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「届いた商品が違う!?」通販用の商品画像を設置する前に必要なこと

みなさんは普段靴を購入する時、実店舗またはネット通販どちらで購入しますか?
実店舗なら実際に手に取れて質感・色・見た目を実物から確認でき、さらに自分のサイズに合っているか試着して確かめることができます。ネット通販では商品を手に取って選ぶことはできませんが、色々な角度からの商品写真や丁寧に記載された商品情報で、商品の魅力は十分に伝わるのではないでしょうか?さらに通販では商品が24時間いつでも購入でき、実店舗に足を運ばなくても商品が手に入るため、利用されている方も沢山いらっしゃるかと思います。さらに近年コロナの影響によって、ネット通販を使われる方も増えている印象です。
 
例えばネット通販で欲しい商品を購入した場合、注文してから家に届くまでの時間はとても楽しみですよね。プレゼントで購入したり、自分のご褒美に購入したり、実店舗には在庫が無くてやっとの思いで手に入るものだったり、様々な理由で購入されると思います。

でも商品が届いて開封してみたら、
あれ?ネットの写真となにか違う…?
え?注文したものと違う商品だ…

なんてことが起きたら、楽しみにしていた分とてもショックではないでしょうか。

なぜ注文した商品と違う商品が届いてしまうのか…それは商品写真の撮影時の不備が原因になる場合があります。届いたものが注文した商品と仕様が異なっていたり、選んだ商品とは全く違う商品が届くなんてことは絶対に起きてはいけません。このようなリスクを起こす原因になる「不備」について、今回は詳しくご紹介致します。

ネット通販で欲しい商品を探す時、普段皆さんは当たり前のように商品の写真で選ばれているのではないでしょうか?その商品の写真は靴の制作メーカー(以下メーカー)から撮影スタジオへ靴(撮影用サンプル品)が発送され、届いたサンプル品を用いて撮影が行われています。もちろん写真だけでは商品の販売はできません。値段・ブランド名・カラー・メーカー品番+自社品番(企業の独自コード)のタグ、さらにお客様が買いたくなるような商品のセールスポイントなどの情報が必要です。
そのため、メーカーから「商品情報」をいただきます。
「商品写真」「商品情報」この2つが揃うことによって通販の商品ページが作成されます。

  • 「商品写真」を撮影するための【撮影用サンプル】
  • 「商品情報」を作成するための【商品情報リスト】

通販サイトを作る上で必要な材料とも言える2つに不備があると、通販サイトに誤りが生じ
お客様の元に届く商品に影響します。では、具体的にどのような不備があるのでしょうか。
検品時に実際に起きた不備の事例をご紹介致します。

撮影用サンプルの不備

まず初めに、撮影用サンプルの不備について具体的に説明していきます。

撮影用サンプルと商品の仕様違い

3色の色違いのパンプスが入荷し検品を行っていると、2足はインソールが縫いつけられているのに対し、1足だけ縫い目が無くインソールがのりで貼り付けられていることに気付きました。
メーカーへ確認を行うと、サンプル品を未完成な仕様の状態で送ってしまったとのことでした。

スタジオに入荷するサンプル品には仕様が未完成のまま入荷してしまうケースが多くあります。一見してすぐに気付くことは少なく、両足を見比べないと気づかないものや、目を凝らさないと発見できない違いなどがあります。普通は気がつかないかもしれないほんのちょっとの違いでも、撮影すると拡大され商品写真に大きく写ってしまう危険性があります。

また、他にも入荷予定のサンプル品のソールがブラックなのにホワイトのものが入荷したり、ベロにロゴが無いもの・ロゴが反転しているものなども過去にありました。

サンプル品で撮影した写真は通販サイトにそのまま掲載されてしまうため、商品とサンプル品の仕様が異なると、注文した商品と見た目が異なる商品がお客様に届いてしまいます。

そのため、撮影用サンプル品と商品の仕様は必ず一致する必要があります。
靴のデザインは同じであっても、素材や色・付属品の仕様やロゴのプリントなど不備がないか細かくチェックするよう徹底しています。

仕様変更による販売商品への影響

さらに通販サイト掲載後に発覚したケースもあります。通販サイト掲載の商品写真は履き口とロゴは「グリーン」の靴でしたが、実際に販売されている商品は履き口が「ホワイト」、ロゴが「グリーン」で、同じ商品のはずが全くカラーの異なる商品画像を掲載していました。

なぜこのようなことが起きてしまったのか…それは商品の販売中に仕様変更が行われたのですが
仕様変更の連絡をメーカーが行わなかったため、旧デザインのまま販売が行われていました。

他にも紐の色・アッパーやソールの色・金具の色などが仕様変更されることがあります。このままだと注文した商品とは色やデザインが違う靴が届いてしまい、お客様に混乱を与えてしまいます。このような事態を防ぐために、商品の仕様変更後、変更連絡・新デザインのサンプル品の再手配、再撮影を行う必要があります。

注文した商品と異なる商品が届く

ホワイトとブラックのサンプル品が入荷し検品を行っていると、バーコードのカラー名の表記がホワイトのサンプル品は「BLK」、ブラックのサンプル品は「WHT」となっていることに気付き、
メーカーへ確認するとタグを誤って逆につけてしまったとのことでした。

白と黒という色の違いが分かりやすいカラーだったためすぐに気づくことができましたが、色が一致しており、商品説明に違和感がなければ誤った品番のまま撮影が進み、通販サイトにそのまま掲載されてしまう可能性があります。これによりホワイトの靴を注文したのにブラックの商品が届いてしまうということが起きてしまいます。

商品情報リストの不備

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次の商品情報リストの不備について説明します。

自社品番・カラー表記のミス

上記に述べたように、商品情報リストには値段・ブランド名・カラー名・メーカー品番・自社品番、セールスポイントなど商品の情報が細かく記載されています。そのため商品情報リストに不備があると、通販サイトの情報も間違ったまま掲載されることになります。

黒のヒールが入荷し撮影後にデータをUPしたところ、過去に全く同じ自社品番のサンプル品を撮影していたことが発覚しました。しかし過去に撮影したサンプル品は黒のレースのパンプスで、見た目が異なるサンプル品と自社品番が重複していました。

自社品番とカラー名表記の入力ミスはたびたび起こることがあります。自社品番が1足だけ明らかに違っていたり、黒のサンプル品なのにカラー名が「ホワイト」になっている事例だと検品時に不備を発見する事が出来ますが、違和感がなければそのまま登録が進んでしまうことがあります。

そのため検品時に自社品番が変な数字になっているものは無いか、またカラー名の不一致などに注意して確認を行っております。

上記のように撮影用サンプル・商品情報リストに不備があると「商品写真」や「商品情報」が誤ったまま掲載されることになり、それによりお客様に違う商品が届く危険性に繋がります。お客様の信頼を失うだけではなく、運営する側にとっても商品を再送するための手数料・商品写真の再撮影費などコスト面への影響が発生します。

スタジオでは不備が発生した際、メーカーへの確認対応・商品写真の再撮影により、通常業務の1.5倍~2.5倍、時間にして最大12時間程度不備対応を行っておりますが、疑問や違和感全てにおいて確認を行い、正しい状態で撮影を進めるために日々取り組んでおります。

お客様に喜んでいただくのはもちろん、商品をいち早く手に取っていただく為、正しい撮影用サンプルの発送・商品情報リストの形式の徹底、仕様変更や情報変更の決定後の迅速な情報共有など不備を防ぐための対策を行い、不備を徹底して減らす努力をし続けることが今後より必要となっていきます。

まとめ

ここまで撮影時における不備がもたらす影響についてお話してきましたが、いかがだったでしょうか。ほんの少しのミスにより通販サイトに大きな影響があることを感じていただけたと思います。スタジオでは撮影用サンプルの両足の仕様の違い(縫い目・ロゴ・金具の形状・素材・色やデザインの違い)など細部に至るまで確認を行い、不備を未然に防ぐため日々取り組んでおります。

さらに現在靴の撮影に自動撮影機を導入しており、商品画像の作成効率の向上に務めております。商品登録やサイト管理などECに関わるサポート業務を幅広くご提供させて頂きますので、ご興味を持たれました際はお気軽に弊社までご相談ください。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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