皆さんは、デザイナーに仕事を依頼した時、あがってきたデザインが思っていたイメージと違うことはありませんか?
依頼したデザインを1からやり直していは納期に間に合わない!ということにならないように、この記事では、無駄な修正を削減し、スピーディーに制作を進めるためのデザイナー発注時に押さえておきたい注意点やコツをお伝えしていきます。
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目次
【ポイント1】デザインで達成したいゴールを明確にする
大前提としてのゴールが明確でないと中身のない見た目だけのデザインがあがってきてしまいます。たとえばチラシのデザインをお願いする場合、何のためのデザインなのか、なぜチラシなのか、ターゲットは誰なのかなど5W1Hを明確にした上でデザイナーと共有する必要があります。
逆に、コンセプトになる軸を押さえておけばデザインが大幅に脱線することはなくなります。
<5W1H>
◆Who(誰に対してなのか)…個人、企業、男性、女性、若年層、高齢者など
◆When(いつ実行するのか)…単発、期間限定、継続的、繰り返し実施なのかなど
◆Where(どこで使用するのか)…店頭、新聞、WEBなど
◆What(何をアピールするのか)…商品、価格、キャンペーン内容、店舗紹介など
◆Why(なぜ行うのか)…集客目的、告知目的、紹介など
◆How(どのように)…単発企画なのか、複数媒体同時制作なのか、手段、方法など
【ポイント2】デザイナーに具体的なイメージを伝える
クライアントのイメージを形にするのがデザイナーの仕事でしょ?と考えている方は少なくないと思います。確かに、そのとおりではありますが、「かっこよく」「可愛らしく」「スタイリッシュ」「爽やか」といった抽象的な要望だけですとデザイナーに伝わっていない可能性があります。
たとえば、一口に「爽やか」といっても様々な表現方法があります。下の2つの画像はどちらも「爽やか」ですが※1の方は男性的で力強い印象の一方、※2の方は女性的で繊細な印象です。「爽やか」という抽象的な指示だけでは「※1をイメージして依頼していたのに※2のようなイメージでデザインが上がってきてしまった。」といったリスクが潜んでいるのです。
※1 ロッテ (https://www.lotte.co.jp/products/brand/coolish/)
※2 ポカリスエット (https://pocarisweat.jp/)
また逆に、正確に伝えようとするあまりに「指示が具体的」になってしまうのも望ましくありません。指示通りに忠実に作成してほしい場合は別ですが、たとえば「ここの画像はここに配置して、文字はここに配置して、背景はこの色で」という指示を出した場合、デザイナーはたとえ心の中で「この画像にこの色は合わないな」と感じていても指示通りに作成するしかありません。
では、どうすればいいのか?ということですがデザインイメージのサンプル画像を出して具体的なイメージを共有することが重要になってきます。ただ、1~2点のサンプルですと、サンプルと似たようなデザインがあがってくることがほとんどだと思いますので、サンプル資料は多めに用意したほうが、資料の中からデザインイメージの共通項をデザイナーが見つけ出せるので高品質なデザインがあがってくる確立が高まります。
とはいえ「完成イメージ近いサンプル資料がなかなか見つからない」といったケースもあるかと思います。そういった場合、実は必ずしも「完成イメージ近いサンプル」を見つけてくる必要はありません。「こういうデザインにしてほしくはない」というNGデザインも立派なサンプルとなります。
発注依頼時の手間は増えてしまいますが、後々の無駄な修正が削減されればクライアントもデザイナーも効率的に制作を進めることができます。
【ポイント3】デザイナーに依頼するための具体的なイメージの探し方
皆さんは、デザイナーにイメージを伝えるためどういったツールを使用していますか?
あくまで一例ではありますが、イメージサンプルの資料集めには「Pinterest(ピンタレスト)」というサービスが便利です。Pinterestとは、WEB上にある画像を集めてブックマーク、シェアできるソーシャルメディアです。
アカウント作成(登録無料)は必要ですが、ブックマークした画像がアカウントに紐づいて登録されるので、今までのように見つけた画像をその都度PCにダウンロードして保管する手間がかかりません。またスマホ用のアプリもあるので場所を選ばず活用できるのも便利です。実際にPinterestで「デザイン」「グラフィック」で検索してみると下記の検索結果が一覧で表示されます。
※3 Pinterest (https://www.pinterest.jp/)
表示された画像の中から特定の画像をクリックすると、クリックした画像に似ているテイストの画像が下に表示されます。
気に入った画像があれば「保存」をクリックするだけでボードにストックされていくので手軽に自分だけのイメージ資料集が作成できます。ボードは複数作成できるので下の図のように「ポスター」「バナー」「販促」といった風に用途別に分けておくことが可能です。ボード内の画像は並べ替えが自由にできるので優先度の高いイメージを上に集めてくと見返す際に便利です。
またボードはURLで手軽にシェアできるので、発注先のデザイナーがPinterestのアカウントを作成していればスムーズにイメージの共有をすることが可能です。
【ポイント4】デザインの良し悪しを判断するコツ
ここまではデザインの発注に関することを取り上げてきましたが、その後、あがってきたデザインが良いのか悪いのか判断できない場合や、どこに修正を入れるべきかわからない場合の考え方のコツをお伝えしていきます。
まず、良いデザインとは最初にご紹介した「デザインで達成したいゴール(5W1H)」の条件を満たしているものになります。たとえば、「新商品を売るためのチラシ」の場合、購買意欲が刺激されそうなデザインが良いデザインとなるわけです。制作の過程ではついついデザインのかっこよさや、情報のわかりやすさ、見やすさを追求してしまいがちですが、それらはあくまで手段であって目的ではありません。わかりやすさや見やすさはもちろん大事なことです。
しかし、そこに重点を置きすぎると特徴のないデザインになってしまったり、かっこよさに重点を置きすぎるとアピールポイントが伝わらなくなってしまいます。お客様がこのチラシを見て興味をもってもらえるか?商品のアピールポイントは伝わるか?という視点で見てみるとデザインの良し悪しや修正すべき点が見えてくると思います。
もっと専門的なデザイン制作のポイントを知りたい方!ご相談ください
いかがだったでしょうか。今回はデザイン発注時のコツについてお話しさせていただきました。的確な指示は効率的な業務の進行だけでなく、コンセプトに沿ったクオリティの高いデザインにも繋がります。株式会社ライフエスコートではこれらの豊富な知識や制作・運営実績がございます。デザインに精通した専門のスタッフもおりますので、ご興味を持たれました際は、ぜひお気軽にご相談ください。
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