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ECコンサルの求人票は何故2.3年後の待遇を書く企業が多いのか?

EC業界は成長市場であり、かつ慢性的な人手不足なので就職、転職するにはよい業界です。なかでもキャリアアップしやすいのがECコンサルタントやECディレクターと呼ばれる職種です。経験者は引く手あまたで、好条件、好待遇の転職がしやすい上、新しいIT技術に触れる機会も多く、スキルアップできる可能性も高くなります。

しかしECコンサルタントと言われても、いったいどんな仕事なのかイメージがわかない、という人は少なくないでしょう。そこで本記事では、ECコンサルタント・ECディレクターと呼ばれる仕事はどんな業務内容なのか、どれくらいの年収なのか、について紹介します。

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ECコンサルタント(ディレクター)の仕事とは

ECコンサルタント(ディレクター)の仕事とは

ECコンサルタント(ディレクター)とは、自社で運営しているECサイト全体の運営管理をおこない、売上を上げるためのさまざまな施策を立案・実行する立場の人です。自社ECだけでなく、Amazonや楽天のような他社プラットフォームに出店しているショップの管理も含みます。

またECモール運営側が、出店している企業に対して売り上げアップのためのコンサルティングや運営アドバイスをおこなう仕事や、、ECサイトの支援ツール・サービスを提供するベンダーが、導入企業に対して売り上げアップの提案をおこなう仕事もあります。

立場はさまざまですが、ECコンサルタントの業務内容は、主に以下のようなものです。

ECサイトの売上を上げる

ECサイトの売上を上げるための施策を立案・実行します。具体的にはSEO対策を行いGoogle検索経由の流入を増やす、Webサイトを改善してコンバージョン率を上げる、SNS、メルマガ、Web広告などを活用して集客する、などがあります。

データ分析に基づき、「〇円以上購入してくれた顧客に対して送料無料クーポンを送りましょう」「商品発送時に商品サンプル付きのカタログを同梱しましょう」といった施策や、「写真掲載点数を増やしてコンバージョンを増やしましょう」といった施策を提案し、実行します。

コストを下げる

ECサイトを運営するコストを下げるための施策を実行します。具体的にはシステム化・自動化による効率化と省人化などがあります。外注に業務を発注することもあります。運営コストを下げることで利益率も向上します。

「ツールを導入して作業を効率化し、人件費削減をめざしましょう」「現在スタッフの業務負担が大きい発送作業は外注しましょう」をといった施策を提案し、実行します。

売上を最大化するための施策提案・実行

ECコンサルタントの仕事は、自社ECサイトや他社プラットフォーム・モールに出店しているショップを客観的に分析し、成功させるために必要なことを提案・実施する仕事と言えます。

成長業界で効率的にスキルアップ・キャリアアップできるのが魅力で、経験によっては高年収も期待できます。

求められるスキルは、アクセス解析・分析、改善提案などです。またコミュニケーションスキルも不可欠です。運営にも携わる場合には画像加工などの機会も多いため、Photoshop、Illustratorなどの経験があるとよいでしょう。またEC業界以外でもコンサルティング経験があると優遇されます。

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求人票で判断する仕事内容

求人票で判断する仕事内容

ECコンサルタント、またはECディレクターという職種で求人サイトを検索すると、数多くの求人案内を見つけることができます。主な業務内容は前項で紹介したとおりですが、仕事内容は意外と幅広く、企業によって内容にかなり差があります。

求人内容に具体的な業務内容が記載してある場合は、入社後にどんな業務を行うのかがイメージしやすいのですが、そうでないものは、入社後に思ってもみなかった業務を担当させられてしまうリスクがあるため注意が必要です。

たとえば、以下のような業務があります。

1人で運営の全てをやらないといけないEC店長

中小規模の企業が運営するECサイトでの募集の場合、いざ入社してみると、ECサイトに関わる全ての作業が任される可能性があります。

人員が少ないため仕方のない部分もありますが、Webサイトの制作・更新、商品登録作業、販促、広告出稿などをすべて1人で担当するのはかなり大きな負担です。場合によっては、運営業務以外に顧客からの問合せ対応やクレーム処理までおこなうこともあります。

そのため残業時間が多くブラック企業のような勤務状況になることもあるため注意が必要です。

ただ自分で意思決定ができ、裁量が大きいことが多いので、自分で自由に決めて実行したいと考える人には向いています。

外注がメインのECサイトディレクター

自社でECサイトを運営しているものの、実際の構築や運用は外注に大部分を委託しているケースもあります。この場合は、自分で手を動かして何かするというよりは外注管理業務の比率が高まります。

1人ですべて行うEC店長のような苦労はありませんが、外部の企業に委託してしまうため自分で技術的なノウハウやスキルを身に着けにくいため、転職する際にネックになる可能性があります。

広報業務も兼務するECディレクター

オンライン販売をメインに行っている企業では、ECサイト運営だけでなくブランドのPRやSNS・雑誌・テレビなどメディア全般の管理、Web広告に使用する画像や映像の制作なども任される場合があります。複数出店しているモールへの商品登録・管理をすべて任されるということも。

ブランディング、マーケティング色が強く、データ分析や改善提案よりも登録業務やコーディング、リリース作成、画像加工など手を動かす比率が高くなります。SNS運用スキルは必須です。

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売上アップの提案・営業もこなすECコンサルタント

売上アップの提案・営業もこなすECコンサルタント

ECコンサルタントの求人では、自社ECだけでなく、自社が運営するショッピングモールに出店する企業に対してコンサル業務をおこなうECコンサルタントも多く見られます。

業務内容としては、出店ショップの売上最大化を目的としたデータ分析、提案、イベント企画、広告提案、モールが提供する機能の啓蒙活動など。モールに出店しているショップ担当者に対して、「外部のコンサルタント」という立場でアドバイスを行います。また広告などの提案営業をおこなうなど営業的な業務もこなすことになります。

求人票の細かいチェックが重要

求人票の細かいチェックが重要

一度入社してしまうと、しまったと思ってもすぐに退職することは難しいものです。ECコンサルタントと言っても含まれる業務内容は企業によってまちまちなので、応募する際には求人内容をよく確認して無理な業務内容がないかどうかをきっちりと確認するようにしましょう。

またその仕事内容に携わることで、自分のスキルアップ、キャリアアップにつながるのかどうかもよく考えるとよいでしょう。

給料アップ交渉と転職活動で必要な志望動機

給料アップ交渉と転職活動で必要な志望動機

もし既にECサイト関連の業務に携わっている方で、給与面で満足度が低く転職を考えるのであれば、転職する前に、現在の企業で給与をアップするために交渉をおこなうことをおすすめします。転職はパワーが必要なうえ、転職先で思った業務内容でなかった、待遇面が良くなかったなど、失敗するリスクもあるためです。

しかし日本で給与交渉は一般的でなく、下準備をして慎重に交渉に望まないとマイナスイメージを持たれてしまいます。現在自分がおこなっている業務内容を洗い出し、転職サイトなどを参考に算出した数値をもとに、タイミングを見計らって上司に交渉しましょう。

求人票を見て自分の年収を比較

求人サイトで自分の業務と似た募集内容を探し、現在の年収と比較します。だいたいどの程度が適正年収なのかを把握することができます。

<h3>自分の日々の仕事を外注に依頼した場合の費用を算出しましょう。</h3>

自分がおこなっている業務を外注した場合、どれくらいの費用感になるかを計算します。交渉する際に昇給を正当化する理由になります。

自分の市場価値の捻出

自分の日々の仕事を外注に依頼した場合の費用を算出しましょう。交渉する際に昇給を正当化する理由になります。

上司に申立を行う

業務で実績をあげたうえで、どれだけ自分が企業に貢献しているかを伝えます。簡単に書類にまとめたものを用意するのもよいでしょう。自分が不利にならないよう注意を払いながら、上司に、現在の待遇では不満足であることや、評価してほしいことを伝え、算出した数値を参考にしながら待遇改善を申し立てしましょう。

給与交渉をおこなうのは精神的にも負担が大きいですが、転職よりはハードルが低いはずです。交渉が失敗してからはじめて転職を考えても遅くはありません。

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実績から判断されるECコンサルタントの年収

実績から判断されるECコンサルタントの年収

いざECコンサルタントに転職しようとした場合、どの程度の年収が期待できるのでしょうか。ECコンサルタントは、他の職種と同じように経験年数や実績によって変動します。

未経験の年収

未経験の場合、年収は300~500万円程度です。1人でECサイト担当者として運営から改善までおこなうような場合は即戦力を求めるため難しいですが、大手ECサイトで同じ業務をおこなう担当者が複数いる場合や、外部コンサルタントとしてEC運営企業に対してコンサルティングをおこなう立場の場合は未経験でもやる気や別業界での経験があれば未経験でも充分転職可能です。

はじめから正社員という待遇ではなく、アルバイトや契約社員として採用後に、正社員を目指せるというパターンもあります。

2~5年の経験者の年収

経験年数が2~5年の場合、年収は400~800万円程度です。金額は、経験等を考慮して決められます。ある程度EC業界の経験年数がある人の場合は、アクセサリー販売からコスメ販売のECサイト運営企業へ転職するなど、同じBtoCで取り扱う商材を変えるパターンがあります。

経験豊富なECコンサルタントの年収

経験年数が10年以上の経験豊富なECコンサルタントの場合は、現状に課題感を持っているEC運営企業が課題解決を期待して採用するパターンなどがあります。年収も800~1000万円近くなります。高い給与が期待できる分、シビアに数字での成果が求められます。

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求人内容で2年目、3年目の待遇例が多い理由

求人内容で2年目、3年目の待遇例が多い理由

他の職種では入社5年目、10年目の記載があるのに対して、ECコンサルタントの求人票を見ると、モデル年収として「大卒 23歳 入社2年目」など2年目、3年目の待遇例が多く記載されているのが特徴的です。

これは、ECコンサルタントは転職・離職率が高く、同じ企業に5年以上在籍する人が少ないことが影響していると考えられます。キャリアアップの転職も多いですが、思った業務内容と違った、想像以上に業務内容がハードだった、といったミスマッチで退職するケースも少なくありません。

そのため入社2年目、3年目のモデル年収を記載するだけでなく、「入社6か月目から有給・賞与支給」といった長期雇用を前提とした条件は、他の業界・職種よりも少ない傾向が見られます。

成功の可能性が高まる志望動機の書き方

成功の可能性が高まる志望動機の書き方

ECコンサルタントを採用する企業側としては、ECサイトを成長・成功させるために戦力となる人材を採用したいと思っています。自社と同じ業界、ECサイトでの経験者が最適ですが、なかなかそのような人材は望めないため、経験者だけでなく、幅広く人材を求めています。

一方ECコンサルタントを志望する側としては、既に経験があればもちろんその実績をアピールしますが、未経験で応募する場合は、現在の職務経験が募集内容の一部にマッチすればそこをうまくアピールすることで書類選考に通りやすくなります。

ここでは、志望動機を具体的にどのように書くべきなのか、最低限押さえておきたいポイントを紹介します。

未経験者

C業界は人材不足であり、なおかつECコンサルタント経験者数も少ないため、未経験でも意欲ややる気があれば採用される可能性が高いです。その場合は他の業界での営業・企画提案の経験やデータ分析のスキルなどが優遇されます。

志望動機としては、現在の業務内容がECコンサルタントとしてどう役立つのかをアピールすることが重要です。またなぜEC業界を志すのか、将来的なキャリアプランはどうか、といった自分の強い思いが伝わる内容を記載すると書類選考に通りやすくなります。

また自分自身のECサイト利用経験から感じていることや改善提案などがあれば書き添えると、プラスのアピールポイントになります。

2~3年経験者

大手ECやモールのECコンサルタントであれば、500万円~800万円の年収も可能です。経験がある場合は、今までの経験で身に着けたスキルをアピールするのがおすすめです。関わっていた業界、得意分野のほか、マネジメントスキルを漏れなく記載するようにします。Tableauなどでの分析経験もあるとなおよいでしょう。

EC業界の経験だけでなく、コミュニケーションスキルや営業経験なども重視されます。プロジェクトマネジメントの経験などがあれば、それらもアピールポイントになります。

800万円以上狙いたいECコンサルタント

800万円以上狙いたい経験豊富なECコンサルタント(ディレクター)は、即戦力として活躍することが期待されるため、過去の実績をアピールすることが必須です。できるだけ具体的に「2年で売上を2.5倍に」「運用コストを2/3に削減」など実績を明記するとよいでしょう。

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EC業界でキャリアップを狙う方を応援します

変化が大きい業界のため、新しい技術トレンドをキャッチアップしたり、スキルを身に着けたりと大変な部分も多くありますが、そのぶん得られる知識や経験も多く、長期的にキャリアプランを考えたときに役立ちます。

ECコンサルタントは成長市場で需要も高く、売り手市場のため高条件での就職・転職が可能です。転職を重ねてステップアップする人も多いため、小規模ECのコンサルタントからスタートして、数年単位で条件のよい企業へ転職していくというキャリアプランを立てるのもよいでしょう。

株式会社ライフエスコートでは、EC業界でキャリアアップしたい方を応援したいと考えております。EC業界の求人・転職に関するお悩みがありましたらどうぞお気軽にご相談ください。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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