ECサイトの商品画像は、撮影をプロに依頼することで売れる商品ページを目指します。しかし、外注して「費用をかけたからその分だけ売れる」というものでもありません。かといって、初心者が撮影した画像では、素人感丸出しの印象がでてしまい、売上を伸ばすこともままならないでしょう。
また、EC・ネットショップの商品撮影で切っても切り離せないのが「背景の切り抜き」です。特に、Amazonではメイン画像に切り抜き処理済みの背景が純粋な白になっている画像を使用するのが条件として決まっています。
そこで重要となるのが、撮影~編集の内製化と自動撮影システムの利用です。自動撮影システムという言葉自体、あまり馴染みがない方も多いかもしれません。
本記事では、商品撮影の内製化のメリット・デメリットについて紹介します。そのうえで、Ortery(オートリー)の概要や自動撮影システム導入がおすすめな理由についても解説します。商品撮影や背景切り抜きでお困りのEC事業者さん必見です。
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目次
ECサイトの商品画像は売上を左右する
ECサイトで売上を伸ばすのに重要な3つの理由を解説します。
商品画像の第一印象が売上を伸ばす
売上を伸ばすには、単純に商品ページの集客力と購買力を高める必要があります。その方法が商品画像による購入の促進と検索からの流入です。
「百聞は一見にしかず」というように、文章よりも画像から欲しい商品を判断する利用者は少なくありません。実際、撮影方法を改善して売れやすいよう加工した商品画像に入れ替えただけで売上をアップさせることができるのです。また、ECサイト内の検索で閲覧者を惹き付ける画像をサムネイルにすることで集客効果を高めるのです。
客層にあわせた工夫ができる
ECサイトではさまざまな商品を販売しています。商品ごとに客層もさまざまです。そのため、商品画像は客層に合わせた画像を用意することで、商品の利用を直接的にイメージさせることが可能です。
例えば、20代の女性に服を売るなら、20代女性のモデルが着ている商品画像を用意します。これにより、購入者層にマッチした商品を販売しやすくなるのです。
商品画像が試着・お試しの代わりになる
特にアパレル商品(服や靴)は、実際に見て試着しないとわからないものです。しかし、着心地やサイズ合わせはECサイトのオンライン上ではどうしても難しいという側面があります。
商品画像は、実際の使用感が分かるようにそれらを補ってくれるのです。さらに、商品画像から「サイズ」・「質感」・「カラー」・「別方向からの外観」・「内部」などを確認できるパターンを用意しておくことで売上に直結してくるのです。
物撮り後に必要な商品画像の編集
商品画像とセットで感がなければならないのが、 必要な商品画像の編集です。一口に画像編集と言っても様々な手法があり、そのクオリティも千差万別です。高度な画像編集ともなれば一見しただけでは本物の写真と見分けがつかないほど精巧なものもあります。一方、編集技術が低い、経験値がない編集者が作業すると素人感が出てしまうことは否定できません。
楽天市場のようなECサイトにおいて、商品画像の良し悪しは売上に直結するほどのインパクトを持ちます。特に検索結果やランキングの中で表示されるサムネイル画像は商品の顔ともいえるほど重要な存在です。綺麗な画像の中に、粗い画像があると目立ってしまいます。
冒頭でAmazonのメイン画像の掲載ルールについてお伝えしました。楽天市場でも、2018年より画像掲載のルール変更があり、サムネイル画像について細かな規制が設けられることが決まりました。このように大手モールでは、掲載店舗に統一感を持たせるために様々なルール変更を行います。
「専門技術がないから」「担当者がいないから」と言い訳をしていたら機会損失に繋がりかねません。
商品撮影・編集内製化のメリット・デメリット
商品撮影を内製化する場合、以下のようなメリットやデメリットがあります。
外注コストが不要
商品撮影内製化の最大のメリットは外注コストが不要なことです。特に小さな会社でコスト削減が必要となる場合、外注費用は大きな負担となります。しかし、内製化することで余計な費用を抑えることができます。そのうえで、ノウハウや撮影技術を自社内に蓄積します。
短い期間で用意
外注に比べて内製化した撮影では、撮影スケジュールを最短にすることができます。外注するには打ち合わせをして詳細を詰め、外注業者の準備が整ってからの日程が組まれます。外注では急な撮影などには対応できないこともあり、内製化にはそうした時間的制約がありません。
カットやアングルが自由
内製化した商品撮影ではカメラマンが社内にいるため、自社の方針で自由に指示を出すことができます。外注ではカットの枚数やアングルの指定などあらかじめ決められたものとなり、追加の場合も費用がかかるなどして自由度の高い撮影はできません。このように、内製化することで撮影時の問題が生じにくいというメリットがあるのです。
撮影技術や知識の教育を必要とする
メリットがある一方で、デメリットもあります。それがカメラマンや画像を編集する人材を育てるのに教育が必要なことです。
素人がプロ並みの撮影をいきなりすることはできないため、良質な商品画像を撮影できるようになるまでには教育や技術の習得・実践期間が必要となります。売上を伸ばしたい企業担当者が商品画像の撮影を内製化する場合は、特に気をつけておきたいことです。
競合との差別化に時間や手間がかかる
もう一つのデメリットとして、優れた商品画像を作成しようとするほど多くの時間を要することです。他社よりも売上を出せるような商品画像には、編集時に手間暇がかかっています。撮影だけでなく加工まで含めれば、内製化は時間的なデメリットがあるのです。
商品撮影を内製化するために必要な人材
商品撮影を内製化するためには、社内で必要な人材を確保する必要があります。
カメラマン
商品撮影を内製化するために必要な人材がカメラマンです。商品をカメラで撮影してそのデータを直接社内で編集します。その一次素材を用意するためには必ずカメラマンが必要となります。社内の人材をカメラマンとして成立させるためには、プロのカメラマンを外部から採用するか、あるいは社内の人材を素人から育てるかのいずれかの方法です。
撮影アシスタント
カメラマンが撮影に専念するために、撮影アシスタントの人材を用意することもあります。機材や小道具の用意、モデルへの説明などをします。また、モデルがいる撮影の場合、メイクアップアーティストなどを必要とするなど、撮影に関連した人材を一時的に雇うのです。
レタッチャー
ECサイト用の画像準備では、撮影した商品画像の一次素材を加工・編集する人材が必要です。その際に、Photoshopやツールを使用して編集する役目を担うのがレタッチャーです。主に切り抜きやリサイズ、明るさの調整、効果・背景素材の追加などを行います。ツールを使用したデジタルな編集技術を持つ人材が必要でしょう。
自動撮影システム「Ortery(オートリー)」とは
ここでは、自動撮影システムのOrtery(オートリー)についてその概要や機能、相性の良い業界などについて簡単に説明します。
Ortery(オートリー)の概要
Ortery(オートリー)は、オートリージャパン株式会社が提供する「自動撮影システム」です。世界100ヵ国以上で使用されており、15,000社以上が実際に導入しています。このシステムは、社内で商品画像の撮影が可能です。また、加工・編集のしやすい素材を作るのにも適しています。そして、商品画像の撮影を内製化したいと考えている企業で需要が高まっています。
主な機能
撮影から編集までOrtery(オートリー)にはさまざまな機能が標準装備されています。まず、背景処理や360度アニメーションなどAIを活用した撮影機能です。ポイントは、商品や背景が奇麗に撮影できるだけでなく、簡単な機器の操作のみで撮影を完了できることにあります。また、加工・編集では以下のような機能も使用されます。
- フォーカス
- トリミング
- 中心補正
- 色味補正
- テキスト挿入
- ロゴ挿入
- 消しゴム
相性の良い業界(商材)
Ortery(オートリー)による商品画像撮影の内製化と相性の良いのはおしゃれ分野です。例えば、アパレルやジュエリー、メガネ、日用品などの業界が挙げられます。中でも画像と商品の組み合わせで相性が良いECです。ECサイトにアップする画像をプロ仕様にすることで売上を高められ、さらにECで扱う商品ジャンルとアパレル業界の相乗効果を狙うこともできます。
外部への依頼が手間、内製化を進めたい、毎日それなりに撮影数量がある、商品毎に撮影クオリティーを揃えたい、フォトショップなどを覚えるのが手間、撮影中にロゴを入れたい等々を考えている企業には検討してみることをおすすめします。
他にも、カメラマンの味付けが入らない方が良い商品を取り扱っている企業、例えばネットオークションや質屋、機械パーツ制作企業、大量の商品を取り扱うワンオペのネットショップオーナー、単一の商品を取り扱っており特に撮影クオリティーを揃えたい企業などもうまく活用できるはずです。
Ortery(オートリー)導入後の現場の声
ライフエスコートでは、お客様よりECに載せるための商品撮影を依頼されることが多いため、実際、Ortery(オートリー)導入したという経緯があります。ここで、実際にOrtery(オートリー)を使用している現場スタッフに話を聞いてみました。
Ortery(オートリー)を入れようと思ったきっかけ
- カメラマンに依存し過ぎず、撮影を機械化する
- 切り抜きと撮影を内部で処理し、内製化を進める
- 安定的な日数で納品できる
以上が大きな目的でした。
撮影事例
実際にOrtery(オートリー)で撮影した商品写真をご覧ください。
- 機械的に角度が決まっている為、設定通りに行えば均一に撮影できる
- LEDを使用している為、色ブレも少なく色合わせも少なくなる
- サムネイルで見た場合の均一性が良好な結果となる
上記のメリットを感じていただけるはずです。
Ortery(オートリー)に関するリアルな現場の声
1.撮影数とクオリティーの安定化
→Orteryの研修があるていど完了したスタッフに関しては、機械的、物理的に撮影数が確定する為、カメラマンによっての撮影数の増減やクオリティーの違いがほぼ無くなった
※ネットで取り扱う位の画像であればクオリティーの差も軽微な差で済んでいる
2.切り抜き依頼の手間、費用の削減
→外部へ切抜き依頼する手間(依頼用フォルダ作成、リネーム、ファイル便へのアップロード&ダウンロード、再依頼など)が無くなり、1日平均45分、日によっては60~120分もの削減を達成。 1枚当たり20~50円の切抜き費用が0円となった(月額3~8万円の削減)
3.納品スケジュールの短縮
→外部からの切抜き画像を待つ必要がない為、リードタイムを1日短縮できた
4.内製化
→外部カメラマンや切抜きサイトへの依存度が大幅に減少し、内部スタッフのみで業務を進捗させられるようになった為、内製化が一段と進んだ
Ortery(オートリー)orアウトソーシング、どちらが良い?
Ortery(オートリー)は内製化に優れていますが、アウトソーシングと比べてどちらが良いのでしょうか。それぞれを比較してOrtery(オートリー)のほうがおすすめな理由を説明します。
売れる画像の撮影を誰でもできる?
アウトソーシングでは、カメラマンや編集を担える人材に制限があります。一方、Ortery(オートリー)は、誰でも売れる画像の撮影が可能です。
通常は、外注する業者に料金を払って、専門的な撮影技術や編集技術を学んだプロが撮影・編集するのが基本です。間違ってもセミプロ程度の人が撮影した画像では売れる画像を提供できません。
しかし、初心者でも撮影できるように、Ortery(オートリー)がIT技術で代替するのです。これが「設定のプロファイル化」と呼ばれるものです。初めて撮影を行う人でも高品質な画像を撮影することができます。
統一感のある画像が作れる
Ortery(オートリー)は撮影ごとに商品の位置や背景がバラけることがなく、統一感のある画像を撮影できます。アウトソーシングで業者から送られてくるデータの中には、スタジオを用意した撮影であってもどこか統一感のない画像ができあがることもあります。
Ortery(オートリー)には撮影技術に人の微妙な感覚の違いが入り込まないため、統一感のある画像を人によって差が出ることなく作リ出すことができます。撮影スキルにバラつきがあるとその違いは顕著にあらわれます。属人化せず、違いをなくすのに便利です。
費用の削減
アウトソーシングで気になるのは外注費用です。Ortery(オートリー)のシステムは一度導入して内製化すると撮影の代行などを依頼する必要がなくなります。その分だけ外注費を減らすことができます。
また、Ortery(オートリー)があるのとないのとでは、同じ内製化でも編集時に多くの時間をかけていた企業では、時間の短縮と業務効率化につながるのです。時間が必要なほど人手を必要とし、人件費も発生するため、費用面にも大きな負担がかかるという点ではOrtery(オートリー)のメリットは大きいでしょう。
以上の理由から、アウトソーシングよりも内製化できるOrtery(オートリー)がおすすめです。
商品撮影でお困りの方。ご相談ください。
今回は、商品撮影を内製化するメリット・デメリットや必要な人材、自動撮影システムのOrtery(オートリー)について取り上げました。ECサイトの商品画像は、売上を左右する重要な要素です。
商品撮影を内製化するには費用面や撮影自由度のメリットがあります。その反面、デメリットとしては技術の学習などカメラマンや加工・編集のプロ技術を磨くのに長い時間がかかってしまうのです。内製化のときに、このデメリットを補えるのがOrtery(オートリー)です。
Ortery(オートリー)はアウトソーシングに比べて誰でも高い技術による撮影が可能となり、外注費も減らせます。内製化の課題を持つ企業は、Ortery(オートリー)の導入を検討みてはいかがでしょうか。
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