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楽天イーグルス感謝祭への対策とは?売上アップにつなげるためにできること

楽天は年間を通じてさまざまなイベントセールを開催しています。しかし、EC事業者は複数あるイベントに気づかずに、見逃すことも少なくありません。なかでも、盛り上がる秋のイベントとして注目されているのが「楽天イーグルス感謝祭」です。

楽天イーグルス感謝祭は、ユーザーからすればお得に買い物ができてポイントを獲得できます。EC事業者にとっては、数少ない多くの集客を見込める機会です。

そこで、楽天イーグルス感謝祭の特徴や集客・売上アップにつながる対策を紹介します。

楽天イーグルス感謝祭とは?

楽天イーグルス感謝祭は、プロ野球におけるリーグ戦のクライマックスシリーズ(CS)が終わった後に開催される楽天セールです。

楽天イーグルス感謝祭の開催時期は、例年10月から11月としており、2022年は10月26日~10月28日に開催されたばかりです。基本は10月中旬から下旬ですが、中には11月下旬になる年もあります。開催する日程は、およそ3日~1週間程度です。

楽天イーグルス感謝祭の特徴

楽天イーグルス感謝祭には、他のセールイベントに比べて独自の特徴が3つあります。

買い物の合計金額に応じてポイント倍率アップ

楽天イーグルス感謝祭の特徴としてまず挙げられるのは、ポイント倍率が商品購入時の合計金額によって高くなることです。具体的には、5,000円以上の2倍から始まり、1万円以上で3倍、4万円以上で4倍、5万円以上で5倍のポイント特典が付きます。

通常のポイントを1%の1倍とするなら、プラス1%~4%の範囲でポイントが手に入ります。このとき、利用する店舗に指定はありません。しかも、楽天市場が開催する「お買い物マラソン」のような複数のショップで買物をしてポイントを上げる買い周りが必要ないというメリットがあります。

高額商品やまとめ買いが増える

EC事業者にとって楽天イーグルス感謝祭の大きな特徴は、高額商品やまとめ買いが増加することです。楽天ユーザーが普段使いで買う商品とは別に、セールの機会に改めて欲しいものや冬物の家電や物品の購入に活用するというケースは十分に考えられます。その際に、いつもは買わない「高額商品を買う人」が増えて、売上がアップするということです。

また、楽天イーグルス感謝祭の特徴の1つに金額が上がるほどポイントも高くなるという特典があるのも注目されます。そのため、ポイント狙いで4~5万円以上の買い物を狙う人も少なくありません。ポイントに届くようにまとめ買いで商品購入が増えるのも楽天イーグルス感謝祭ならではの特徴です。

「SPU」の併用可能

楽天イーグルス感謝祭ではポイントアップに加えて、「SPU」の併用ができるという特徴があります。「SPU」とは、楽天が会員ユーザーに提供しているポイントアッププログラムのことです。

例えば、楽天ブックスで本を1,000円以上注文すると0.5%のポイントアップが受けられるなどです。さまざまな条件をクリアすることにより、セールイベントのポイントアップと合わせて最大で37倍ものポイント還元を受けられます。「SPU」単独では13%アップが最大です。

もちろん、「SPU」で13倍の条件をクリアするためには、無理して余計なものを買わないといけません。ですから、ユーザーの多くは最大値の13倍をあえて狙わずに10倍前後を目安に買い物をする傾向にあります。

楽天ふるさと納税も対象

楽天イーグルス感謝祭は、楽天ふるさと納税を対象にしているのも特徴の1つです。楽天

ふるさと納税は自治体に寄付して返礼品を受け取れる仕組みがあり、高額商品の購入とあわせて大きな金額になります。

つまり、楽天ふるさと納税とあわせてポイントアップに必要な金額の条件を満たしやすくなります。単純に高額商品やまとめ買いだけでは、ポイントの大きな還元に必要な4~5万円に届かないこともあるため、楽天ふるさと納税が対象として入っているのはポイント倍率を上げるのに効率的でしょう。

楽天イーグルス感謝祭への対策

EC事業者が楽天イーグルス感謝祭のセールイベントを迎えるにあたって、下記の対策を施すことがおすすめです。

ポイントアップ設定をする

まずは楽天イーグルス感謝祭への対策として、ショップ独自のポイントアップ設定をすることです。イベント参加ユーザーは、ポイント狙いで商品を購入するケースが多く、EC事業者はポイントを目玉としてイベント期間中に向けた対策を具体的にします。

ショップごとに設定できる倍率は、「2倍・3倍・5倍・10倍」のいずれかとなっており、アイテムの場合は10倍までの間で設定が可能です。このときに決めたポイントアップは、楽天イーグルス感謝祭や「SPU」に影響されず反映されるため、ユーザーにとってはプラスアルファでポイントが受け取れる機会となります。

そのため、ポイントの設定を上げて、ポイント目当てのユーザーを自社ショップに誘導する、もしくは購入を促して売上を高めるためには有効な施策です。

在庫切れしないように商品管理

多くのユーザーが商品を買いに集まる楽天イーグルス感謝祭は、普段よりもたくさんの商品が売れます。特に購入数を増やして金額を上げるとポイントも上がるという特徴があることから、ユーザーが多くの商品をカートに入れて購入金額の合計を上げる購買アクションを想定できます。そのため、EC事業者はいつもと同じような在庫数で待ち構えるのではなく、在庫が切れないようにしっかりと商品管理をする必要があります。

また、商品管理の失敗で在庫切れを起こすことにより、ユーザーは購入機会を失います。本来であれば在庫のある状態で買っていたはずの商品をユーザーは購入できません。したがって、自社以外のショップや代替品を別のショップから購入するという機会損失が起こるわけです。その中には、普段は自社ショップを使っていない新規の人やリピーターになり得た人もいるため、機会損失を生み出さないように注意する必要があります。

商品ページ内の情報を充実

楽天イーグルス感謝祭を迎えるにあたってEC事業者が準備しておきたいことの1つに商品ページ内の情報を充実させることが挙げられます。商品ページ内の情報の中でも重要なのは画像です。楽天イーグルス感謝祭に対応しているショップということをあえて画像でもアピールすることによって、セール期間中に集客しやすくします。

また、商品説明は十二分に行い、ひと目見ただけで必要な情報が揃っていることが分かるようにしましょう。そのうえで、ユーザーが注目しやすいレビューの充実を図ります。レビューは、購入の後押しとなる参考情報であり、他ユーザーが買った後の反応で購入する有無を決める材料になることをユーザーは期待します。そのため、セール前になるべくレビューが集まるように施策しておきましょう。

送料設定を下げる

楽天イーグルス感謝祭の対策として、送料の設定を下げる方法があります。送料はユーザーが商品価格やポイントなどに並んで、特に気にしている項目です。そして、ユーザーはできるだけ送料の安いショップで買物をしたいと考えています。

しかし、楽天市場では出品するEC事業者に送料設定が任されているため、ショップが独自に送料を引き下げないとイベント中でも自動的に安くはなりません。そこで、イベント直前から送料を下げておき、開催中に送料の負担をできるだけユーザーに与えないことで集客します。

また、買い物をいくらまですると配送が0円になるのかという送料無料設定を普段より下げておくことで、自社で商品を買うハードルを下げることもできます。ユーザーの中には、どこで買うかを気にせずに商品を入れて、ショップを意識せずに決済したい人もいるからです。

ただし、送料設定は、本体価格との合計やバランスも考慮されているため、どのくらい下げるべきかは競合他社の送料と比較して有効な金額を決める必要があるでしょう。

クーポンを発行する

楽天ではクーポン発行の機能が充実しており、楽天イーグルス感謝祭でもクーポンを同時に発行することが可能です。そこで、EC事業者が打てる対策の1つに、クーポンを発行して新規の購入者になってもらうという手があります。一度きりの購入では短期的な視点で大きな成果は得られませんが、長期的な視点では「リピーターにするための入り口」と考えることが可能です。

あくまでも、新規購入を促してショップのことを知ってもらい、繰り返し自社ショップでの買い物を有意義なものと認識させるのです。商品が気に入れば繰り返し他の商品購入が見込めるうえに、1人から得られる売上をアップし、LVT(顧客生涯価値)を高めることもできます。もちろん、新規顧客が必ずしもリピーターになるとは限らないため、そのうちの数割がリピーターになることを期待する形です。

楽天イーグルス感謝祭でしっかり集客

楽天イーグルス感謝祭は、楽天市場で商品販売をするEC事業者が集客をする絶好の機会です。集客力を高めるような対策は必須といえます。なぜなら、自社ショップの知名度を大きく高めるためには、セールイベントを活用してショップの存在感を打ち出す必要があるからです。楽天市場にはたくさんのショップが存在しており、ユーザーはその中から商品やお気に入りのショップで買物をします。

その際に、ショップ名の知名度が低く、通常時に利用されないのでは売上を上手く伸ばせません。そこで、セールイベントを集客の呼び水として自社ショップで対策するのです。とはいえ、対策をするときは、楽天イーグルス感謝祭だけを意識するのではなく、他のセールイベントや通常時の連続性を意識した対策をすることが重要です。

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まとめ

今回は、楽天イーグルス感謝祭の特徴や対策について解説しました。

楽天イーグルス感謝祭は高額商品やまとめ買いが増えて、ポイント狙いのユーザーが集まります。その際に、EC事業者は対策の要として、ポイントアップ設定や在庫切れのない商品管理、画像アピール・レビューの充実、送料設定、クーポン発行などを実施します。

また、イベントだけの対策は一時的な売上のアップにしかなりませんから、あくまでも年中の対策の一環として、全体の連続性を意識することが大切です。

ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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