ECサイトの運営において、商品の発送作業はかなり手間がかかる作業の一つです。
そして配送業者にも様々な種類があり、サービス展開や料金形態も業者によって異なります。
そこで今回の記事は、国内の大手配送業者であるヤマト運輸、佐川急便株式会社、日本郵便、西濃運輸、福山通運を特徴や料金を比較しながら紹介します。
配送業者を選ぶポイントについても解説するので、ぜひ最後までお読みください。
目次
配送業者別の特徴まとめ
まず始めに、国内の大手配送業者5社について特徴をそれぞれご紹介します。
ヤマト運輸
1社目はヤマト運輸です。
ヤマト運輸では発送荷物のことを宅急便と呼び、荷物のサイズと配送地域によって料金が異なります。
料金に関しては、お近くの直営店へ行かなくてもホームページで簡単に見積もることができます。
またヤマト運輸にはクロネコメンバーズという会員制度があります。
そして会員になると、荷物の発送や受け取りがより便利になるだけでなく、様々な会員割引を受けることができます。
例えば会員になるとクロネコメンバー割が適用され、宅急便の送料が毎回10%割引となります。
またセブンイレブン、ファミリーマートなどのコンビニから宅急便を送れるのも便利なポイントです。
ぜひヤマト運輸をよく利用する方は、クロネコメンバーズ会員になってもっと便利にお得に配送業者を活用しましょう。
参考:ヤマト運輸「料金・割引を調べる」https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/search/payment/simulation.html?service=TK
佐川急便株式会社
2社目は佐川急便株式会社です。
佐川急便でも発送荷物のことを宅急便と呼び、荷物のサイズ・重さ、配送地域によって料金が異なります。
佐川急便の特徴としては、配送手段の多様さがあります。
例えば、パソコンのような精密機器やデリケートな美術作品など、幅広い荷物の種類に対応しています。
他にも、指定した場所まで車両を貸し切って輸送するチャーターサービスなど、どんなビジネスニーズにも応えてくれます。
特殊な荷物を扱う場合や配送に気をつけたい方は、幅広いサービスを展開する佐川急便とマッチするでしょう。
参考:佐川急便「宅配・配送サービス(ビジネスニーズに合わせた物流サービス)」
https://www.sagawa-exp.co.jp/service/
日本郵便
3社目は日本郵便です。
日本郵便では「ゆうパック」という名称で配送サービスを展開し、荷物のサイズと配送地域によって料金が異なります。
サイズは縦・横・高さの合計が60㎝以内の60サイズから、170㎝以内の170サイズまで7段階に分かれていて、重さは25kg以下に限定されています。
ただし、日本郵便ではゆうパック以外にも人気の配送手段があります。
例えば、A4サイズ・4kgまで全国一律料金で送れる「レターパック」や、重さが25kg以上30kg以下の荷物を送れる「重量ゆうパック」などがあります。
また、発送方法は郵便局以外にもローソン、ミニストップなどのコンビニでも差し出しが可能です。
用途に合わせて配送方法を選ぶことができ、発送も土日関係なく24時間スムーズに行うことができます。
参考:日本郵便株式会社「郵便・荷物サービス一覧」
https://www.post.japanpost.jp/service/index.html
西濃運輸
4社目は西濃運輸です。
西濃運輸では発送荷物のことを「カンガルー便」と呼び、「ミニ便」と「特急便」の2種類に分かれています。
中でも特急便は、大きさの指定なく重さと配送距離で料金が決まり、重さはなんと1500kgまで対応可能となっています。
ここまでの大型荷物は他社では扱えないため、1番の特徴と言えるでしょう。
また大型配送で分かるように、西濃運輸は法人のお客様を想定したサービスが多く、実際に法人向けの支援サービスが充実しています。
法人の方は、ぜひ一度他社と合わせて見積もりや相談をしてみると良いでしょう。
参考:西濃運輸
https://www.seino.co.jp
福山通運
5社目は福山通運です。
福山通運では発送荷物のことを「フクツー便」と呼び、荷物のサイズ・重さ、配送先の3つで料金が決まります。
先ほどご紹介した西濃運輸と同様に、福山通運も法人向けサービスが豊富に備わっています。
例えば、「スペースチャーター便」は企業の集荷から配達までを一貫して行うサービスです。
商品の積み替えの必要がないため、破損の心配もなく安心で効率的な配送が実現されます。
またロールボックスパレットという柵のついたパレットを使用するため、荷物の多い場合もパレット単位での輸送が可能で、コストを削減することができます。
参考:福山通運
https://corp.fukutsu.co.jp
各社の配送料を比較!どこが安い?
次に、各社の配送料を比較していきます。
荷物のサイズごとに、どの配送業者が安く発送できるか見ていきましょう。
60サイズ料金比較
まずは60サイズの料金を比較していきます。
- ヤマト運輸 :930円
- 佐川急便株式会社 :770円
- 日本郵便 :810円
- 西濃運輸 :847円
- 福山通運 :990円
今回は後述する料金比較も全て、東京〜東京間で配送した場合の値段を提示しています。
また、各種割引サービスを適用する前の基本料金となります。
割引適用やその他個別の交渉によって値段は変動しますので、ご了承ください。
80サイズ料金比較
次に80サイズの料金を比較していきます。
- ヤマト運輸 :1150円
- 佐川急便株式会社 : 1045円
- 日本郵便 :1030円
- 西濃運輸 :1331円
- 福山通運 1220円
100サイズ料金比較
最後に100サイズの料金を比較していきます。
- ヤマト運輸 :1390円
- 佐川急便株式会社 :1386円
- 日本郵便 :1280円
- 西濃運輸 :1331円
- 福山通運 :1430円
これまでに3つのサイズで料金比較をしてきましたが、どのサイズにおいても日本郵便の「ゆうパック」はお手頃と言えるでしょう。
また、日本郵便では持込割引や同一あて先割引など、いくつかお得なサービスがあり、同時に適用されるものもあります。
他にも、ヤマト運輸の場合はクロネコメンバーズ会員で直営店やコンビニなどに直接荷物を持ち込んだ場合、150円の割引が適用されます。
このように、ご紹介した基本料金よりもお安く発送できる場合があるため、ぜひ活用してみてください。
参考:日本郵便「ゆうパックの特徴 お得な割引」
https://www.post.japanpost.jp/service/you_pack/advantage/toku.html
参考:ヤマト郵便「お得な割引・サービス」
https://www.kuronekoyamato.co.jp/ytc/customer/send/search/payment/discount/
配送業者を選ぶ際のポイント
最後に、配送業社を選ぶポイントについてご紹介します。
用途によって使い分ける
各社の特徴をご紹介したように、配送方法には様々な種類があり、法人向けか個人向けかによっても大きく変わります。
例えば細心の注意を払って荷物を送りたい場合は佐川急便、大量輸送する場合は西濃運輸や福山通運に相談してみるなど、用途によって配送業者を使い分けると良いでしょう。
梱包サイズを見直す
料金表を見ると分かるように、どの配送業者もサイズが小さく重さが軽いほど料金が安くなっています。
そのため荷物を送る際は、そもそも今の梱包が適切なのか見直してみると良いでしょう。
特に小さなサイズは、日本郵便の「レターパック」や「クリックポスト」など、各社様々な配送プランを提供しています。
梱包サイズを見直すだけで、配送料がもっとお得になるかもしれません。
おわりに
今回の記事では、EC運営において重要なポイントの1つである商品発送に関して、5つの配送業者を比較しながらご紹介しました。
どの業者も様々なサービスを展開しているため、よりお得に効率的に発送するには用途によって業者を使い分ける必要があります。
単純な価格だけでなく、ぜひ各社の特徴を見ながら最適な方法を検討してみてください。
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