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楽天とamazonを比較!ユーザー側と出店者側のメリットとデメリットを解説!

ECモールに出店するとき、またはネットショッピングを行うとき、さまざまな種類があるためどの媒体を利用するか迷った経験はないでしょうか。
例えば出店側の場合、出店にかかる費用や手数料、出店後のサポート体制など多くの観点で比較検討が必要となります。

そこで今回の記事では、楽天とAmazonの両者を比較し、ユーザー側と出店者側のメリットとデメリットについてご紹介します。
ぜひこの記事を参考にして、ご自身に合ったECサイトを見つけてください。

楽天市場とamazonってそもそもどんなモール?

まず始めに、今回の比較対象である二つのECサイト、楽天市場とamazonについて概要をご紹介します。

楽天市場とは

楽天市場とは、楽天が創業時から主力としているビジネスの一つです。
国内最大級のインターネットショッピングサービスの一つであり、長年高いシェアを獲得し続けています。

対応エリアは国内に限られていますが、出店店舗にとってメリットのある施策が多く、現在たくさんのユーザーに利用されています。
ニールセンによる2021年4月のMonthly Totalレポートによると、オンラインショッピングにおいてPCとモバイルの重複を除いた視聴者数が最も多かった媒体は、5370万人で楽天市場でした。

このように高い集客力だけでなく、充実したサポート体制も魅力であり、多くの店舗が楽天市場の出店によって売り上げを拡大させています。

参考:ニールセン「オンラインショッピングのサービス利用状況」
https://www.netratings.co.jp/news_release/2021/06/Newsrelease20210615.html

amazonとは

Amazonはアメリカに本拠地を置く企業が運営するインターナショナルなECサイトです。
利用者数も2021年4月のレポートで5120万人と多く、楽天と拮抗する形でユーザー数を伸ばしています。

Amazonは運営会社が地球上で最もお客様を大切にする企業になることを目指していて、実際にAmazonはユーザーにとって便利で価値ある顧客体験を提供しています。
低価格かつ幅広い多くのジャンルの商品が用意されていることもAmazonの魅力の一つです。

楽天とamazonの基本的な違い

続いて楽天とAmazonの基本的な違いについてご紹介します。
具体的な相違点を知ることで、どちらの利用が適しているか検討してみましょう。

検索時のページ表示

まず一つ目に、検索時のページ表示です。
まずAmazonは商品を検索すると価格の安い順に表示されるようになっているため、求める商品の最安値を探したい場合はAmazonが適しています。

ちなみに楽天市場の場合、送料の扱いは出店者に委ねているため、店舗によって送料が異なる点がデメリットと言えます。
そのため表示方法を価格の安い順番に変更しても、送料が考慮されていないため結果的に価格が高くなる場合があります。

また楽天の場合、検索結果に目的と異なる商品が表示されるケースもあります。
なので、既に欲しい商品がある程度決まっていて、その商品をよりお得に購入したい場合はAmazonがおすすめと言えます。

しかし楽天は店舗ごとにこだわりあるサムネイルが特徴の一つで、検索結果が表示される際にサムネイルが1番目に留まるでしょう。
そのためウィンドウショッピングのような感覚で利用する場合は、楽天サイトで店舗ごとの差別化を楽しむのもポイントの一つです。

レビューが参考になるか

二つ目に、レビューの参考度合いについてです。
ネットショッピングは実際に商品を手に取って見ることができないため、購入を検討する際レビューを重視するユーザーが多くいます。

しかし中にはいわゆるサクラレビューと呼ばれる、実際に購入していない業者関係者によるレビューも存在します。
楽天と比べるとAmazonは比較的辛口なレビューも多く信用度が高いですが、サクラレビューと思われるレビューもいくつか散見されます。

多くの場合、少し日本語の文法におかしな点があるなど見分けることが可能なため、上手く精査できるとAmazonの活用度が高まるでしょう。

ポイントのたまりやすさ

三つ目に、ポイントのたまりやすさです。
ポイントの観点だと、Amazonよりも楽天市場の方がポイントをためやすいと言えます。

どちらも商品を購入するとポイントが付与されるシステムを導入していますが、楽天の場合は通常時でも還元率1%と高く設定されています。
また、楽天市場では会員ステータスのアップによって還元率の引き上げが行われたり、定期的に還元率が大幅にアップするキャンペーンが開催されています。

ちなみにAmazonのポイント還元はほぼ一定なため、楽天市場の方がポイントを貯めやすいと言えるでしょう。

配送サービスの質

四つ目に、配送サービスの質です。
まず楽天市場は、全国の店舗がそれぞれ発送をするため、配送サービスの質に一貫性がありません。

梱包や配送スピードは店舗によって異なるため、商品購入の前に配送にかかる日数を確認する必要があります。
またAmazonに関しては、全ての商品に対し一定の配送に数がかかり、一貫性があります。

またAmazonプライム会員およびPrime Student会員の場合、配送料が無料になるだけでなく、配送日数も短縮されるケースがあります。
例えばプライム会員はお急ぎ便やお届け日時指定便を選択することができ、お急ぎ便は最短翌日発送となります。

プライム会員によるメリットの多いAmazonですが、一定の質が担保されているという点においても、Amazonの方が便利で良いと言えるでしょう。

トラブル対応

五つ目に、トラブル対応に関してです。
例えば商品のキャンセルや返品・返金などがトラブルの種類として挙げられます。

トラブル対応に関しても、Amazonの方が迅速に対応してくれると言えます。
やはり楽天市場はショップごとの対応となるため、キャンセルや返品をしたい場合は直接店舗へ依頼する必要があります。

もちろん迅速に対応してくれる店舗もありますが、全ての店舗がそうとは限らないため、対応の質には差があると考えるべきでしょう。
しかしAmazonの場合は、どの商品に対するトラブルであっても、全てAmazonへの連絡で済みます。

またユーザーの使いやすさに合わせてメールや電話、チャットから選んで問い合わせすることができ、カスタマーサービスの対応も迅速です。
このような理由から、Amazonの方がトラブル対応は勝っていると言えます。

買い物する側から見た楽天市場とは

続いて実際買い物をするユーザー側から見て、楽天市場はどのようなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介します。

メリット

メリットとして真っ先に挙げられるのは、ポイントが貯まりやすいという点です。
単に商品を購入するだけでなく、楽天カードでの支払いやキャンペーンの利用によって、より一層ポイント還元率をより高めることができます。

さらに貯まった楽天ポイントは、楽天市場だけでなく実店舗でも1円から利用することができます。
他にも楽天トラベルや楽天ふるさと納税など、さまざまなサービスに活用することができます。

また上記のようなサービスを利用する際も、ポイントが100円ごとに1ポイント貯まるだけでなくキャンペーンの利用ができます。
爆発的にポイントが貯まるチャンスなので、ぜひキャンペーン開催に合わせて購入するようにしましょう。

デメリット

デメリットとしては、主に二つあります。
まず一つ目は、商品購入後のメルマガ配信が多いという点です。

配信の多い理由は、商品購入時に「メルマガを受け取る」にチェックが入っているからです。
商品の購入ページにおいて、楽天市場ではデフォルトで「メルマガを受け取る」にチェックが入っています。

そのチェックを外さない限り多くのメルマガが届くようになってしまいます。
楽天市場はメルマガがかなり多いため、メールを受け取らない設定にするなど対策をしましょう。

また二つ目に、ショップごとに対応が異なるという点です。
特に送料やトラブル発生時の対応など、店舗ごとに異なるためその都度確認が必要です。

買い物する側から見たamazonとは

次に実際買い物をするユーザー側から見て、Amazonはどのようなメリット・デメリットがあるのかについてご紹介します。

メリット

一つ目のメリットは、一定の条件を満たせば送料無料で利用できる点です。
条件としては、注文金額が合計2000円(税込)以上の場合、もしくはAmazonプライム会員の場合が挙げられます。

これらの条件を満たさない場合、地域にもよりますが一律で400円以上の送料がかかってしまうため、あまりメリットを感じられないでしょう。
また二つ目のメリットは、商品の到着日をしっかりと把握できる点です。

例えば他のネットショッピングでは、商品の到着日に関して1~3営業日など曖昧な表記で書かれている場合があります。
しかしAmazonでは、必ず商品の到着を指定日で確認してから購入することができます。

お急ぎの際、商品の到着がいつか分からず焦ることもなくなります。

デメリット

一つ目のデメリットは、Amazonプライム会費です。
先述の通り、Amazonプライム会員になると全注文に送料無料が適用されます。

また特典はそれだけでなく、他にもPrime Videoで展開される映画やTV番組が見放題になるなど、非常にお得なサービスとなっています。
しかしこの会員になるには当然費用がかかり、年会費が4,900円(税込)となっています。

あまりAmazonを普段利用しない方だと結果的に高くついてしまう場合もありますが、高い頻度で利用する場合はお得な会員サービスだと言えます。
そして二つ目に、ポイントが貯めにくい点です。

商品購入の度に付与されるポイントですが、基本的にはAmazonカードがないと貯めることができません。
このカードの作成にはAmazonプライム会員であることが前提となりますが、やはりAmazonの利用率が少ないユーザーだと難しいでしょう。

カードは2種類ありどちらも年会費は永年無料ですが、ポイント還元率はそれぞれ固定で1.5%と2.0%となっています。
楽天市場のようにポイント還元率が高まるキャンペーン等がないため、ポイントに関してはあまり期待できないでしょう。

そのため、Amazonは会員になると送料無料以外に恩恵を受けられる点もありますが、その分会員費がかかること、そしてポイント還元がほとんどない点がデメリットと言えます。
ポイント還元分まで計算すると、楽天市場で購入した方が安く収まることもあるため、ご自身の利用頻度を踏まえて検討が必要です。

出店する側から見た楽天市場とは

続いて出店側から見た楽天市場のメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

Amazonのメリットとしては、法人・個人を問わず誰でもかんたんに出店できる点が挙げられます。必要書類をアップロードするだけで、3営業日ほどで審査が完了するため、出店のハードルが低いと言えます。

またAmazonはスーパーマーケットに商品を出すように、1商品ずつ「出品」する形式となっています。
そのためお店をゼロから構築したり、商品ページをこだわって作る必要はありません。

料金プランは出品数によって異なりますが、小口出品であれば出店料も無料でスタートすることができます。

デメリット

続いてデメリットについてです。
まず一つ目のデメリットは、自身の店舗のリピーターを作れないという点です。

例えば楽天市場では、お店ごとに独自性を発揮した店舗ページづくりや、お客様対応・サービスが可能なため、商品を購入するとそれは店舗の評価となります。
しかしAmazonの場合、あくまでも出品という形になるため、自店舗の商品を購入してもらってもお客様からすると「Amazonで商品を購入した」という認識になります。

このような点から、出品型のAmazonは商品のブランドや価格のみが売上を左右します。
価格以外で商品の良さを伝えることが難しく、結果的に価格競争に巻き込まれやすくなります。

また二つ目のデメリットは、コスト面です。
少量の出品であれば月額登録料は無料となりますが、その分商品を買ってもらい契約が成立すると、1商品ごとに100円の基本成約料がかかります。

また多くの商品を出品する場合、基本成約料は無料となりますが、大口出品プランとして月額登録料4900円がかかってしまいます。
この他に販売手数料が8%~15%必要など、かなりコスト面で大きな負担があるため注意が必要です。

出店する側から見たamazonとは

次に出店側から見たAmazonのメリット・デメリットについてご紹介します。

メリット

楽天市場のメリットとしては、圧倒的な集客力が挙げられます。
もちろん国内のネットショッピングの中でも随一の知名度を持つ楽天市場ですが、さまざまな楽天サービスと関連しているのも集客力の要因です。

例えば実店舗含め多くの施設やサービスで利用できる楽天ポイントは、楽天市場でも貯める・使うことができます。
このように楽天市場のみならず多くの場面でポイントが循環される点が、楽天市場の魅力の一つです。

また他にも、楽天市場独自のサポートとして、ECコンサルタントの存在が挙げられます。
例えばAmazonの場合、専任のコンサルタントがおらず、出品者はコールセンターやメールでの問い合わせのみ可能という形になっています。

しかし楽天市場の場合、1店舗に対し1名のコンサルタントがつき、ネットショップならではの販売ノウハウを学び、確実に売り上げを伸ばしていくことができます。
そのためECサイトの運営が初めての方でも、安心して出店することができます。

デメリット

楽天市場のデメリットとしては、出店料の高さが挙げられます。
まずは初期費用一律60,000円がかかってしまうのと、プランによりますが毎月固定費の負担が必要となります。

他にもキャンペーン期間中は他店舗との差別化として値引きせざるを得ない状況になったり、段々とコストがかかってくる点は否めません。
しかし出店後はECコンサルタントなど充実したサポート体制を受けられるため、コストを投資と捉えることができれば楽天市場への出店が適しているでしょう。

楽天とamazonを比較しお得なほうを選ぼう

これまでに楽天とAmazonについてユーザー側・出店者側それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
店舗に最適な媒体を選ぶにはコスト面やサービス内容など、様々な点を踏まえて検討する必要があります。

出店する側、買い物する側のメリットデメリットや違いを把握して、ご自身にとってお得で使いやすい方を選択できるようにしましょう。

ライフエスコートの「楽天コンサル&運用サービス」とは

株式会社ライフエスコートでは、「楽天コンサル&運用サービス」を展開しています。楽天運用担当者が抱える課題、問題を洗い出し、具体的に解決していきます。

  • 店舗のアクセス数が伸びず困っている
  • リソースが足らない
  • 数値を見ても改善点が分からない
  • デザイン変更をしたいけれども自分でできない
  • 広告の運用ができていない
  • SEO対策のノウハウがない など

22年間コンサルティングをしてきた中で実際にこういったお悩みを毎日のように聞いてきました。売上総流通金額累計1,000億円以上を作ってきた私たちの22年蓄積したノウハウを最大限活かし、EC運営担当者の悩みを具体的に解消しています。

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まとめ

今回はECサイトとして国内に多くのユーザーを抱える楽天とAmazonについて、ユーザー側・出店者側それぞれのメリット・デメリットをご紹介しました。
楽天とAmazonはどちらが優れているというよりも、利用するユーザーや店舗によってメリットを感じる部分は異なるため、一長一短であります。

例えばショップページに個性を出してリピーターの定着を図りたい場合は楽天、サイト作りに時間をかけず販売促進をしたい場合はAmazonなど、一つひとつの観点で大きく差があります。
だからこそまずは両者を比較し、ニーズに合わせて実際に利用してみてください。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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