amazonで売上を伸ばしたい運営担当者にとって、集客のためのショップ管理や広告運用、データ分析は重要な業務です。しかし、amazonの運営ノウハウや経験を持たない担当者に、それらの業務は荷が重いケースも少なくありません。
そこで検討したいのがamazon専門の業績があるECコンサルタントに改善策の提案や運営代行を依頼することです。本記事では、アマゾンの課題解決に必要なECコンサルタントのメリットや料金、注意点、おすすめの会社などを紹介します。
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目次
amazon運営担当がかかえる課題
ECコンサルタントについて説明する前に、amazon運営担当が悩みとしてかかえやすい6つの課題について解説します。
売りたい商品へ集客ができない
まず、amazon運営担当がかかえる課題の1つに、売りたい商品へ集客ができないことが挙げられます。
amazonは国内でも知名度の高い大手ECモールです。しかし、すべての商品が均等に売れるわけではなく、人気の商品はよく売れて、知名度や露出の少ない商品はあまり売れません。
amazon運営担当にとって、出品している商品に上手く集客できず、売上が伸びないという悩みが生まれます。
売り上げを伸ばすのが大変
次に、amazonで売り上げが伸びないという課題があります。
amazonの出品では、販売する商品をカテゴリや商品名、キーワードなどを決めて個別に管理しています。その際に、商品コードを利用して、すでに商品がある場合は同じページに登録するのがamazonの特徴です。
しかし、自社専用のページではないため、競合他社が同じ商品を登録しています。売上を伸ばすためには、他社との価格競争や購入後のサービスで勝たねばならず、何の工夫もなく自社商品だけ売上を高めるのは大変なことです。
リピーターが増えない
amazon運営担当の悩みは、リピーターが増えないことです。
リピーターは、LTV(顧客生涯価値)を高める重要な要素です。しかし、amazonで新規顧客を増やすことはできても、リピーターはなかなか増やせないという課題があります。
amazonはショップの特徴から商品単位で売るため、ユーザーは出品者をあまり意識する必要がなく、価格や送料を優先したカート入れや購入手続きをします。そのため、商品購入にリピーターが付きにくいのです。
運営に時間がかけられない
amazon運営担当の多くは、amazonだけを任されているわけではなく、複数のショップを同時に管理しています。さまざまなEC事業のコア業務や雑務がある中で、別モールの運営も担当しているのです。したがって、amazon運営だけに時間がかけられません。
また、メインのECサイトを独自ドメインで運営している場合は、amazon運営はあくまでもサブの扱いとなり、メインのサイトよりも多くの時間をかけられないという現場もあります。
広告運用に手間がかかる
amazon運営担当にとっては、広告運用に手間がかかることも1つの課題です。
ECサイトでは、集客するために広告を利用します。その際に、リスティング広告やディスプレイ広告、SNSの運用、動画配信をして、ターゲットに即した顧客を集めるのです。
しかし、広告運用はデータを集めて解析したり、広告のマーケティング手法を学んだり、実際に制作して管理したり、自社の担当者で運用することは多くの手間がかかります。
データの分析ができない
amazon運営担当が運用データを使った分析に対応できない課題をかかえる事業者は意外と珍しくありません。 理由として、amazon運営担当が運営の仕方のどこが良くて、どこが悪いのか分からず、それをデータから見極めるのも難しいことです。そもそもショップ運営をする人材が、必ずしもデータ解析に長けているわけではありません。上手くデータを分析する知識や経験が不足している場合もあるでしょう。 しかも、ECのデータで扱う指標は数が多く、分析手法も高度化しています。そのため、マーケティングの手法にあった適切なデータを分析できる人材は限られます。
amazonの課題解決をサポートするECコンサルタントとは
ここからは、上記課題の解決をサポートしてくれるECコンサルタントについて、対応領域を説明します。
ECコンサルタントの対応領域
ECコンサルタントは、通常のコンサルタント業務ではなく、EC運営の対応領域に特化した業務をしています。ECサイトの運用や広告、集客、売上アップなどの課題がある中で、ノウハウや経験のある人員が提案や運営の代行をします。
なかには、実店舗レベルのアドバイスや提案、事業計画書の作成など、EC事業に関連しないサポートを担うケースもあるでしょう。
以上から、対応領域はECコンサルタントが自社にできる範囲でサポートの概要を決めています。そして、ECコンサルタントの対応領域は次の4つが代表的です。
商品ページ最適化
ECコンサルタントは、ECサイトの売上や集客の改善に商品ページ最適化を実施します。
商品ページは、商品をECサイトで販売するときに表示される個別ページのことで、使いやすさやカゴ落ちを防ぐような最適化を施します。
その際に、コーディングやデザイン性を含む場合は、サイト自体を改善します。ただし、amazonの商品ページはカスタマイズ設定ができないため、画像やタイトル、説明ページの充実などが改善の主な手段となります。
amazonでも未登録の商品は新たに登録をするため、ECコンサルタントの手による商品ページ最適化の余地があるのです。
アマゾン広告(キーワード、動画、VINE広告)
ECコンサルタントの対応領域にはもう1つ、アマゾン広告の運用があります。
アマゾン広告では簡単な手続きで開始できて、多くのamazonユーザーに商品やショップを周知させられます。特にECコンサルタントが担う新規商品や独自ブランド商品の宣伝、ブランディング施策は、アマゾン広告を使うことで効率的に行うことが可能です。
また、アマゾン広告には、キーワードに関連した広告の表示や動画の広告、レビューに関するVINE広告などがあります。上手く活用することで成果を上げられるのです。
ようするにECコンサルタントは、広告のことがよくわからない担当者をサポートして、アマゾン広告の運用をできるようにします。
FBAの活用提案
amazonならではのECコンサルタントにおける対応領域として、FBAの活用提案が挙げられます。
FBAとは、amazonが商品販売を代行するフルフィルメントのことです。フルフィルメントというのは、EC物流で商品を提供する一連の工程を意味し、在庫管理や発送、カスタマーサポートまで代行することです。
つまり、アマゾン専用のフルフィルメントを利用して、業務を効率化し、集客や売上を高めることをECコンサルタントは提案します。
レビュー対策
ECで重要となるのがレビュー対策です。ECコンサルタントの対応領域にはレビュー対策があり、購入後のレビューを入れやすくする工夫や改善策を実施します。
具体的には、レビューを促すためのステップメール配信の提案や低評価を入れられないための具体的な対策などです。
amazonではレビューが星の高さに直結し、具体的な口コミとして商品ページに記載されます。つまり、レビューは今後の集客や売上に影響する項目です。
新商品や予約商品は、Amazon Vineというシステムで登録費用や商品・配送費用を負担することで良いレビューを獲得できるチャンスがあります。ECコンサルタントは上記のようなレビュー対策をカバーしています。
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amazonにECコンサルタントを導入するメリット
amazonのショップ運営でECコンサルタントを導入するメリットは、次の6つが挙げられます。
課題や問題点が発見できる
ECコンサルタントは、ショップ運営の分析能力に長けており、課題や問題点を発見することができます。
一般的に商品登録や管理業務をするamazon運営担当は、日々の業務に忙殺されて、タスクをこなすだけになりがちです。しかし、ECコンサルタントを導入することで、amazon運営担当が気づかないような問題を指摘して、原因を探ることが可能です。
例えば、集客できない理由、売上が停滞している原因、集客や売上に関する課題や問題点を明らかにします。課題や問題点の中には、早期に発見して解決すべきものもあるため、ECコンサルタントを導入するメリットは十分にあるでしょう。
課題や問題点の解決策がわかる
ECコンサルタントは、課題や問題点を発見するだけにとどまらず、その解決策がわかるのも大きなメリットです。
集客や売上の問題点には気づけても、それを解決する手段がamazon運営担当には分からず、たとえ分かってもそのノウハウも持たないで具体的に対処ができません。しかし、ECコンサルタントが課題や問題点に対する解決策を具体的に提案して、それをamazon運営担当が実行すれば、スムーズな解決が見込めます。
すなわち、ECコンサルタントの豊富な事業経験やノウハウと数々の解決策でサポートしてきた実績を自社に取り入れられるメリットがあるのです。
売上をアップさせるための施策がわかる
ECコンサルタントを導入するメリットは、売上をアップさせるための施策がわかることです。
amazon運営担当にとって集客や広告運用は、あくまでも売上をアップすることを目指すための手段に過ぎません。ECコンサルタントを活用すれば、必要に応じてこれらのサポートを受けつつ、自社に必要な売上をアップさせるための施策がわかるのです。
また、カート落ち対策のような売上向上の施策を提案することもあるでしょう。
運用コストを下げられる
ECコンサルタントを導入することで運用コストを下げられることもメリットの1つです。ECサイトを運営する場合、人員補充をすることで余計なコストが発生します。
しかし、ECコンサルタントに課題解決やデータ分析などの役割を担当させることで、人材を新たに入れて教育を施すよりも、運用コストを下げられるのです。
ショップを客観的評価できる
運営担当が自社のショップを冷静に評価することが難しい理由に、当事者であることが挙げられます。
裏を返せば、ECコンサルタントを導入することで客観的な評価を可能とするメリットがあります。当事者にはできない評価を下すことで、自社のショップに対して甘い採点をせずに、次に繋げられます。客観的評価は現時点のショップ状況を改めて見直す契機となるでしょう。
地道な作業を依頼できる
ショップ運営は、広告運用の準備やデータ分析といった地味で細かな作業が必要です。ひとつひとつはそこまで大変でなくても、複数の作業をこなすのは地道で根気が必要となります。
不慣れな運営担当がショップ管理業務と作業を同時にするには大変さがつきまといます。しかし、ECコンサルタントなら地道な作業を依頼できるため、コア業務のみに集中できて、業務効率の改善を図ることが可能です。
amazonのECコンサルタントを選ぶ際の注意点
amazonのECコンサルタントを選ぶ際は、以下の5つの注意点に気をつけます。
amazonに精通しているか
amazonのECコンサルタントには、amazonのモール事情に精通していることが求められます。なぜなら、他のモールや自社のECサイトとは異なり、amazonにしかない仕組みや広告の運用方法が使われているからです。
そのため、amazonの販売システムや広告手法を踏まえた売上アップの改善提案が必要になります。それができるのは、amazonのショップ運営知識やコンサルタント経験のある者です。さらに、amazon出身で内情に詳しいならば、なおベターです。
コンサルタントに依頼する目的を明確に
ECコンサルタントは、選ぶ前に依頼目的をはっきりさせることが大切です。ECコンサルタントの業務は多岐にわたるため、コンサルタント会社によって得意・不得意に違いがあります。
提案やECサイト構築、代行が得意など、どの段階の課題や問題点を改善したいのかで、依頼先会社や相談時の依頼内容が変わってきます。
また、事前に目的がはっきりせず、期待する効果とは異なる結果になることもあるのです。売上をアップしたいのか、リピーターを増やしたいのか、新規顧客を集客したいのか、、コンサルタントに依頼する目的を明確にしましょう。
成果を測る指標を設定(KPI)
amazonのECコンサルタントを選ぶ際は、成果を測る指標としてKPIを設定することが重要です。
KPIは「重要業績評価指標」と訳される目標までの道のりを正しく測るための指標です。ショップのアクセス数やCVR(コンバージョン率)、返品率などを数値に設定して、売上アップの目標に対して、現状の成果を把握するために使われます。
ECコンサルタントは会社ごとに異なる評価指標があり、「過去の成果と指標が違って比べにくい」「あまり自社が重視していない数値で評価を測定されてしまう」といったトラブルが起きないようにKPIを設定するのです。
予算を設定する
ECに限らずコンサルタント会社に業務を依頼する場合は、予算を先に設定することが必要です。なぜなら、コンサルタント業の報酬体系は、成果に対して何%と決めている「成果報酬」や項目ごとに一定額を取る「固定報酬」などがあり、内容によっては際限なく増やすことも可能だからです。
しかし、EC事業者が使える予算はある程度決まっており、その範囲内でコストパフォーマンスが最高の予算設定を行うことが求められます。
また、ECコンサルタントは、予算が明確でないと提供できるサービスが決まらず、相談の時点で依頼内容が決まらないため、余計な時間がかかるという問題も起こります。
以上の理由から、先に予算を設定しておくようにしましょう。
比較検討する
ECコンサルタント選びでは、目についた1社だけで依頼を判断するのではなく、料金や業務内容、実績などから、比較検討することが大事なことです。
比較検討せずに決めてしまうと、実際にはもっと良いコンサルタント会社があるにもかかわらず、費用面が高い割に希望のサービスがない会社に依頼してしまうこともあり得るのです。
特に、amazonは、大手モール特化のECコンサルタント会社を選んで、専門的な対応ができる会社を選ぶ必要があるため、比較検討が必須となります。
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amazonのECコンサルタントの費用相場
次に気になる、ECコンサルタントの料金相場を見ていきましょう。
以下は、ミッション型のECコンサルタントの料金一例です。
- みらいマーケティング本舗
顧問型コンサルティング:月額5万円~30万円
EC戦略立案:初期30~200万円
EC運営業務代行:売上の10~20%(成果報酬の場合)/月額10~50万円(月額固定の場合) - Navyコンサルティング
ECコンサルプラン:20万円~
ECコンサル+制作プラン:35万円~
運営代行プラン:50万円~ - ALL WEB CONSULTING
プレミアムコンサルティング:30万円/月~
ライトコンサルティングプラン:5万円/月
EC出店コンサルティングプラン:20万円
スタンダードコンサルティングプラン:15万円/月
内製化支援・企業研修会実施:10万円/月~
スポットコンサルティングプラン:15万円
一般的なECコンサルタントの相場は、時給7,000円程度と言われています。プロジェクトの規模にもよりますが、決して安いサービスではありません。また、コンサルティングは、商品は完全オーダーメイドの商品で、価格もそれぞれのため、一律にいくらという料金表を設定している企業は多くはありません。
依頼時にある程度の費用を見込んだとしても、コンサルティングを進める中で問題点が根深い内容だった場合、分析・解決策の作成に時間が掛かり、追加費用が発生することがあります。契約内容と対応換算期間などを必ずチェックし、認識のすり合わせを入念に行うことが重要です。
amazonのECコンサルタントおすすめ4選
ここではamazonのECコンサルタントおすすめな4つの会社を紹介します。
株式会社ザーナス
株式会社ザーナスは、ECサイト運営の専門スタッフが在籍するECコンサルタント会社です。amazonでの運営代行やコンサルティング、広告運用などのEC支援を行っており、集客やショップ運営に強みがあります。
さまざまなEC事業者をサポート対応しており、すでに600社を超える実績があります。売上アップの事業者は93%にものぼり、全員がショップに関連する資格を持っているか、店長の経験があるエキスパートが集まるという魅力があるのです。
ZonExpert株式会社
ZonExpert株式会社は、モールの中でもamazonに特化した運用代行を支援する会社です。売上拡大率は96%あり、300社以上が売上を伸ばしています。費用は2~6%の成果報酬で、密着型の運用代行を実施して、契約数にこだわらず確実な支援がモットーです。
amazonの広告運用代行ではamazon Adsから認定されたプロのチームとして立場を確立しています。よく売れる画像の加工技術も有しており、数名のメンバーで重厚なサポートを受けられます。
株式会社いつも.
株式会社いつも.は、amazonでマーケティング支援の実績があるECコンサルタント会社です。中小企業を含めた1.1万件以上の実績があり、集客対策やデータ解析による分析ノウハウも充実しています。
モールはamazonに対応しており、amazonの集客改善や売上の向上を目的としたマーケティングの提案や広告運用の代行に取り組んでいます。
株式会社サイバーレコード
株式会社サイバーレコードは、200社以上の実績があり、amazonに特化したサポートに強みがあるECコンサルタント会社です。amazonの日本支社とも提携協力して、運営ノウハウの提案から業務効率化までしっかりとしたサポートをしています。
カート対策や広告運用などの重要な内容もカバーしており、画像作成、バナーデザイン制作、戦略立案までサポートします。amazonが公式に認めているパートナーということもあり、安心してショップ改善の提案や運営代行を任せられるでしょう。
まとめ
今回は、amazonで売上を伸ばしたいときに相談・依頼したいECコンサルタントについて、メリットや注意点を踏まえて解説しました。
集客や広告運用といった売上に直結する業務は重要でありながら、amazon運営担当には難しくてできないという課題があります。ECコンサルタントを導入すれば、運営者が抱える悩みを解決するような提案や解決策を見つけ出すことができるのです。
ECコンサルタントを選ぶ際は、利用するメリットを知り、注意点に気をつけて、おすすめの会社を参考に選んでみましょう。
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