに定めたルールが存在します。
このガイドラインにはサムネイル制作に関するルールが掲載され、出品者はこれを守らなければ違反点数がつけられます。
違反点数は累計点数に応じてペナルティが課せられるため注意が必要です。
ではなぜこのようなガイドラインを楽天側は設けたのでしょうか。
主な理由は、情報量の精査にあります。
近年PCのみならず、モバイルを使って楽天を利用するユーザーも多く、スマートフォンのような小さな縦画面ではより情報量が絞られていないと分かりづらい部分が多くあります。
また以前よりもユーザーがECに慣れつつあり、時短需要も伸びてきています。
そのため、検索画面では瞬時に情報をキャッチできるかが大切であり、そのため全てのサムネイル画像に楽天はルールを設けています。
出品者側はペナルティを避けるためにも、もちろんルールを守ることは必要です。
しかし、ルールに縛られすぎて商品画像の魅力を落としてしまうと売り上げの減少に繋がってしまいます。
ルールの制約がある中でも画像を魅力的に見せることは大切にし、利益を生み出していきましょう。
楽天のサムネイル画像ガイドラインとは
次にガイドラインで定められている具体的な画像掲載ルールについてご紹介します。
楽天のサムネイル画像ガイドラインでは、主に3つの基本原則が定められています。
また掲載画像に関しては、しっかりとルール規定内であるか、AIによって自動的に判別されます。
ペナルティを回避するためにも、次の3つのポイントをしっかりと押さえるようにしましょう。
テキスト要素占有率は「20%」以内
まず一つ目は、テキスト要素占有率は「20%」以内というルールです。
サムネイル画像に文字を入れすぎると、ユーザーが瞬時に商品を理解することが難しくなってしまうだけでなく、検索結果全体がゴチャゴチャした印象を受け、楽天のイメージ低下にも繋がります。
そのためテキスト占有率の割合を20%以下と定めることによって、ユーザーが快適に商品検索ができるようにしました。
また出品者側は、テキスト占有率20%と言われてもどのように測定するか悩むでしょう。
そこで楽天では「テキスト要素判定ツール」をリリースし、簡単にテキスト占有率を算出できる仕組みを作りました。
この仕組みを使うことで、サムネイル画像掲載前に占有率が規定内か確認することができるため、しっかりと活用しましょう。
画像に枠線をつけない
二つ目は、画像に枠線をつけないというルールです。
よくあるパターンとしては、枠全体を目立つ色の線で囲ったり、帯状の太い枠線内に文字を入れて強調させたりなどが挙げられます。
枠線と一口に言っても定義がかなり広いため、しっかりとガイドラインを確認して気をつけましょう。
背景は「白基調」か「写真背景」のみ
三つ目は、背景は「白基調」か「写真背景」のみというルールです。
以前は商品を目立たせるために背景色を派手な色にする店舗が多くありましたが、ユーザー目線に立った際の楽天の方針として、背景色にルールが定められました。
確かに背景が派手な色の方が注目はされますが、ユーザーの立場に立つと商品そのものが見えづらく、サムネイル一覧を見た際に全体的に煩雑な印象を与えてしまいます。
そのためシンプルさを重視した結果、背景についてもガイドラインに定められています。
写真の合成は不可
追加事項としては、写真の合成が禁止されているということです。
ただし、カラーバリエーションや商品の付属品の加工画像を載せることは規定内となるため、注意が必要です。
Amazonのような他のECサイトと比較すると、楽天のサムネイル画像に関するガイドラインはそこまで厳しくないと言えます。
しかし写真の合成が禁止を始めとし、他にもルールが数値など細かく設定されているため、しっかりと確認するようにしましょう。
サムネイル画像の変更とともにしておきたいこと
次に、サムネイル画像の変更に付随して確認しておくべきことについてご紹介します。
商品名の変更
一つ目に、商品名の変更です。
商品名については、何の商品かが分かるワードを先に持ってくることが基本となります。
そのためサムネイル画像、商品名ともにその商品が何であるか、瞬時に分かるように作成しなければなりません。
また商品名については、関連ワードでよく検索されるサジェストワードにも着目してみましょう。
商品名のみでいきなり検索結果の上位表示を目指すことは難しいため、サジェストワードを用いながら上位表示を狙うことが大切です。
キャッチコピーの変更
二つ目に、キャッチコピーの変更です。
キャッチコピーはSEO対策の観点だと、商品名に比べて優先度は低いです。
しかしユーザーが注目する要素の一つであることは間違いないため、サムネイル画像とともに見直しが必要です。
具体的には、商品名に入りきらなかった重要なキーワードや、「ポイント10倍キャンペーン実施中」のようなキャンペーン内容を取り込むと、訴求力が確実にアップします。
送料の見直し
三つ目に、送料の見直しです。
楽天市場を実際に見てみると、上位表示されている商品の多くに送料無料というキーワードが入っています。
実際、送料無料というタグを入れることで検索数が増えることもあるため、送料無料にできる場合は積極的にしてみてください。
その他の変更
その他にも、変更すべき点は多くあります。
例えば、タグIDの確認がその一つです。
タグIDとは絞り込み検索の際にユーザーが選択する属性のことで、1商品につき32個まで設定することができます。
また他にもディレクトリIDなどがありますが、これらを定期的に更新しながら活用することは販売機会を増やすことに直結します。
またショップ名や商品別納期設定にも注意が必要です。
ショップ名は商材のキーワードが入っている名前、商品別納期設定はいつ商品が届くのか各商品に設定することが重要です。
細かい設定にはなりますが、ユーザー目線で分かりづらい部分や矛盾している部分がないか、細部まで確認してからリリースするようにしましょう。
サムネイル画像の管理が難しいならプロに依頼も検討を
今までサムネイル画像の管理やその他の注意点についてご紹介しましたが、他業務などによって多忙で、なかなかサムネイル画像の管理に手がまわらないという方も多いと思います。
そのような方はぜひプロに一度相談し、業務依頼することも検討してみてください。
やはり楽天での商品販売はスピード感も大切であるため、自社内での対応が難しいと感じた場合はすぐに外部への相談がおすすめです。
自社の売上だけでなく、スタッフ育成やノウハウの蓄積など多方面でサポートしてくれる企業も複数あるため、ぜひお悩みの際は相談してみてください。
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まとめ
今回は楽天の「商品画像登録ガイドライン」について、その内容や対応策についてご紹介しました。サムネイル画像は依然として検索結果での影響力が大きく、売り上げを大きく左右する要素です。
他にも商品名やキャッチコピーなど、SEO対策を万全にすることでよりアクセス数は伸びていきます。ぜひルールの範囲内で工夫しながら、ユーザーにとって魅力的なショップにしていきましょう。
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