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商品撮影代行会社の比較ポイントとは?売上アップにつながる業者選び

ECサイトで売上を高める重要な要素として商品写真があります。しかし、自社(個人)だけでは、プロのような高品質な撮影が難しいものです。そこで、「商品撮影代行会社に依頼したい」と考えている方もいるでしょう。

本記事では、メリット・デメリットや比較ポイントを踏まえて、おすすめの商品撮影代行会社を紹介します。この記事を読んで、商品撮影代行会社を活用し、売上アップに結びつけましょう。

商品撮影代行会社とは?

商品撮影代行は、専門の撮影会社やプロカメラマンに依頼して、ECサイトやカタログ、SNSなどに使用するための商品写真を撮影するサービスです。つまり、商品撮影代行会社は、上記の商品撮影代行をする専門の会社です。

通常、ECサイトでは、商品を撮影する方法として、物撮り、モデル撮影、イメージ撮影、そして商品の魅力を動きや字幕・音声でも伝える動画撮影などがあります。

商品撮影代行会社は、これらの撮影作業をすべて代わりに実施してくれます。

商品撮影代行会社に依頼するメリット

ECサイトの商品写真を作成するときに便利なのが商品撮影代行です。ここでは、商品撮影代行会社に依頼する3つのメリットを紹介します。

機材をそろえなくていい

まずメリットの1つ目は、機材をそろえなくても商品の撮影ができることです。撮影に必要な機材は、商品撮影代行会社が用意しています。

撮影機材はカメラ以外にもストロボ、背景紙、レフ板(ライト)、スタジオ、編集ソフトなど、さまざまな機材が撮影する商品によって必要となります。

しかし、商品撮影代行を依頼すれば、これらの機材を改めて準備することなく撮影が可能です。

高品質な写真がとれる

商品撮影代行会社には撮影経験や技術に優れたプロのカメラマンがいるため、そのノウハウを駆使した構図や撮影効果の工夫で綺麗な写真に仕上がります。つまり、高品質な商品写真の撮影が可能です。

実際、多くのEC事業者は、商品撮影代行を利用していないため、他者との差別化を図る意味でも高品質な商品写真を掲載できるのは大きなメリットです。

撮影に手間をかけなくてすむ

3つ目のメリットは、最小限の労力で商品写真を用意できることです。自社で商品撮影を済ませるためには、多くの手間と時間がかかります。撮影の準備から始めて、撮影作業、編集、撮影現場(機材)の片付けまで終えてようやく完了します。

コア業務を抱える担当者や自社スタッフにとっては、撮影ばかりに時間をかけるわけにはいきません。特に、商品数が増えるほど、撮影にかかる作業時間や負担も大きくなります。繁忙期に撮影の負担が重なるのは避けるべきです。

商品撮影代行会社に依頼するだけで、撮影の手間はなくなり、納品を待つだけになります。

ノウハウがなくてもすぐに商品撮影を始められる

商品を撮影するためには、スタジオや環境の準備やカメラ撮影、画像の加工編集など、自社が経験やスキルがないといけません。撮影が初めてのEC事業者(スタートアップや個人)では、そのノウハウがなく、0から学んで手探りで撮影を進めるのは大変です。しかし、すでにノウハウのある商品撮影代行会社に依頼することで、その心配がなくなります。

商品撮影代行会社に依頼するデメリット

商品撮影代行会社への依頼は、メリットのある一方で、デメリットもあります。以下に、4つのデメリットを取り上げます。

すぐには撮影できない

1つ目のデメリットは、依頼してすぐに撮影を開始できないことです。撮影開始までに打ち合わせて希望の撮影イメージを代行会社に伝える必要があり、その打ち合わせと商品発送(届くまで)に数日かかります。

さらに、撮影はまとめて行うため、順次、写真を受け取ることもできません。すべての撮影が完了する約5日~1週間後に、まとめて納品されます。代行会社のスケジュールやスタジオの利用可否によっても時間は前後するため、遅いときは納品までに1ヶ月程度かかることもあるでしょう。

もちろん、スピーディな撮影をする一部の会社では早いと2~3日ほどで撮影・納品を完了することもあります。

イメージ通りの写真になるとは限らない

納品された商品写真がイメージしていたものと違う場合があることもデメリットの1つです。原因は以下が挙げられます。

  • 依頼時に上手くイメージが伝わらない
  • コミュニケーション不足
  • 技術的にイメージに合わせられない

商品撮影代行会社ごとに得意としている撮影内容も変わってくるでしょう。

以上のデメリットは、イメージをしっかり伝えてコミュニケーションをとることで解消できる場合もあります。

モデルの指名や加工編集など、希望するオプションが選べて、イメージした写真になる場合は、希望のプランとオプションのあるところに依頼するのがおすすめです。そのため、イメージ通りの作成ができる代行会社の選定を念入りに行う必要があります。

コストがかかる

デメリットの3つ目は、個人や小規模EC事業者にとって代行撮影のコストがかかることです。代行会社ごとに料金プランが決まっており、見積もりの通りに、料金を支払う必要があります。

スマホや自前の機材がすでにあり、運営者自らの手で商品撮影できる場合は、依頼料金がかかるのはデメリットです。

しかし、コストは確かにデメリットですが、EC事業者によっては撮影する商品数が多く、機材やカメラ撮影の人材がいない会社もあります。そのため、「料金コストだけで済む(手間を減らせる)」など、必ずしもコストを支払って代行を依頼することは、デメリットばかりではありません。

商品撮影代行会社ごとに料金やオプション設定が異なる

商品撮影代行の料金はサービス共通ではなく、それぞれ料金項目に違いがあることもデメリットです。会社は独自の料金プランを設定しており、例えば、カット数や点数の違い、撮影ランクのプラン、仕上がりなどが主な料金項目です。そのため、事前に料金プランの違いを把握しておくことも大切です。

商品撮影代行会社に依頼するときの流れ

初めて依頼する人の中には、撮影業務発注の全体像がわからないこともあるでしょう。そこで、以下に依頼するときの流れについて5つの手順を解説します。

①見積り・依頼

まずは、商品撮影代行会社を選んで、会社ホームページ・LPの問い合わせフォームか電話で連絡します。その上で、見積りを行い、問題なければ依頼します。このとき、1社だけでなく複数の会社に見積をもらい、最終的に1社に決めることも可能です。

②撮影内容の相談

次に、具体的な撮影内容や納品イメージを伝えます。代行会社によっては撮影時の対応能力にも差があるため、どこまで自社の希望を通せるかも相談時に確認しましょう。

また、必要に応じて、撮影の構図やラフを提出し、直接顔を合わせてのミーティングを行う会社もあります。代行会社から場所が離れていて直接ミーティングができない場合でも電話やメール、オンラインチャットでの対応が可能なことも珍しくありません。

構図や撮影イメージ含めて詳細はすべておまかせなど、細かい指示をしない場合も、そのことを相談時に伝えます。

③商品発送

撮影の前準備が完了したら、商品を発送します。商品の発送が必要な理由は、現物を使ってカメラで撮影するからです。逆に、撮影に指定した商品がなければカメラ撮影はできません。不測の事態で商品が届かないなどのトラブルはできるだけ避けましょう。

送り先は、商品撮影代行会社の指定住所です。必要に応じて箱の中に伝票や納品書、撮影指示書を封入して発送手続きを行います。

基本的に発送料金は、依頼者側の負担です。また、発送中のトラブルや破損等は、輸送会社や自社負担となるため注意が必要です。事前に壊れ物や電子機器などの精密機械は、発送方法を工夫したり、保証のある専用プランなどで送ったりすることが求められます。

④撮影・編集加工

商品が商品撮影代行会社に届いたら、商品内容や数量を確認した上で撮影に移ります。撮影に同席することは禁止されている会社が多いので見学はできません。撮影内容は事前の打ち合わせや指示書などに沿って行われます。

撮影した写真は、代行会社の手で編集加工が施されます。そのため、依頼者は、納品データを改めて編集加工する手間がなくなります。

⑤撮影データの納品

撮影と編集まですべての工程が完了したら、最終チェックの上で依頼者に撮影データが納品されます。納品方法はデジタルなデータ受領が基本です。撮影データを利用してECの商品写真をサイトにアップするなど、商品ページの作成にそのまま使えます。

また、発送した商品は後日、自社で受け取ることになるため、受け取り予定についても忘れないようにスケジュールに入れておきましょう。

商品撮影代行会社を比較する際のポイントとは

依頼者が商品撮影代行会社の選定時に気になるのは、それぞれの違いをどうやって見極めるかです。そこで、商品撮影代行会社を比較するときにチェックすべき5つのポイントを以下に紹介します。

費用

依頼者が最初にチェックする項目として、費用が挙げられます。候補に挙げた代行会社のプラン料金を比較します。そのとき、予算の範囲に収まるかを確認するのがポイントの1つ目です。

費用には、最低限かかる最小撮影費用や撮影放題プラン、各種プラン料金、有料オプションがあり、予定している撮影内容にあわせて費用をチェックします。事前に、どのくらいの合計金額になるかわかれば、代行会社ごとの細かい費用の違いを判断しやすくなるでしょう。

品質

商品撮影代行会社は、費用が同じか安くても、品質が伴わなければ、自社の希望する条件を満たすことはできません。費用がどれだけ低く設定されていても、品質が伴わなければなりません。

できるだけコストパフォーマンスの高い代行会社に依頼することです。そのためには実際に撮影されたサンプルの確認や該当カメラマンの作品を事前に比較チェックすることが求められます。

撮影代行の範囲

撮影をどこまでの範囲で代行する会社かもチェックすることは比較時のポイントの1つです。例えば、専用のスタジオで撮影する、モデルは用意できない、出張撮影ができないなどです。

撮影の範囲にない作業は代行してもらえないため、事前の確認が必須です。

実績

商品撮影代行会社には十分なノウハウや撮影機材の用意が求められます。しかし、ホームページなどで外から少し見ただけではわからないことが多いのも事実です。そこで、実績を比較して、多くの取引相手から信頼を集めている代行会社を探します。

相性

費用面や実績がどれだけ優れていても、得意ジャンルが自社の求めるものと不一致であれば、不慣れな分だけ品質や手際の良さも悪くなります。そこで、商品撮影代行会社と自社(の撮影内容)との相性も調べることが大切です。

具体的に、用意しているプランや撮影実績からどの商品ジャンルの撮影に強みがあるのかを把握します。他にも担当者とのコミュニケーションが良好かなども重要です。

例えば、アパレルの商品を依頼するときにモデル撮影のできない代行会社やアパレル撮影のノウハウがない代行会社では対応できないことも増えてきます。

相性をチェックすることで、後から起きる撮影トラブルやコミュニケーション不足の問題をなくし、納品物に対するイメージの齟齬が減らせるでしょう。

おすすめの商品撮影代行会社

商品撮影代行のサービスを行う会社は多くあり、1から探すのは大変です。そこで、比較しやすいようにおすすめの商品撮影代行会社を厳選して以下に5つ紹介します。

TORUN

TORUNは、オンラインに特化した商品撮影代行サービスです。高品質で簡単な発注手続きを実現し、多数の企業との取引実績を誇っています。プランやオプションの見積もりにより、詳細な料金が具体的にわかる明朗会計も魅力です。

見積もり以外に後から請求されることがなく、安心して初めての人でも利用できます。また、ECアパレルの撮影に必要となるモデル撮影に対応しています。さらに、商品到着から最短2日で納品物が受け取れる特急便のプランも利用可能で、便利なサービスです。

おまかせWeb商品撮影

おまかせWeb商品撮影は、10年以上の実績と7,000件を超える実績を持つ撮影代行会社です。ECのサポート業務で培ったノウハウを活かし、手際よく撮影までの相談・サポートを行います。

オンラインからいつでも依頼が可能で、金額もわかりやすい細かなプランを提供しています。さまざまなECカテゴリに対応しており、日用品やアパレルなど幅広い商品の撮影が可能です。

特にアパレルでは、カット指示やモデル撮影も行うことができます。編集加工もするため、そのままECサイトにアップすることも可能です。

boutique star

boutique starは、ファッションやブランドを始めとしたアパレルに特化した撮影代行サービスです。撮影作業だけでなく、ECサイトのトータル支援まで可能なサイト構築支援サービスも提供しています。

また、法人から個人まで幅広くサービス対応しており、300件以上のサポート実績があります。そのため、新聞メディアでも取り上げられています。ECサイト構築後の商品プロモーションやブランディングまで手がけており、顧客のECサイトを総合的にサポートしてくれます。

商品写真ドットコム

商品写真ドットコムは、商品専門の撮影スタジオを使う撮影代行会社です。社団法人会員のプロカメラマンによる高品質で安価な撮影を提供しています。コストパフォーマンスが高いサービス性が特徴です。加えて、飲食品や化粧品など2,500カット以上の実績があるのです。

料金プランは5つのランクに分けられており、時間設定やフルオーダー、出張撮影(特に外での撮影)にも対応しています。依頼時は電話やフォームからの申込みが可能です。

バーチャルイン

バーチャルインは、モデル撮影においてECアパレルのカテゴリに強みを持つ撮影代行サービスです。無料で商品撮影を試すことが可能で、業界内でもトップクラスの低価格プランが多くあります。

その上で、「おまかせ撮影プラン」や「インスタグラム写真撮影代行」、「ロケーション撮影プラン」、「水着撮影プラン」など、商品に応じた多数のプランを用意しています。もちろん、1商品からの撮影も可能です。

モデル撮影はロイヤリティーフリーで提供され、通常プランでは5カットの撮影が行われます。以上、モデル撮影を必要とする商品取り扱いのEC事業者におすすめです。

ECサイトの売上アップのために商品撮影代行会社を上手に利用しよう

ECサイトの売上を左右する要因の1つに商品画像があります。ユーザーは説明文だけでなく、商品写真から購入時に判断しているのです。

売上をアップするには、商品撮影代行会社を上手に利用して、高品質で購買意欲を高める商品写真を用意することが求められます。

商品撮影代行なら、専用機材とプロのカメラマンの撮影、技術のある編集加工スタッフの手によって商品写真を作成できます。特に、商品の魅力が伝わりやすい写真や映像は売れ行きを伸ばす大切なポイントです。

まとめ

今回は、商品撮影代行会社に依頼するメリットや利用の流れ、比較ポイント、おすすめ業者などについて解説しました。

商品撮影代行会社を利用することで、撮影の手間やカメラマンの人材を採用する必要もなく、魅力的な商品写真を用意することができます。

ただし、撮影後にイメージ通りではないケースやコスト負担が大きいケースでは、十分に依頼先を見極めて、自社の相性にあった商品撮影代行会社を選定する必要があります。

撮影のノウハウがなく、機材や人材がいないEC事業者は、ぜひ商品撮影代行会社への依頼を検討しましょう。

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ABOUT US
多賀井隆之
2005年にEC支援フルサービスの提供をスタートのを皮切りに、2010年には完全自社で撮影できるスタジオ等を設立。実績は、一部上場企業ECサイト運用、輸入タイヤ通販会社経営、現在では別会社で小型家電をOEMで作りD2Cサイトを運営し、常にノウハウを検証しながら顧客へ売上改善、在庫最適化、作業効率化などを提供中

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