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「GitHub」を使いこなす!修正がぶつからない賢いコード管理

ビジネスの現場で、チームで重要な文書を作成したり、大規模なプロジェクトを進めたりする際に、こんな困った経験はありませんか。誰かが重要な情報を誤って削除してしまったり、複数の人の修正が重なって混乱したり、従来の方法では、誰がいつどこを変更したのか把握するのが難しく、効率的な協働作業に支障をきたすことがよくあります。

そんな課題を解決するツールが「GitHub(ギットハブ、以下GitHubで統一)」です。「GitHub」は元々、IT業界で使われていましたが、今では文書作成やプロジェクト管理など、幅広いビジネスシーンで活用されています。「GitHub」を導入すると、チーム全員が同時に作業しても、作業履歴が記録され、スムーズな協働が可能になります。

しかし、「GitHub」という単語を始めて聞いた人もいるかもしれません。今回は「GitHub」がどのようにしてビジネスの現場で役立つのか、見ていきたいと思います。

「GitHub」ってなに?

「GitHub」は、プログラムを書く人たちが作った作品(コード)を、インターネット上に安全に保存できる場所です。たとえば、共同で作るプロジェクトがあるとき、「GitHub」を使えば、自分のコンピュータからインターネットを通じて同じプログラムにアクセスできるようになります。

また、「GitHub」は作業を整理するのが得意です。たとえば、Aさんがプログラムの一部を修正している間に、Bさんが別の部分を編集しても、お互いの作業が邪魔し合うことはありません。「GitHub」は、誰がどの部分を修正したかをしっかりと記録してくれるので、あとからどんな変更があったのかもすぐにわかります。

「GitHub」の価格は?

「GitHub」は基本的に無料で使えます。しかし、使用する機能によっては一部有料です。

プラン対象価格
Free個人・小規模チーム無料
Team中小規模チーム一人あたり月額$4程度から
Enterprise大規模組織一人あたり月額$21程度から

注意:

  1. これらの価格は2024年4月時点の情報に基づいています。
  2. 実際の価格は変更される可能性があり、地域によって異なる場合があります。
  3. 最新の正確な情報については、GitHubの公式サイトでご確認ください。

抱えていた課題と「GitHub」を使った解決策

以前、コーディングの際にいくつかの悩みがありました。

課題1: 修正のバッティング

これまでは、「GitHub」などを使わず、一人で作業していました。通常、サーバーに上がっているファイルをダウンロードし、バックアップを取った上でそのファイルを編集するという形でした。しかし、人数が増えるにつれて、他のメンバーが行った更新部分と自分の修正が上書きされてしまい、変更がバッティングする問題が発生していました。

解決策: ブランチ機能の活用

「GitHub」では、各メンバーが自分の「ブランチ」(枝)を作成し、安全に修正を行うことができます。これにより、異なる作業が独立して進行し、最終的にすべての修正を1つにまとめることが可能になりました。これによって、作業がぶつかることなく、スムーズに進められるようになったのです。

課題2: 変更履歴の不明確さ

誰がいつどこを修正したのかが分からなくなり、作業の管理が難しくなることがありました。従来の方法では、変更履歴をきちんと追跡することができず、問題が発生しても原因を特定するのに時間がかかってしまいました。

解決策: コミット履歴の活用

「GitHub」では、各修正が「コミット」として記録され、誰がどの部分をいつ修正したのかが一目でわかるようになります。これにより、作業の透明性が向上し、後で振り返る際にも役立つため、過去の修正内容を簡単に確認できるようになり、トラブルシューティングが効率的になりました。

課題3: 古いバージョンの復元ミス

間違えて古いバージョンに戻してしまうことがあり、従来のバックアップ方法では、最新のバージョンがどれなのかを見失うことも多々ありました。

解決策: バージョン管理システム

「GitHub」では、すべてのバージョンが安全に管理されており、過去のバージョンにいつでも戻ることができます。誤った復元を防ぐために、どのバージョンに戻すかを慎重に選択できるのが強みです。これにより、最新のバージョンを常に把握でき、作業の混乱を防ぐことができました。

課題4: チーム間のコミュニケーション不足

メンバー間でのコミュニケーション不足により、意図しない変更や衝突が発生することがありました。人数が増えると、誰が何をしているのか把握しづらくなり、結果的にプロジェクト全体が遅れることもありました。

解決策: プルリクエストによる確認プロセス

「GitHub」では、変更をリポジトリに反映する前に「プルリクエスト」を送信し、他のメンバーが確認・承認するプロセスを取り入れることで、チーム全員が互いの作業内容を確認できるようになり、プロジェクトの進行がスムーズになりました。

「GitHub」の使い方

「GitHub」を使うときの基本的なステップは以下の通りです。

1. リポジトリの作成  

   プロジェクトを始めるとき、最初に「リポジトリ」という場所を作ります。これは、みんなのコードが保存されるフォルダのようなものです。

2. コードのクローン  

   自分のコンピュータにリポジトリのコピーを作ります。これを「クローン」といいます。

3. コードの編集  

   クローンしたコードを自分のコンピュータで修正します。修正が終わったら、変更を「コミット」します。コミットとは、自分が行った変更を記録することです。

4. プルリクエスト  

   修正が終わったら、リポジトリに戻してもいいかどうかを他のメンバーに確認するために「プルリクエスト」を送ります。これで、他のメンバーが自分の修正を確認し、問題がなければ、リポジトリに変更を加えることができます。

非エンジニアが「GitHub」を使うメリット

「GitHub」は、プログラミングをする人だけでなく、エンジニア以外の方にも便利なツールです。例えば、デザインや文章の編集をする人でも、「GitHub」を使うことで次のようなメリットがあります。

1.ファイルのバージョン管理が簡単にできる

たとえば、文章を何度も修正しているうちに、どれが最新のバージョンかわからなくなります。「GitHub」を使うと、すべての修正が記録され、いつでも過去のバージョンに戻ることができます。これにより、ミスを防いだり、どのバージョンが一番良かったのかを簡単に確認できるようになります。

2.チーム全員が同じファイルを共有できる

プロジェクトで複数人が同じファイルを使って作業する場合、誰かが最新のファイルを持っていないと、作業がうまく進まないことがあります。「GitHub」を使うと、常に最新のファイルを全員が共有できるので、誰がどこで何をしているのかを把握しやすくなり、無駄な手戻りがなくなります。

3.どんな変更が行われたかをすぐに確認できる

「GitHub」を使うと、誰がいつどんな変更を行ったのかがすぐにわかります。たとえば、チームメンバーが文章を修正したとき、その修正内容を簡単に確認できるので、「どこが変わったの?」と迷うことがありません。私の例でいえば、サイト更新を行った際に「どこが変更されたか」がわかるため、他の方との作業がかぶって上書きしてしまうというミスを減らすことができました。また、仮にミスが発生した場合でも履歴が追えるため、原因を調査しやすくなりました。

4.安全に作業を進められる

「GitHub」は、自動でバックアップを取ってくれるので、万が一コンピュータが故障したり、ファイルが消えてしまったりしても安心です。いつでもデータを取り戻せるので、大切なファイルを失う心配がありません。

5.簡単にチームの進捗を管理できる

「GitHub」には、プロジェクトの進捗を管理する機能があります。タスクの進行状況を一目で確認できるので、誰がどの作業をしているのか、どこに問題があるのかを把握しやすくなります。これにより、プロジェクト全体を効率的に進めることができます。

最後に

ライフエスコートでは「GitHub」を利用して、コード管理の効率化に加え、チーム全体のコラボレーションをよりスムーズに行えるようになりました。ライフエスコートでは、「GitHub」と使用したプロジェクト管理はもちろんのこと、お客様のニーズに迅速に対応し、売上の向上やAIツールを活用した運営のお手伝いをさせていただきます。ご興味を持たれました際は、ぜひお気軽にライフエスコートにご相談ください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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