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【2024年最新版比較】MAツール(マーケティングオートメーション)おすすめ10選!

マーケティング施策には、見込み顧客を獲得して、資料請求や問い合わせを促し、得られた顧客情報をリスト化する作業が求められます。しかし、分析やパーソナライズには専門の知識やスキルが必要になり、会社の人材だけでは対応できないことも少なくありません。

また、さまざまなチャネルで顧客情報が得られるようになって、手動では対応が難しくなっています。そこで活用したいのがMAツールです。

本記事では、MAツールでできることやおすすめツール5選の紹介、導入手順、メリット・デメリットなどを解説します。

MAツールとは?MAツールの必要性とMAツールでできること

MAツールの「MA」は、「マーケティングオートメーション(Marketing Automation)」の略称です。主に、企業のマーケティング施策を自動化することで顧客を獲得することを意味します。つまり、MAツールはマーケティングを自動化するために必要な機能を網羅したツールのことです。

MAツールが必要な理由としては、業務効率化を図るためで、現在の企業によるマーケティング活動の複雑化が背景にあります。

特にスマホの登場以降、さまざまなチャネルからのアプローチが必須です。情報のすべてを自社の人手だけでリスト化して分析し、営業をかけることは時間的にも労力的にも厳しくなっている企業が増えています。

そこで、コストや時間を削減し、効率的に集客や売上アップにつながるMAツールを導入するわけです。

MAツールでできることは搭載機能にも左右されるため、ツールごとに違いはありますが、基本的な機能は共通していることがほとんどです。以下に、MAツールでできることを5つ取り上げます。

①営業メールのマーケティング自動化

まずは、MAツールやMFAツールに機能として搭載されている営業メールのマーケティング自動化です。営業メールは、ECサイトなら商品購入後のお礼メールや新商品の紹介メールなど、顧客リストにある情報から営業活動をするためのメール配信のことです。

マーケティング施策の一環としてこれを自動化するためにためにツールを使います。ツールの種類として単純に配信設定をしている場合とAIで自動的に顧客選定・マッチングまで行う場合とがあります。

②顧客リストの一元管理

MAツールでできることの2つ目は、顧客リストの一元管理です。顧客情報はリスト化する場合に、名刺や資料請求の書類、パソコン上のデジタルデータなど、取得情報の媒体によってデータの場所に違いが生じます。バラバラに顧客情報を管理すると、ツールなどで一括管理が難しくなります。

しかし、MAツールはデジタル情報の取り込み後に自動でリスト化する機能を搭載しています。そのため、顧客リストの一元管理が容易になります。顧客リストを一元管理しておけば、リスト化の手間が省けて、営業メールや後述の見込み顧客の育成(ナーチャリング)、スコアリングなどがスムーズに行えるでしょう。

③見込み顧客の育成(ナーチャリング)

MAツールでできることの3つ目は、見込み顧客の育成(ナーチャリング)です。見込み顧客とは、自社の商品を今後買う可能性がある人のことです。

しかし、商品購入の誘導だけすれば商品が売れるというわけではありません。十分にメリットや愛着を得ることなく、過度な営業メールをすれば顧客が離れることも考えられます。

そこで、見込み顧客の育成(ナーチャリング)では、継続的に購入するリピーターやファンになってもらうため、自社や商品の魅力や情報を提供するのです。通常はメール(メルマガ)やSNSがよく使われていますが、訪問による営業活動などもこれに含まれることがあります。

MAツールでは、顧客に適切な段階で営業メールを送るなどしてステップメールの要領で、順番にメールを送ったり、その時々で個別判断してマッチした情報を提供するなど、育成(ナーチャリング)の効率化を図ることが可能です。

④顧客のスコアリング

顧客のスコアリングは、別名「リードスコアリング」とも呼ばれる見込み顧客を選別するための手法のことです。

顧客情報や行動から自社や提供商品・サービスに対する関心度合いや理解度、愛着などを数値化し、見込み顧客の育成(ナーチャリング)や集客・コンバージョンに活用します。

MAツールで自動化したスコアリングをもとにして、営業メールを配信し、個々に差をつけた情報を発信するのです。

⑤効果の分析・改善

MAツールには、顧客リストや営業活動・マーケティング施策で得られた結果やその過程を踏まえて、効果の分析や施策の改善が行えるように機能が備わっています。特に顧客行動を細かく分析するためには、自動化できるMAツールが便利です。

どの商品がどんな顧客に売れているのか、その結果を分析できます。結果が芳しくない場合には次回に向けて改善を施せます。

MAツール選定のポイントと選び方

MAツールは、自社にあったものを費用や目的、使いやすさから選ぶ必要があります。そこで、以下の4つのポイントをチェックしましょう。

①費用

MAツールの選定ポイントの1つ目は、MAツールを導入し使い続けるための費用(料金)です。費用は、大きく分けて初期費用と月額費用に分かれています。初期費用があるのとないのとでは、初月にかかる費用が変わってきます。

また、全体的な傾向では、初期費用がかからず、月額費用のみを設定しているツールも少なくありません。具体的な金額は、プラン選択によって決まることもあります。特に事業規模別や導入ツール件数制限を増やす場合にプランのグレードを上げるなどです。

さらに、費用が基本の月額費用に含まれないオプション費用もツールによっては必要に応じて選ぶようになっています。

②BtoB・BtoC向けのチェック

次に、MAツールの目的としてBtoB・BtoCのどちら向けになっているかチェックすることです。企業や個人事業主が「誰に向けてビジネスをしているのか」によって、必要なMAツールの特徴が変わってきます。そのため、BtoB・BtoCのいずれかで選定するのが基本です。

例えば、BtoBの場合は商談機会を増やしたり、SFAツールの機能を活用したりすることが目的となります。一方で、BtoCの場合は、顧客をホームページやECサイトに集客した後、コンバージョンや顧客アクション、顧客育成で商品・サービスを売りやすくすることが目的です。

企業と消費者では扱う顧客の数も変わってきますから、差が出やすい項目としては「リスト上限数」があります。以上を踏まえて、どちらのツールが必要か見極めて選定しましょう。ただし、MAツールの中にはBtoB・BtoCの両方に対応したものも存在します。

③自社が使う機能や連携・外部サービスがそろっている

3つ目は、MAツールの主な目的となる機能や連携、外部サービスの確認です。標準的な機能は顧客管理や顧客育成、スコアリング、ツールの連携に関連したものです。また、メール配信や(アクセス・顧客行動)解析機能、フォーム作成・WEBサイト構築などもマーケティングや営業活動をサポートする自動化機能としてついていると便利です。

ただし、機能を選ぶ際は、高度な機能や目新しい機能で選ぶのではなく、実際に業務で必要となり、雑務を効率化できるようなものにします。その機能があることで費用が高くなることもあります。あっても使わなければ、月額費用の割増分が無駄になります。したがって、機能選びはさまざまなメリット・デメリットを取り分けるためにも重要です。

④サポート体制

MAツールは提供しているサービス会社によって、サポート体制や初期設定の具合が大きく異なります。そこで、サポート体制がどうなっているか確認するのも大事です。困ったときや導入手順がわからないときにメールや電話、チャットで聞けると便利です。問い合わせできる曜日や時間帯などもチェックしておくとよいでしょう。

【2024年最新版】BtoB向けおすすめMAツール5選

ここでは、BtoB向けの企業におすすめなMAツールを5選紹介します。

①Mazrica Marketing②Adobe Marketo Engage③HubSpot④SHANON MARKETING PLATFORM⑤SATORI
初期費用無料要見積もり300,000円
月額費用157,500円~要見積もり2,160円~432,000円120,000円148,000円
特徴見込み顧客の獲得から育成、コンバージョンまでを一貫して管理し、マーケティング活動の効率化と成果の最大化を図ることができます。AIを活用した顧客分析やクロスチャネル活動により、ユーザーエンゲージメントを向上させることができます。顧客関係管理、マーケティング、営業、カスタマーサービスなど多岐にわたる機能を提供し、部署間の連携をスムーズにします。BtoB事業に対応し、顧客管理や営業効率化、パーソナライズ、CRM、メールマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、データ分析などの機能を提供します。匿名の見込み顧客にもアプローチできることで、見込み顧客の獲得、育成、管理が可能です。

①Mazrica Marketing

BtoB向けでおすすめなMAツールの1つが「Mazrica Marketing」です。以前は「Senses Marketing」という名称でしたが現在は変更されています。特徴は、営業データの管理からマーケティング活動の効率化までをサポートするトータルツールとして知られています。

そのため、MAツールでよく使われる機能も搭載されています。例えば、営業のリスト作成・メール配信、顧客行動と履歴の自動連携、見込み顧客のリスト管理、顧客のスコアリングなどです。

主な機能:

  • 顧客管理
  • 案件管理
  • 行動管理
  • レポート機能
  • AI機能
  • 名刺管理
  • モバイルアプリ

MAツール機能:

  • メール一斉配信
  • Webフォーム
  • Webアクセス解析
  • オートメーション(シナリオ設計)
  • AIメール作成サポート
  • カスタムレポート・ダッシュボード

また、見込み顧客を自動選別とAIによりリスク分析やデータ活用などシームレス連携が可能です。リモート業務向けの営業活動の案件ボード共有、自動文字起こしによるモバイル情報入力では業務をさらに効率化します。

Mazrica Marketingの導入によって、見込み顧客の獲得から育成、コンバージョンまでを一貫して管理し、マーケティング活動の効率化と成果の最大化を図ることができます。そして、ツールの事業規模に制限はなく、中小から大企業まで導入できます。

料金プラン内容
初期費用 無料月額料金 157,500円~Mazrica Marketingの料金は、初期費用が無料で利用できるMAツールです。月額料金は157,500円からとなっており、この中には5人のユーザーにおける利用料も含まれています。また、それ以降は1ユーザーあたり追加で月額料金9,500円が発生する仕組みです。
コンタクト(リード)件数については、5,000件までが月額料金内のサービスとなり、1万件単位の追加ごとで月額料金10,000円上乗せです。

Mazrica Marketingの公式サイトはこちら

②Adobe Marketo Engage

Adobe Marketo Engageは、Adobeが提供する世界中の企業が使えるMAツールです。見込み顧客の管理を行いながら、さまざまなチャネルに対応しており、9つのモバイルやメール、広告、ウェブなどのアプリが使えます。

企業規模に関係なく使えて、デジタル・IT事業での活用の幅も広いでしょう。MAツールとしては以下の機能があります。

主な機能:

  • マーケティング分析
  • 高度なジャーニー分析
  • セグメンテーション
  • コンテンツパーソナライゼーション
  • メールマーケティング
  • モバイルマーケティング
  • インタラクティブウェビナー
  • ターゲティング
  • ターゲットアカウント管理
  • アカウントプロファイリング
  • ソーシャルマーケティング
  • クロスチャネルエンゲージメント
  • エンゲージメントマップ
  • セールスインサイト
  • デジタル広告

セグメントや顧客分析では、AIで規模の異なる企業にそれぞれあわせたカスタマージャーニーを自動で設定することが可能です。クロスチャネルやマーケティングオートメーションにより、ユーザーエンゲージメントの向上にも寄与します。

例えば、2.2万社以上が利用し、Charles Schwab社ではエンゲージメントの成果を6倍にするなどMAツールとしての確かな実績を持ちます。システム連携に強くも、自社が集積した見込み顧客の情報を有効活用できるでしょう。

料金プラン内容
GrowthSelectPrimeUltimate料金プランは、4つのパッケージに分かれており、見積もりが必要とし価格は非公開です。そのため、詳細な料金情報は要相談です。

Adobe Marketo Engageの公式サイトはこちら

③HubSpot

HubSpotは、HubSpot Japan株式会社が提供する複数のツールを集約して1つのプラットフォームにしたMAツールです。そのため、次のようなツールの機能をまるごと備えています。

  • HubSpot CRM
  • Marketing Hub
  • Sales Hub
  • Service Hub
  • CMS Hub

主な機能:

  • コンタクトの管理
  • マーケティングツール機能
  • 顧客の管理
  • ブログやランディングページの制作
  • フォーム作成
  • 分析

顧客情報や行動を管理するための顧客関係管理システム(CRM)を筆頭に、顧客コミュニケーションを自動で管理します。他にもマーケティングや営業、カスタマーサービスなど多岐にわたります。

機能別のツールを集めただけでなく、1から自前でツールを作り、それらを連携して一元管理できるようにしたことです。情報共有はもちろんのこと、ビジネスに合わせたカスタマイズが可能で、異なる部署同士の連携をスムーズにします。

また、WEBサービスも充実しており、SEOやWEBサイト・ランディングページの構築など、プログラミングや専門的な知識がなくても実施することが可能です。したがって、HubSpotはWEB関連の個人事業主から中小企業、大企業までさまざまな事業規模に対応しています。

料金プラン内容
「Professional」 月額96,000円(2,000件のマーケティングコンタクト込み)「Enterprise」月額432,000円(10,000件のマーケティングコンタクト込み)「CRM Suite Starter」月額2,160円(2,000件のマーケティングコンタクト込み)HubSpotの料金は、大企業向けの「Professional」「Enterprise」と個人・小規模事業者向けの「CRM Suite Starter」に分かれています。

また、「CRM Suite Starter」は、「Starter」プランだけでなく、ダッシュボードやオーディエンスの件数などに制限のある「無料ツール」もあります。

HubSpotの公式サイトはこちら

④SHANON MARKETING PLATFORM

SHANON MARKETING PLATFORMは、国内事業者向けに開発された国産MAツールです。ITreview Grid Awardを3年連続で受賞しており、ITreviewでも口コミ4.1以上の高い評価を得ています。

BtoBの事業に対応しており、中小企業から大企業までの事業規模をカバーしています。主な特徴として、顧客状況の管理や営業の効率化、顧客体験の充実に優れています。

主な機能:

  • 顧客管理
  • メール配信
  • シナリオスコアリング
  • Webトラッキング
  • Webパーソナライズ
  • Zoom連携
  • SFA機能

また、顧客の行動や属性など履歴に基づいてパーソナライズの実行が可能です。顧客それぞれに自動メッセージを送信し、リマーケティングを行います。CRM機能により顧客情報を一元管理するだけでなく、顧客セグメンテーションやターゲットリストの作成が自動でできるのです。

メールマーケティング機能では、豊富なテンプレートやパーソナライズ機能を活用して魅力的なメールキャンペーンを作成できます。配信スケジュールの設定やA/Bテストもサポートしているでしょう。

ソーシャルメディアマーケティング機能では、複数のソーシャルメディアアカウントを一元管理し、投稿のスケジュール管理やパフォーマンスの分析が可能です。さらに、データ分析によるレポート作成やROIの詳細な分析も行えます。導入後に専属の担当者が活用方法をサポートするのも魅力の1つです。

料金プラン内容
月額費用 120,000円SHANON MARKETING PLATFORMの料金は、月額費用が120,000円からで初期費用の記載はありません。料金プランの細かい説明は公式サイトには見当たらず、詳細を知りたい場合は要問合せです。

SHANON MARKETING PLATFORMの公式サイトはこちら

⑤SATORI

SATORIは、日本向けに開発された1,500社以上の導入実績があるMAツールです。最大の特徴は、名前のある見込み顧客に限らず、匿名でコンバージョンのあった見込み顧客に対しても同様にアプローチが可能なことです。

見込み顧客の獲得、育成、管理という3つの主要機能を活用できるため、企業との商談機会を作りやすくなります。

主な機能:

(1)見込み顧客の獲得の機能

  • アクセス企業リスト
  • セグメント
  • ポップアップ表示
  • パーソナライズ
  • ウェブページ制作
  • フォーム作成

(2)見込み顧客の育成の機能

  • メール配信
  • ポップアップ表示
  • プッシュ通知
  • パーソナライズ
  • スコアリング
  • 自動メール配信

(3)見込み顧客の管理の機能

  • ホットアラート通知
  • カスタマー情報閲覧
  • タグ管理
  • ダッシュボード
  • キャンペーン作成・管理
  • セグメント

また、導入直後から即座に運用が開始できるため、データベース設計や導入の細かな設定が必要なく、計測タグを設置するだけの簡単仕様です。サポート面にも優れており、24時間365日のサポートセンターを使えるようになっています。

料金プラン内容
初期費用が300,000円月額費用148,000円SATORIの料金体系は、初期費用と月額費用の両方がかかるタイプです。初期費用が300,000円(税別)で月額費用148,000円(税別)です。詳細については公式には載っていないので問い合わせが必要です。

SATORIの公式サイトはこちら

【2024年最新版】BtoC向けおすすめMAツール5選

今度は、BtoC向けのおすすめMAツールを紹介します。

①KARTE②b→dash③Kairos3 Marketing④Marketing Cloud Account Engagement⑤カスタマーリングス
初期費用10,000円要見積もり
月額費用要問合せ従量課金制150,000円~1,800,000円要見積もり
特徴リアルタイムユーザー解析や施策分析、MA機能、ウェブチャットなどの機能を提供し、データ収集や分析が容易です。SMS配信、メール配信、セグメント抽出、プッシュ通知などが可能で、テンプレートを使用して簡単にマーケティング施策や分析が行えます。顧客管理、育成、営業効率化などの機能を提供し、オプションで他のツールとの連携も可能です。Data Cloudとの連携やAIの活用により、顧客情報の獲得や効果的なマーケティングが可能です。ECカートとの連携が豊富で、BtoC向けのECサイト管理に適しています。

①KARTE

KARTEは株式会社プレイドが開発した顧客体験(CX)の向上を目指すMAツールです。特別な知識やスキルがなくても使えて、すぐに操作が可能なシンプルな機能を搭載しています。顧客データも視覚で直感的に把握できるため、データ収集や分析などにも活用しやすいでしょう。

主な機能:

(1)Core

  • リアルタイムユーザー解析
  • バッチ解析

(2)Insight

  • 施策分析
  • ユーザー分析
  • セッションリプレイ
  • リアルタイムフィードバック

(3)Action

  • MA(マーケティングオートメーション)
  • クリエイティブ作成
  • 施策設計
  • シナリオテンプレート
  • マルチチャネル配信
  • カスタマージャーニー設計
  • CDP
  • データ連携
  • BI(ビジネスインテリジェンス)

(4)Talk

  • ウェブチャット(サポート体験の作成)
  • ビデオ接客
  • サイト管理・改善
  • A/Bテスト
  • LPO
  • 広告配信最適化
  • コンバージョン補完
  • 広告ダッシュボード

特に押さえるべき点としては、リアルタイムなサイト訪問状況を把握し、効果的なタイミングでサービス提供ができることです。つまり、分析時もユーザー軸を中心にしてリアルタイムな情報を解析できます。

国内での実績にも優れており、大手の三菱東京UFJ銀行やZOZO、集英社のジャンプ+などもKARTEを導入しています。

料金プラン内容
初期費用+月額費用KARTEの料金は、訪問ユーザーの件数毎に料金が決まる仕組みです。その上で、初期費用と月額費用の2つがかかります。そのため、企業は事業規模や業種ごとに抱える顧客に合わせた料金が見積もりによって決まります。詳しい料金を知りたい方は要問合せです。

KARTE公式サイトはこちら

②b→dash

b→dashのMAは、SQLがノーコードで使用できる作業をノーコードで容易に操作できるMAツールです。GUIという画像操作のみで完結するため、データベース言語のコードやプログラムの詳しい知識がなくても扱うことができます。

エンジニアや技術者が社内にいない企業に最適です。そのため、事業規模は中小や零細、個人の小規模企業が導入に向いています。

もちろん、大手企業でも導入されているため、規模の制約はありません。例えば、GMOやセブンイレブン、ライフカードなど国内のさまざまな企業の導入実績があります。

主な機能:

  • SMS配信
  • メール配信
  • セグメント抽出
  • シナリオ配信
  • 配信成果分析
  • 郵送DM
  • プッシュ通知配信
  • コンテンツABテスト
  • LINE連携
  • 分岐(開封/CVなど)
  • リスト抽出

特にBtoC向け機能が充実しており、プッシュ通知配信やメール・SMS配信、セグメント抽出など、顧客に合わせたサービスや営業を展開できます。また、ECサイトでは、購入履歴を一括管理してマーケティングのデータ活用に使うことも可能です。

テンプレートを導入するだけで基本的なマーケティング施策や分析まで可能なため、デジタルマーケティング初心者の方でも使い始められます。

テンプレート一覧:

  • 会員登録・情報取得
  • KPI/歩留まり向上
  • 商品訴求
  • webサイト/店舗横断
  • クーポン・ポイント
  • リマインド
  • お知らせ
料金プラン内容
月額費用料金は公式サイトに明記されていません。料金は非公開ですが、かかる費用としてプランごとの月額費用が挙げられます。月額費用を詳しく知りたい方は、要問合せです。

b→dashの公式サイトはこちら

③Kairos3 Marketing

Kairos3 Marketingは、カイロスマーケティング株式会社が提供するMAツールです。営業やマーケティングを支援する顧客関係管理システム(CRM)により顧客行動を見える化し、BtoC向けの効果的なマーケティングを実施します。

主な機能:

(1)顧客管理機能

  • リード機能
  • シングルページ
  • フォーム作成

(2)顧客育成機能

  • セミナー管理
  • イベント管理
  • メール配信

(3)営業効率化機能

  • ホットリード
  • マーケティング分析
  • スコアリング

基本的な機能は、見込み顧客の管理やメール配信、スコアリングなどです。その上で、オプションのシナリオ機能や連携による「Kairos 3 Sales」(SFAツール)や「Kairos 3 Timing」(メール差し込みなどの日程調整ツール)を利用できます。また、以下のようなサービスとの外部連携も可能です。

外部連携できるサービス:

  • Zoom
  • CAMCARD BUSINESS
  • Linty
  • kintone
  • Salesforce
  • Cdata API Driver
  • Sansan

導入企業では、商談件数やアポ取得率、顧客接点などを高めた実績があります。活用事例から事業規模は中小企業向けです。

料金プラン内容
初期費用 10,000円月額費用 従量課金制Kairos3 Marketingの料金は、初期費用が税別10,000円、月額費用が従量課金制の仕組みです。そのため、1.5~12万円の月額費用が保有リード数や月間PV数、月間メール送信数などで決まります。
また、ログインユーザー1人当たり月額1,000円です。最低利用期間が定められており、6ヶ月は継続する必要があります。

Kairos3 Marketingの公式サイトはこちら

④Marketing Cloud Account Engagement

Marketing Cloud Account Engagementは、株式会社セールスフォース・ジャパンが提供するMAツールです。以前は、「Pardot」というツール名で提供されていたものです。

見込み顧客の獲得やダッシュボードのビジュアライズ分析、外部ツール連携などが可能です。

主な機能:

  • Webトラッキング
  • スコアリング
  • グレーディング(顧客属性に自社の商材があっているかの判定)
  • Engagement Studio(シナリオメールシステム)による自動配信
  • 入力フォームやランディングページ(LP)の作成
  • レポートの自動作成

料金プランからも分かる通り、幅広い事業規模の企業に対応しています。さらに、Data Cloudとの連携により、顧客との接点を見つけてリアルタイムな顧客情報を獲得できます。

AIを活用してマーケティングを実施するなど、インサイト対策にも優れています。また、統合タイプのAIが分析も行うため、高いコストパフォーマンスを得られるでしょう。

料金プラン内容
Growth 月額150,000円Plus 月額330,000円Advanced 月額528,000円Premium 月額1,800,000円Marketing Cloud Account Engagementの料金は、年間契約を基本として「Growth」の150,000円から「Premium」の1,800,000円(税抜)まで4つのプランがあります。
また、拡張による各種ツールやプロスペクトのプラン追加も可能です。B2B Marketing Analytics Plus 月額360,000 円/ユーザーSales Emails and Alerts 月額6,000 円/ユーザー追加プロスペクト 12,000円~

⑤カスタマーリングス

カスタマーリングスは、株式会社プラスアルファ・コンサルティングが提供しているCRM・MAツールです。累計750社もの導入企業の実績があり、さまざまな事業規模に対応しています。その上で、10年ものサービス提供期間を有する確かなBtoC向けサービスです。

主な機能:

(1)データ統合(CDP)

  • データインポート
  • データ抽出・顧客検索
  • データ加工
  • データ出力

(2)分析(BI)

  • WEB接客
  • メール
  • レコメンド
  • LINE
  • 郵送DM
  • アンケート
  • SMS
  • アプリ連携

(3)活用(MA)

  • 顧客基本分析
  • 顧客ランク分析
  • 行動理解
  • LTV分析
  • 商品分析
  • ダッシュボード
  • プロモーション効果分析
  • テキストマイニング

機能としては、分析からセグメント、アクション、効果検証までさまざまな顧客データを統合できます。配信機能を使って自動化したシナリオマップやレポートで龍脚力を高めることも可能です。

特にECカートとの連携が豊富で、ECサイトを管理するMAツールに最適です。

料金プラン内容
初期費用・設定支援費用+月額料金カスタマーリングスの料金は、初期費用・設定支援費用と月額料金からなっており、金額は要見積もりです。初期費用の中には、環境構築や操作トレーニング、顧客セグメント設定なども入っています。

カスタマーリングスの公式サイトはこちら

MAツールの導入手順

MAツールを導入する際は、以下の3つの手順と注意点を確認します。

①目的の明確化

まずはMAツールを利用する目的を明確にします。業務効率化に力を入れたいのか、AI活用か、商談件数を増やしたいのかなど、自社にあったものを決めておきます。

目的を決めずに漫然とツール導入を行うと、社内業務の実態と合わずに失敗するケースも少なくありません。

②MAツールの選定

次に、MAツールを選んで見積や問い合わせ、資料請求を行います。実際にMAツールの選定を完了するまでには、料金比較や機能チェックなどが必要です。先に挙げた選定ポイントなどを随時チェックして、自社が必要とするMAツールを紹介した各5選のツールなども参考にして決定しましょう。

ただし、機能が優れていても、自社の予算が限られる場合は、費用による選定が重視されます。そのため、トレードオフの関係でどこまで妥協するかは、機能を削るか、費用を下げるかして調整しましょう。

③企業導入と定着

MAツールの選定が完了したら、実際に初期設定などを済ませて、企業内に導入します。クラウド型であれば主に設定をすることになりますし、オンプレミスであればインストールなどの作業が必要になります。

また、企業内で社員が使えるようにするための教育や研修を進めることも大切です。社内に定着しなければ、ツール活用は成功したとはいえません。導入したら完了ではなく、導入後の定着も意識しましょう。

MAツールのメリット・デメリット

MAツールにはさまざまなメリットがあります。そこで、代表的な3つのメリットを紹介します。

MAツールのメリット

①顧客リストの活用と業務効率化

メリットの1つ目は、顧客情報の収集やリスト化を手間なく行い、作成した顧客リストを効果的に活用できることです。エクセルで顧客リストを作成していた企業にとっても自動化により作業が減り、時間の短縮など業務効率化が可能です。

また、情報取得の際のフォーマットの違いからくる管理の難しさも改善され、一元管理のしやすい環境を作り出せます。見込み顧客の選定を効果的に行えるでしょう。

②人件費の削減・人手不足の解消

MAツールを導入することで無駄な人件費の削減や人手不足を解消するメリットがあります。マーケティングの施策を自動化するMAツールには、管理機能やメール配信機能、顧客リスト選定・スコアリング機能などがあり、営業が人手を使って行う作業をAIが自動で行います。

最小限の人手で必要なマーケティング・営業業務をこなせるため、経営者は人件費の負担が減りますし、現場の社員の負担も減って人手不足の解消にも繋がります。

③ヒューマンエラーを減らせる

企業では、主なリスクとして顧客情報の管理やメール送信、セキュリティなどに人手が入ることでミスが発生することがよくあります。

しかし、MAツールの導入によって情報入力や振り分け、管理体制が半自動化されることにより、ヒューマンエラーを最小限に抑えることができます。

特に情報漏えいやメールの誤送信などは企業の信頼を失う失態です。ミスの件数を減らせるだけでも十分なメリットでしょう。

MAツールのデメリット

MAツールにはメリットがある一方で、次のようなデメリットもあります。

①ツール導入に手間がかかる

MAツールは導入手順でも示したように、ツール選定を行って費用を支払い、社内体制を構築しての定着を促すといった一連の準備が必要となります。定着手段には、ツールを活用できるように社員の研修や教育を手配するなどです。

単純にツールを選んで、ただ導入して使い始めるというわけにはいかず、この手間がデメリットとなります。もちろん、デメリットを補うだけのメリットが得られるため、この手間をあらかじめ予想して対処しておくことが重要です。

②全自動化はできない

マーケティングの自動化を目指すMAツールでは、よくある誤解として「全自動化ができる」というのがあります。実際には、MAツールには「自動化できる部分」と「そうでない部分」があり、決して全自動化することはできません。

最近はAIで自動化を目指すツールが増えていますが、それでも最終的な評価や改善は人がチェックを入れることで、間違った学習や方向性に進んでいないか確認することが不可欠です。

むしろ、AIの解析から判明したさまざまな分析結果や顧客情報・行動のパーソナライズ化を社員が活用できることがMAツール機能の効率的な活用方法です。

③MAツールに即効性はない

MAツールに搭載されている機能の多くは、マーケティング施策を補助して、効率化することに特化しており、集客を即座に増やしてコンバージョンにつなげるような仕組みではありません。したがって、即効性がないというデメリットがあります。

MAツールを使う場合は、本来のマーケティング施策同様に、顧客を育成してコンバージョンにつなげる中長期的な戦略が必要となります。ツールを導入したからといって短期ですぐに結果が変わるわけではないことに注意が必要でしょう。

まとめ

今回は、MAツールでできることやおすすめのBtoB・BtoC向けツールについて解説しました。MAツールでは顧客管理や営業が自動化できるため、業務効率化や営業成果のアップなどが期待できます。特に人手不足の解消やヒューマンエラーの防止といったメリットがあるでしょう。

ただし、導入の手間や中長期的な戦略が必要になることも押さえておく必要があります。以上より、MAツールを上手く活用して成果に結びつけましょう。

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