現在、コロナ禍の影響で店頭での直接販売から通販へ移行が進んでおります。いつも買うものなどは内容をよく知っているため、店頭から通販での購入は敷居も低いです。逆に、初めて買う商品などは「思っていたのと違う」と言った失敗に繋がることがあります。返品や交換などもサービスとして実施している場合もありますが、送料のコストと手間がかかります。
では、購入の決め手となるための後押しするための施策とどういったものがあるでしょうか。最近では、「動画の活用が有効」とされており、5G通信など動画配信にも対応した環境が着々と整えられています。
そこで、この記事では、インスタライブを中心に現在のトレンドである動画配信とについてまとめてみました。
目次
インスタライブとは?
インスタグラムには、ストーリー機能の一つに「ライブ配信」があります。ストーリー上にリアルタイムで配信する動画を視聴できるため、まるで生放送番組を見ているかのような感覚で動画を視聴することができます。また、インスタライブには視聴者から配信者にコメントを送ることができ、コメント機能があることによって視聴者と配信者間でコミュニケーションを取ることができます。
インスタグラムのフィード画面を開き、上部のストーリーズ欄を見ると、現在ライブ中のアカウントには「ライブ動画」と表示されています。これをタップすれば、フォロー中アカウントのライブ配信が視聴できると言った仕組みになっています。
企業は様々な方法でインスタライブを活用しています。例えば、自身のブランド名義のアカウントで、個人的にブランドの裏側情報などをシェアすれば顧客との強い繋がり築くことに大変役立ちます。こういった内容を定期的に行うことで消費者の購買欲を掻き立てることができます。
ネット通販のインスタライブ活用事例
この記事を読んでいるユーザーさんは、まだインスタライブを試したことがない方がほとんどだと思います。実際、弊社のクライアントでもインスタライブをどのように活用したら自社商品の宣伝効果に繋がるのかアイディアに悩まれる方々がいらっしゃいました。一部ではありますが、インスタライブのアイディアを紹介します。
アイディアが湧かず、なかなか始められないのは勿体ないですので、参考にしてみてくださいね。
【インスタライブアイディア紹介】
・消費者にブランドの限定イベント情報をシェアする
・視聴者が興味を持っている情報、経験を持っている人物をインタビューする
・自身のブランドの商品の開封動画や使い心地(着心地)を投稿する
・直近のセール情報やノベルティーの情報をシェアする
・ライブ配信で自身のストアへのリンクを追加、視聴者が直接すぐに購入に移れるように設定し、売上へのコンバージョン率をあげる
インスタでライブ配信するには
インスタグラムは、誰でも簡単に配信することができます。ここでは、インスタライブの配信手順を簡単に説明します。
インスタグラム上部にある「カメラ」ボタンをタップ
インスタグラムのホーム画面を開いて、ストーリー機能の上にある「カメラ」ボタンをタップしますと、インスタライブ配信画面に移動します。
選択項目を「ライブ」にする
画面の下の方にある選択項目として「タイプ」「通常」などがありますので、「ライブ」に合わせてボタンをタップします。
「ライブ配信を開始」をタップ
画面下にある『ライブ配信を開始』ボタンをタップすると、2~3秒経ってからライブ配信が開始されます。リアルタイムで配信者と複数視聴者を繋ぐことが出来ます。 フォロワーにライブの通知が送信されますが、この通知の送信をオフ設定にすることも可能です。
インスタライブの配信環境について
このようにインスタライブは、アイディアが決まればタップ1つで簡単に始めることができます。個人で配信しているのであれば、スマホ1台あれば配信は可能です。
一方、企業の配信となると商品紹介や演者も2~3名程度、周りのスタッフの人数も考えると意外と多くなります。そのため、スマホ1台だと演者は自分がどう映っているのか分からないことがほとんどです。また、周りのスタッフも全員で1台のスマホを見る訳にもいきませんし、配信しているものを見るとタイムラグも発生して指示が遅くなってしまいます。
インスタライブ以外、例えば、YouTubeなどはPCからの配信もできます、有名YouTuberの方はPCで配信を行っている方も多いです。
実際、弊社でもクライアントのインスタライブのお手伝いをすることがあります。その時にどのような配信環境を用意したかなどを機材ごとに説明していきます。
配信環境 スマートフォン編
まずは、スマートフォンですが、iPhone11を採用しました。昔のiPhoneは他のAndroidと比較するとカメラの性能もあまりよくなったのですが、iPhone 11からはカメラの数も2~3個ついているため性能もアップしているので非常に綺麗に撮影ができます。
配信環境 音声・モニタ編
次に音声や、モニタ関連についてですが、演者や周りのスタッフが映像の確認ができるようにiPhoneからHDMIでモニタに出力するケーブルを用意して配信を行いました。
1回目の配信時では、iPhoneのマイクを利用していたために、声が小さいなどの意見がありました。また、HDMIケーブルについても電源供給できるタイプのものを用意したのですが、本番途中でHDMIの端子部分で熱暴走してしまいモニタには何も表示されないハプニングが発生してしまいました。
2回目の配信ではHDMIのケーブルを使わずに、外付けマイクを用意しました。iPhoneであれば、下記の画像のようなライトニング端子のついたマイクなども売ってますのでこちらを活用するとよいかと思います。
HDMIケーブルで外部のモニタに対して出力することができなくなりましたが、演者・スタッフ共にモニタでの確認が必要なため、画面共有できるソフトウェアで対応しました。iPhoneには、AirPlay(エアプレイ)という画面共有ツールがあるのですが、Windowsなどはでデータを受信するためのソフトウェアを別途インストールする必要があります。
また、カメラも外部のものが利用できないか?試行錯誤したのですが、Instagramではカメラを選択することができずにiPhoneのカメラを継続して利用しました。
※AirPlayは元々iTunesやiPhone、iPod touch、iPadで再生している音楽や動画・画像を、家庭内のネットワークを経由して他の機器でストリーミング再生する機能である。そのため、Bluetoothではなく無線LAN環境が必要となります。
配信環境 照明編
最後に照明についてですが、個人撮影でも照明は重要になっており、個人だとドーナツ型の照明器具を導入して配信している方もいます。当社では、通常のスチール撮影や動画の撮影も別途照明を用意して撮影を行っています。また、演者も2~3名になることもあるため、撮影の距離も少し遠くなります。そのため、照明に関しては利用される方が見栄えもよくなります。
実際に、リハーサル時に一度照明を切って撮影を行ってみたのですが、やはり全体的に暗くなり印象がまったく違いました。
最終的に試行錯誤した結果、以下の環境で配信するようになりました。
インスタライブ配信時間
インスタライブの配信時間ついてですが、ダラダラと独り言を配信するような個人配信であれば長くてもコメントを見ながらお話をしていることも多いためよいかと思います。一方、企業が商品の紹介を目的とした配信であれば長くても30分以内がよいと思います。平均15分ぐらいが妥当と言えます。
例えば、演者のキャラが面白いのであれば徐々に時間を延ばしていくのもよいかと思います。ただ、なかなかそういう演者を用意することは難しいと思いますのでユーザーが見てて飽きないぐらいの時間で配信することをおすすめします。
配信系のYouTubeの動画を見てみるとだいたい10~15分ぐらいで1コンテンツという形で配信をしているユーチューバーさんが多いです。これは空き時間などちょっとした時間に見ることができることを考慮した作りになっています。インスタライブも同様に、ストーリーを考え、端的に配信する方が視聴者さんも飽きずに楽しめます。
インスタライブの集客方法
簡単に集客するための方法として真っ先にあげられるのは、人気のインスタグラマーやユーチューバーなどをアサインして彼ら彼女らに事前告知することが一番早いと思います。但し、フォロー数が数十万人とかになると費用も膨大になりますし、そもそもあまり興味がない人もフォローしていることが多いためです。
一方、最近ではマイクロインフルエンサーと呼ばれる一部の分野に特化した方をアサインしたほうがコストパフォーマンスの面で勝ることが多いです。初期の配信においては、社内の協力が不可欠になります。社員・スタッフにも積極的に観てもらい、積極的にコメントをいれてもらうようにしましょう。
特に、配信中はコメントに困った時は質問などを拾いながら会話をつなげることも重要になります。そのため事前に社員・スタッフには話をしておきフォローができる体制を作っておきましょう。
インスタライブの配信後ついて
インスタライブの配信内容は、インスタグラム上で保存することができます。保存したデータは、アップロードすることでリアルタイムでは見ることができなかった人に見てもらうことができます。その方法を2つ紹介します。
インスタグラムのストーリーにアップする
1つめの方法は、インスタグラムのストーリーにアップすることです。メリットとしては手軽にアップすることができます。但し、ストーリーなので保存期間が1日と短いです。
IGTVにアップにアップする
もうひとつの方法はIGTVにアップすることです。こちらは保存期限などないため、企業が行うインスタライブであればこちらを使用することをおすすめします。注意点としてはIGTVへアップする動画データは10分以上のものはPC経由でアップしなければならないということです。スマホからアップしても途中で応答がなくなり、アップロードを完了することができません。
また、撮影した動画については、編集してECサイトの商品詳細ページなどに設置することもできるため2度・3度活用することもできるでしょう。
※IGTVとは、Instagramに最大10〜60分の動画をフィードやストーリーに投稿できる機能です。ストーリーの保存期間は24時間ですがこちらは期限もないため、企業などはこちらを使うことをお勧めします。
その他、配信サービスの紹介
今回はインスタライブについてまとめてみました。最近はインスタライブ以外にも様々な配信サービスがあります。動画配信としては一番有名なサービスとしてはYouTubeがありますが、こちらはPCからでも配信ができるため、スマホのカメラではなく通常のカメラを利用することができます。また、スイッチャーなどの機材を使えば複数のカメラを利用した配信を行うことが可能です。
今回のように動画配信が情報発信となっているだけのサービスではなく、もともと、EC機能があるライブ配信ツールもありますので少しご紹介したいと思います。
SHOPROOM
まずは、「SHOPROOM」です。こちらは元々「SHOWROOM」から派生したサービスになるため、配信者はタレント・モデルなどが中心になります。そのため、配信者はある程度のフォロー数もあり新規商品の告知などに利用することもできるかと思います。
ミカエル
次にご紹介するのはライブショッピング「ミカエル」です。こちらも主に著名人を中心としたライブ配信になります。インスタライブでは直接購入ができないため、著名人の方は事前にインスタライブなどを行いつつライブショッピングのサイトへの誘導を行うなどします。
両社とも冒頭にて少し書きましたが、購入者の後押しする手段としてインフルエンサーなどの著名人を使うことを想定したつくりになっています。そのため、自社のECサイトへの誘導はせずに、そのまま購入することもできるようになっています。他にも楽天などが提供している配信サービスなどもあるので、自分にあった配信サービスを探してみてください。
インスタライブを活用しておすすめ商品を紹介してみましょう!
いかがだったでしょうか。当社では通販業務として、商品登録と一緒に商品の撮影についてもお手伝いさせていただいております。また、撮影の流れからサイトに表示する動画撮影や編集といったお仕事も積極的に行っています。もちろん、動画配信に関する機材・人材もそろっております。
「試しにやってみたい」「今後、動画の配信について検討している」などの企業様がいらっしゃいましたら、是非お声かけください。よろしくお願いいたします。
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