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ヤフーショッピングと楽天を比較!売上高・出店料・注意すべきこととは

この2つのどちらかに出店したいとき、どちらがよいかわからないという方もいるでしょう。

そこで、ヤフーショッピングと楽天の売上高や出店の手数料、注意すべきことなどを比較します。そのうえで、ヤフーショッピングと楽天のどちらがおすすめかも紹介します。

ヤフーショッピングと楽天はどちらも人気ECサイト

ヤフーショッピングと楽天は、国内では多くのユーザーが利用している人気のECモールです。しかし、運営している会社や顧客サービス、EC事業者の出店のしやすさなどはそれぞれで異なります。

そこで、ヤフーショッピングと楽天についてこれから比較していきます。

ヤフーショッピングとは

ヤフーショッピングは、ヤフー株式会社が運営するポータルサイトの中にあるECモールのことです。ヤフーユーザーを中心に、多くの買い物客を集めています。

ジャンルはさまざまで、食品やアパレル、コスメ、日用品など幅広く販売しています。キャンペーンやクーポン配布もしており、多数のEC事業者が出店しているのです。

利用金額に合わせたポイント還元のサービスもあるほか、ふるさと納税の商品も対応しています。PayPayとの連携による支払いなど、クレジットカードから後払いまで事業者に合わせた支払いの容易も可能なショッピングサイトです。

楽天とは

楽天は「楽天市場」の略称で、楽天株式会社が運営する国内最大級を誇るECモールです。

買い物客向けの検索や配送機能を備えており、翌日配達(あす楽)や送料を踏まえた金額の検索設定などが可能です。集客に必要なタイムセールの実施もあります。

また、楽天会員が買い物をした際は、楽天スーパーポイントで還元されるなど、ポイント制度も充実しているのです。

例えば、お買い物マラソンや楽天スーパーセールは、EC事業者にとって大きな集客イベントといえるでしょう。

ヤフーショッピングと楽天の比較①売上高やシェア

EC事業者の視点でヤフーショッピングと楽天を比較した場合、両者には売上高やシェアの面で以下のような違いがあります。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングの売上高は2022年(2021年四半期4~2022年四半期3)の1年間で1兆7547億円です。四半期別の数字では、2021年四半期4が4514億円、4109億円、4212億円、4712億円です。

この数字は、ヤフーが「ショッピング事業」としているECの「取扱高」を合計した総額で、ヤフーショッピング以外にもPayPayモールやLOHACO、ZOZOなどECでサービス展開しているサービスがこの金額の中に含まれています。

また、ヤフーショッピングの国内シェアに関しては、国内では3番目の大きさを誇ります。

楽天

楽天の売上高は国内総額で5兆6000億円となっており、ヤフーショッピングの3倍以上の流通額があります。この数字は楽天トラベルや楽天デリバリーなどの別の楽天サービスも含まれています。そのため、純粋な物販の金額ではありませんが、国内最大のECモールであることは疑いようがありません。

そのため、売上規模で比較すると、ヤフーショッピングや日本で大きなシェアを誇るAmazonよりも高いのです。つまり、国内シェアが日本で一番高いECモールといえます。

ヤフーショッピングと楽天の比較②出店料や手数料

次に、ヤフーショッピングと楽天で出店料や手数料について2社の比較をします。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングの出店費用は、無料と有料の項目があり、無料範囲が広いのが特徴です。

例えば、EC事業者が始める際にかかるヤフーショッピングの初期コスト(導入費用)が無料です。また、ECモールによくある月額システム使用のコストがかかりません。それだけでなく、売上ロイヤルティもヤフーショッピングでは発生しないのです。

一方で、有料となっている手数料は5つです。まず「ストアポイント原資負担」が1%~15%、「キャンペーン原資負担」が1.5%、「アフィリエイトパートナー報酬原資」が1%~50%、「アフィリエイト手数料」が報酬原資のうちの30%、「ストア決済サービス手数料」が入金サイクルのオプション料を含めた決済別の負担です。

ストアポイントは1%負担が必須です。任意項目と必須項目の費用を先に把握しておく必要があります。

楽天

楽天の出店にかかる手数料は、プランごとに分けられています。

  • 「がんばれ!プラン」
  • 「メガショッププラン」
  • 「ライトプラン」

「がんばれ!プラン」は月額19,500円、「メガショッププラン」が50,000円、「ライトプラン」が100,000円です。

上記に加えて、システム手数料が別途あり、月に売上金額の3.5~7.0%が「がんばれ!プラン」では発生します。「メガショッププラン」と「ライトプラン」では、どちらも月2.0~4.5%の設定です。

プランによって登録商品数やデータ量が異なるため、自社にあったプランを選ぶ必要があります。

ヤフーショッピングと楽天の比較③出店のしやすさ

ヤフーショッピングと楽天では、出店基準が異なるため、出店のしやすさにも違いがあります。そこで、出店のしやすさについて比較します。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングは、出店の審査基準が厳しくないレベルに設定されています。他のECモールに比べても出店のしやすさが高いといえるのです。

ただし、出店基準が年々上がっていることは指摘されており、以前ほど楽には開設できません。

また、出店時の無料テンプレートは基本デザインが決まっており、自由がきかないというデメリットがあるのです。柔軟なデザイン変更には、有料プランが前提となります。

以上を踏まえたうえで、開設しても、初期コストと月額コストがかからないため、費用面でも出店しやすいのです。

サポート面はコールセンターがなく、お問い合わせフォームによる反応のみです。そのため、直接担当者に聞いて開設や出店を進めることができない点では、初心者にはあまり出店しやすくないでしょう。

楽天

楽天は、出店の審査基準が非常に高く、難しいことで知られてます。具体的には、出店に法人登記が必要となっており、一般の個人による副業での気軽な出店申請は、審査を通ることさえできないのです。

さらに、知名度の低い小規模店舗は売上見込みが立たず、審査落ちすることも珍しくありません。

申請フォームには、売上の伝票など実績提示となる必須書類に含まれていることから、業績が重視されます。 以上、楽天は出店のハードルが高めに設定されています。

ヤフーショッピングと楽天の比較④ライバルの数

出店する際に指標として確認しておきたい項目の1つに、ライバルの数があります。

そこで、ヤフーショッピングと楽天の出店数を比較します。出店数をライバル数とみなすのは、すでにストアを出している出店数がそのままライバルとなるためです。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングでは、ライバルとなる他社の出店は、国内ECモールでは最大となっており、その数は117万店舗以上にも及びます。

出店数の分かるデータが2021年だったというのもあり、2023年が終わるころまでには、さらに増えているこも十分にありえるのです。

楽天

楽天のライバル数は、2022年の段階で店舗数が約57,000程度です。ヤフーショッピングに比べるとかなり少ないことが明確です。

理由は出店基準にあり、楽天が基準を高くしているために参入する新規事業者が少ないことにあります。

楽天が出店数をコントロールするため、ライバル数の少なさを維持しているのです。

必然的に1店舗あたりの売上は高くなります。ライバルの少なさでは、大手ECモールの中でも楽天がダントツに有利です。

ヤフーショッピングと楽天の比較⑤出店で注意すべき点

ヤフーショッピングと楽天では、出店の際に注意すべきことがそれぞれにあります。

ヤフーショッピング

ヤフーショッピングの出店で注意すべきは、ライバル数の多さによる広告費の増大です。ただ出店しただけでは、ライバルの数が多すぎて他社に集客で負けてしまう欠点があります。

そのため、ヤフーショッピングは無料で開設できて出店基準が低くても、出店後に収益が不十分で採算が取れなくなるのです。

広告費をかけて、利益の出る範囲で目立たせる必要があるのです。特に出店時の手数料は、他モールの出店では聞き慣れない手数料が多くあるため、十分に注意しましょう。

楽天

楽天で出店する注意点は、出店時の審査の厳しさや月額のランニングコストの負担感が大きいことを踏まえることです。

手数料は大きくないため、ランニングコスト分の費用をカバーするだけの売上が必要となります。

また、楽天では個々にイベント開催できるため、ポイントを活用した集客方法として開催することも前提に検討しておきましょう。

ヤフーショッピングと楽天、どちらに出店すべき?

ここまでヤフーショッピングと楽天の比較を通じて売上高や手数料、ライバルの数などを確認しました。

しかし、どちらにも一長一短があり、安易に決めることはできません。そこで、どちらに出店すべきかをおすすめの人を紹介します。

ヤフーショッピングがおすすめの人

ヤフーショッピングは、ECモールやECサイト運営に慣れていない人でも始めやすいことから、初心者におすすめです。

また、審査がそれほど厳しくはなく、初期費用や月額費用がかからないことから、小規模取引をする人におすすめとなります。

ただし、ライバルの数が多いため、広告費が上がります。そこで、広告には予算をかけても問題ない人です。

また、自社に外部リンクを送れるため、独自のECサイトを運営している人は、連携しやすいヤフーショッピングが適しています。

楽天がおすすめの人

楽天では、国内最大のECモールとして、数々のイベントを実施して集客が期待できるため、運営で大きな成果を得たいEC事業の人におすすめです。

特に楽天ポイントの知名度は高く、定期的なイベントを通じてポイントを独自に配分できます。このように、イベントで自社ショップに集客するためのノウハウを最大限に生かせます。

また、出店基準が高いためにライバル数が少なく、ユーザー数も多いのも特徴です。そのため、楽天に出店するだけでも会員と知名度による集客と売上が見込めます。

以上より、楽天がおすすめな人は、業績のしっかりとした事業者やポイント獲得のイベントを上手く集客に活用したい方です。

楽天の売上課題を解決したいなら以下の記事をご覧ください!

ヤフーショッピングと楽天を比較して出店を検討しよう

ヤフーショッピングと楽天を比較するとさまざまなメリット・デメリットがあります。

しかし、ヤフーショッピングと楽天はそもそも特徴が異るECモールです。手数料やライバル数など、個別の項目だけで比較して決めるのはよくありません。

一度出店して失敗すると、ブランディングや信頼性にも大きく影響します。特に、退店の判断が難しくなります。

どちらが自社にあっているのかをじっくり考えて検討することです。その際に、複数出店を視野に入れておくのも1つの選択肢といえます。

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まとめ

今回は、ヤフーショッピングと楽天の売上高や出店料、注意事項などを比較して出店におすすめなのはどちらかを検討しました。

結論としては、ヤフーショッピングと楽天にはそれぞれ特徴があり、手数料やライバル数の違い、出店基準などから総合的に選ぶことが求められます。

初心者向けのヤフーショッピング、すでに実績がある人向けの楽天など、自社にあったほうを検討することです。

また、複数のECモールに出店する場合は、手順や順番なども重要です。そのときは、専門家のプロに相談するのもありでしょう。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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