ヤフーショッピングは大手ECモールの中でも知名度の高いヤフーが運営するサービスです。そこで、ヤフーショッピングに出店したいと考える人も多いことでしょう。
しかし、ヤフーショッピングの出店には審査があります。審査を通過しなければ、出店することはできません。
そこで今回は、ヤフーショッピングでストアを始める際に、出店の審査について、審査落ちの理由や申請の流れを解説します。
目次
ヤフーショッピングの出店には審査がある!
ヤフーショッピングの審査は大きく分けて2つあり、「出店審査」と「開店審査」です。
出店審査は、出店者の情報をチェックして、出店基準に足りるかを判断しています。このとき、個人情報や扱う商材の情報を提出するように求められます。これが1つ目の関門となるのです。
次に、開店審査が挙げられます。開店審査は、ストアの開店に必要な設定をECサイトに施して、問題なければ販売開始です。
ヤフーは出店基準を明確にしていませんが、不備や不足で落とされてしまうことも十分にありえます。
そこで、出店審査と開店審査についてこれから解説していきます
Yahoo!ショッピング出店審査・開店審査の流れ
ここでは、Yahoo!ショッピングの出典に際して出店審査・開店審査の手順を説明します。
審査の前に準備しておくもの
Yahoo!ショッピングの出店で審査を受ける前に準備しておきたいものがいくつかあります。まず、Yahoo!ショッピングはYahoo! JAPANのサービスですから、「Yahoo! JAPAN ID」が必要です。登録は携帯番号から簡単にできるため、すぐに用意が可能です。
次に、オプション支払いなどで使用する「クレジットカード」です。クレジットカードは申請から審査完了まで時間がかかるため、出店登録用のカードを早めに用意しておく必要があります。
また、個人ではなく事業者の場合、個人事業主なら「開業届」や「屋号」の番号、法人は代表者や会社情報がわかる登記簿謄本の「法人番号」や「履歴事項全部証明書」を用意しておくことです。
銀行口座はまだ持っていない場合は作成し、出店用に新たに用意するのであれば銀行で開設しておきましょう。
それから、取り扱う商材の情報やそれに関連した取り扱いの免許・資格なども提示できるようにしておきます。
各種書類に必要な身分証や公共料金の証明書などもあると準備がスムーズです。
審査の流れ①出店審査フォームに入力し申請
出店の具体的な手続きは、最初に出店審査フォームを開いて入力します。
このとき、「会社情報」や「決済情報」、「受け取り口座情報」、「ストア情報」、「出品予定商材情報」を順番に入れるのです。
入力内容を確認して、必要な携帯番号の認証を行います。フォームを送信することで、出店審査が開始されます。
審査の流れ②審査結果を待つ
出店の申請を出した後日、審査結果が届きます。
待つ期間としては2営業日から2週間くらいです。通常は、免許・資格などの項目があると、審査に時間がかかります。
ヤフーからの電話が入ることも忘れないようにします。
内容に問題がなければ審査通過です。結果がメールで知らされて、その後から開店準備を始めましょう。
審査の流れ③開店準備を行う
出店審査を通過したら、実際に開店に向けた準備を進めます。
まずは、「ストアクリエイターPro」というツールを使うため、出店用アカウントにIDとパスでログインすることです。
出店者は「ストアクリエイターPro」を初めて使うことになるため、最初に使い方を覚えます。その後、マニュアルなどの手順に沿った設定を施します。
例えば、「トップページ」や「ストアデザイン」、「支払・送料」、「プライバシーポリシー」、「テスト注文」などの設定をします。
ようするに、開店準備はYahoo!ショッピングでで販売を始めるために設定を完了することです。
審査の流れ④開店審査に申請
開店準備が全て完了したら、ヤフーに開店審査を申請します。
結果が出るのはだいたい3日前後です。
審査に通ればよいですが、初めての場合は審査に通らないこともあるため、指摘点のある不足や間違いを修正してから、再申請が必要です。
1回で審査に通ればそのまま開店の流れとなります。マニュアル通りにきちんと設定して間違えずに進めれば、1回で通る審査です。
審査の流れ⑤開店する
審査に通ったら、実際にストアを開店して商品を販売します。
販売の代行を依頼する場合は、このタイミングで商品の出品や配送業務を任せることです。
宣伝やブランディングなど、自社ストアに集客の戦略を展開し始めましょう。
ヤフーショッピングで審査落ちする理由とは
ヤフーショッピングでは、審査がそこまで厳しくないことが知られています。しかし、審査落ちすることがまったくないわけではありません。
審査に落ちるのには理由があります。ただし、ヤフーショッピングに問い合わせても理由ははっきり明かされることはありません。
特に出店審査は落ちた理由がわからないと改善することも難しいでしょう。
そこで、ヤフーショッピングで審査落ちする理由について解説します。
Yahoo! IDがすでに使われている
ヤフーショッピングの出店時に審査に落ちる理由は、Yahoo! IDがすでに使われているケースがあります。
一般的にYahoo! IDはプライベートや個人で使用していると、別サービスのヤフオクやショッピングでの利用があります。
特にヤフオクは、このYahoo! IDが転売に使われたと認識しており、出店審査が通らなくなります。
これを解消するためには、新規のYahoo! IDを取得するか、上記のような取引のまったくないアカウントを使用するかです。
規約違反に当てはまるものを出品しようとしている
ヤフーショッピングには出品を規制している商品があり、該当する場合は審査に落ちることがあります。
例えば、「盗品」「農薬」「たばこ」「アダルト関連商品」「非合法商品」などです。
そのうえで、別途審査を必要とする商品に「コンタクトレンズ」「酒類」「中古品」「ブランド品」などもあるのです。
商材名に対して、フォームで販売の有無を「なし」にした場合も、審査に通りません。
もちろん、「あり」にすれば通る商品もいくつかあるため、事前に規約やガイドラインの確認が必要です。
担当者が目視で審査していない
ヤフーショッピングで審査落ちする理由として指摘されているものには、担当者が目視で審査をしないがゆえに、自動的にAIが審査を不合格にしている可能性です。
営業時間内の日中は、審査をする担当者が目視でのチェックをして、それ以外は機械が審査の代わりをしているためです。
夜ではなく昼間に申し込みを行うことが大切です。
Yahoo!からの電話に出ない
書類や販売内容に問題がないにもかかわらず、審査落ちする場合は、Yahoo!からの電話に出ないことが原因です。
担当者は、審査の際に必ず登録先に電話をかけているのです。このとき、電話に1回でも出なければ審査に落とされることもあります。
繰り返しかかってきても出ない場合、審査に通ることはありません。電話を取り逃しやすい人は、審査期間中は注意するようにしましょう。
書類に不備がある
ヤフーショッピングの出店申し込みでは、提出書類の内容や入力項目があります。特に書類側の誤字脱字や情報統一のなさは直前にきちんと見直す必要があります。
よくあるのは会社情報の入力項目と書類情報の不一致です。本人確認や口座情報がケアレスミスで異なる場合、審査に通ることはできません。
郵送物を受け取っていない
出店審査中には、申し込んだ会社情報の通りに郵便が送られて、届く仕組みになっています。基本は、「口座振替用紙」ですが、法人の場合だけ、「本人確認通知書」というものが代表者の記載住所に郵送されます。
このとき、郵便物が受け取れないと、住所確認ができないため、審査に通らないのです。審査期間中は郵便物を転送手続きせずに自宅で受け取れるようにしておくことが必要でしょう。
ヤフーショッピングで審査落ちしたらどうすればいい?
ヤフーショッピングで審査落ちした場合に気になるのが、もう一度審査を受けるときにすべきことや対応策です。以下に2つの方法を紹介します。
再度申請する
まずは、再度申請するという方法です。
ヤフーショッピングでは、審査に落ちてもまた申し込むことができます。入力内容や出店予定商材情報を確認して、問題があればそこを修正するのです。
その後、再度申請することで、審査に通るのです。
もちろん、申請内容の不足や間違いを修正せずに再度申請しても、審査落ちの結果は基本的に変えられません。
ただし、電話に出なかったことが原因だった場合、再度申請して電話に出ることで審査に通ることもあります。
代表者を変える
ヤフーショッピングで審査落ちしたときの理由が、代表者に関するものもあります。代表者の信用情報が引っかかったことが原因で審査を通過できなくしている可能性です。
この場合、代表者を変えることで審査が通過できるようになります。過去に融資や不動産で不払いや延滞などのケースが代表的です。
ただし、代表者を変えられない場合や代わりがすぐ見つからない場合もあるでしょう。そのときは、新たに代表者を探すところから始める必要があります。
Yahoo! JAPAN IDを新しく取得する
Yahoo! JAPAN IDが原因で審査に通らないことがあります。その際は、Yahoo! JAPAN IDを新しく取得することで問題を解消して、審査に通ることがあります。
たいていはヤフオクやショッピングの利用に引っかかることが理由です。そのため、Yahoo! JAPAN IDを新規にして、そういった余計な取引のない真っ白なアカウントで申請を出しましょう。
評価が悪いECショップは外す
すでに自社の独自ECショップを運営している場合は、そのショップ評価が原因で審査に落ちている可能性もあります。
会社情報や代表者をチェックする過程で、申請内容で記載したショップ情報から過去のECショップが調べられていることがあります。
そこで、評価が悪いECショップは神聖に記載する内容から外すことで審査に通りやすくするのです。
プロに依頼も検討
自社の担当者や個人だけでは審査に通ることがどうしてもできないケースがあります。原因がはっきりとわからないヤフーショッピングの審査では十分にありえる事態です。
そこで、ショップ運営の代行をしているプロの会社に出店を依頼してみるというのも1つの選択肢です。
もちろん、出店審査と開店審査で開店審査の方しか対応していない会社では、出店審査は自分で切り抜ける必要が出てきます。そのため、ワンストップで対応してくれる会社がおすすめです。
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ヤフーショッピングの審査は準備をして万全に申請しよう
ヤフーショッピングでの出店は、審査に通過できるための前準備をしっかり行うことが大事です。なぜなら、入力内容に不備があった場合は、最初の出店申請で審査に落ちることも十分にありえるからです。
ただなんとなく入力して申請するのではなく、ポイントを押さえてしっかり準備をしましょう。
入力の最後に見直しを実施して、誤字脱字や整合性のチェックもしてから申請をすることで審査落ちリスクを減らせます。
まとめ
今回は、ヤフーショッピングで審査落ちする理由について解説しました。
審査落ちの理由はいくつかありますが、主なものとして電話に出ないことや申請内容に不備があること、IDに問題があることなどが挙げられます。
特に、審査不合格にこれといった特別な理由が見当たらなければ、期間中の電話に注意することで審査に通ることができます。審査落ちしたときは、再度申請するか代表者を変えてトライしてみましょう。
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