みなさんは電気製品を購入する際にPSEマークを確認していますか?このマークは製品の安全性を示す重要なものですが、残念ながら偽物も出回っています。
偽のPSEマークがついた製品を手にしてしまったら、どうすればいいのでしょうか?また、事業者としてはどのような対応をとればいいのでしょうか?
この記事では偽物のPSEマークを見分けるポイントや、偽物を見つけた場合の対策について詳しく解説します。安心して使える製品を選ぶための知識を一緒に学んでいきましょう。
ライフエスコートでは、PSEマークに熟知した専門家がお客様に寄り添った対応を行っています。PSEマークに関して少しでも不安なことがありましたら遠慮なくお問い合わせください。
目次
PSEマークとは?
PSEマークは、電気用品安全法に基づき、日本国内で販売される電気製品が安全基準を満たしていることを示す認証マークです。
安全を確保するために、定格消費電力や構造などが一定の基準によって規制されている、ACアダプターなどの「特定電気用品」にはひし形のPSEマークが使用されます。その他の電気用品には丸形のPSEマークが付けられます。PSEマークがあることで、消費者は製品を安心して使用することが可能です。
PSEマークが付いていない製品や偽造されたマークが付いている製品は法律違反となり、そのような製品を使用することで事故や火災のリスクがあります。商品を購入する時には、PSEマークを確認して安全な製品を選ぶようにしましょう。
PSEマークの偽物を見分ける方法を3つご紹介
ここでは、安心して電気用品が使えるように、偽物のPSEマークを見分ける方法を3つご紹介します。
1.マークのデザインや表示を確認する
偽物のPSEマークは、細部に不自然さが見られることが多いです。正規のPSEマークは、ひし形や丸形がしっかりとした線で描かれ、PSEの文字が明瞭に表示されていますが、偽物では線がぼやけていたり、文字がかすれていることがあります。
また、製品に十分なスペースがあるにもかかわらずPSEマークの文字が省略されている場合も偽物である場合が高いです。
その他にも、マークの大きさや配置が同じ製品なのに一定でない場合も注意が必要です。購入前には、PSEマークがしっかりと確認できる製品を選ぶことが、安全な選択に繋がります。
2.ラベルや説明書の表記を確認する
製品に付属するラベルや説明書も、偽物を見分ける重要な手がかりです。正規品では、製造業者や輸入業者の名前、連絡先、製品の型番などが明確に記載されており、日本語の表記が正確です。
しかし、偽物の場合、これらの情報が曖昧だったり、誤字脱字が目立つことがあります。また、会社名が記載されていないなど説明書の内容が不自然に簡略化されている場合や、電圧などの必要な情報が不足している場合も偽物の可能性があります。
電気用品ごとに表示すべき事項や表示の方法が異なるため、商品を手にしたら、まずは経済産業省で公開されている表を基に正しい表記であるかどうかを確認しましょう。
3.証明書を確認する
製品の安全性を確認するために、PSEマークの証明書を確認することも有効です。信頼できる販売店やメーカーは正規の代理店を通して審査を行っているため、証明書に記載されている代理店を検索することで信頼できる製造元かどうかを判断できます。
証明書には、製品がどのような基準に基づいて検査されたかや、検査機関の情報が記載されています。証明書がない、または存在しない認証元が記載されている場合、その製品は偽物の可能性があります。
ライフエスコートでは、取り扱う製品のPSEマークが偽物かどうかの判別も行っています。PSEマークに関して少しでも不安なことがありましたら遠慮なくお問い合わせください。
偽物のPSEマークがついた製品を取り扱う危険性を3つ解説
1. 火災や感電のリスクがある
偽物のPSEマークが付いた製品は、経済産業省が定めた安全基準を満たしていないことが多く、使用中に過熱やショートが発生する可能性があります。それが原因で火災が発生した場合、製品を購入した顧客から訴えられてしまいます。
感電も同様に身体に影響を及ぼす可能性があるため、取り扱う製品が正規の検査をクリアしてPSEマークを掲載しているかどうか、しっかりと確認するようにしましょう。
2. 製品の故障やトラブル
偽造PSEマークが付いた製品は、十分な品質管理が行われていない可能性が高く、故障や動作不良が発生しやすいです。これにより、顧客から多くの不具合のクレームをもらうようになり、カスタマーサポートの負担が増加する可能性があります。
3.顧客からの信頼を失う可能性がある
製品規格が守られていないことにより事故が発生したり、偽物のPSEマークであることが知られてしまったら、顧客からの信頼を失ってしまいます。信頼を失うと、顧客離れが進むだけでなく、将来的なビジネスチャンスも失われかねません。正規品を取り扱うことで信頼性を維持しながら事業の成長につなげられます。
事業者がPSEマークを取り扱う際に注意すべきポイント7つ
ここでは事業者がPSEマークを取り扱う際に注意すべきポイントを7つご紹介します。
1.正規の仕入れ先を選ぶ
PSEマーク申請の経験がある正規の仕入れ先から製品を仕入れることで、思わぬところで違法販売をしてしまうリスクを避けることができます。認証に必要な設備がそろっているかなど、契約する前に事前に仕入れ業者に確認しておくと安心です。
2.PSEマークの検証方法を理解する
認証の手続きで漏れが出ないように、事業者は検証方法を熟知しておく必要があります。必要な書類、申請先、審査項目などを把握しておくことで事前の準備もはかどります。
3.製品検査を徹底する
PSEマークを取り扱う業者は、実際に販売する前に必ず適切な製品検査を行いましょう。検査は、製品の安全性を確保し、消費者に安心して利用してもらうための重要なステップです。
検査の不備があると、基準を満たしていない製品を販売してしまうなど、後々大きな問題を引き起こす可能性があります。
4.顧客への正確な情報提供を徹底する
顧客から信頼を獲得するためにも、PSEマークの申請手続きについてや製品の安全性をウェブサイトや書類などに分かりやすく明記するようにしましょう。手続きの状況が伝わる写真などを利用してわかりやすく説明することで、顧客と信頼関係を築くことができます。
5.偽造品が発覚した場合のために事前に対応を準備しておく
万が一偽造品が市場に出回ってしまった場合のために、迅速に対応できる体制を整えておきましょう。リコール手続きや顧客対応のフローを事前に構築しておくことで、被害の拡大を防ぐことができます。
6.社内教育を怠らない
PSEマークに関連する法令や安全基準について、社内のスタッフに対する教育を定期的に実施することが重要です。全員が最新の知識を持ち、適切に対応できるようにすることで、偽造品を取り扱うリスクを減らすことができます。
7.常に最新の情報を把握する
PSEマークに関する法律や規制はたびたび変更されるため、常に最新の情報を把握しておくことが必要です。法改正や新しい認定基準に迅速に対応することで、顧客に事業に対する信頼感を持ってもらうことができます。
PSEマークに関するよくある質問
ここでは PSEマークに関するよくある質問について回答します。
PSEマークに有効期限はある?
PSEマーク自体に有効期限はありませんが、特定電気用品に必要な適合性検査の証明書には有効期限があります。期限が近付いてきたら自分で更新手続きをとる必要があるため、手続きに必要な日数を把握したり、予算など計画的に準備したりすることが重要です。
輸入の際にPSEマークにはどう注意すればいいの?
輸入製品が日本の基準に適合しているか、PSEマークが適切に表示されているかをチェックしましょう。違反すると、罰則や製品回収のリスクがあるため、慎重な取り扱いが求められます。輸入手続きに関してはライフエスコートの輸入販売の記事をご覧ください。
PSEマークを表示しなかった場合罰則があるの?
虚偽の申請や、PSEマークの表示がない商品を販売目的で陳列した場合に罰則が科されます。詳しくは経済産業省のウェブサイトから詳細を確認することができます。
PSEマークの偽物を発見したらどうする?
以下のような方法が考えられます。
- レビューなどで苦情を入れて他の顧客に注意を促す
- ショップを販売プラットフォームに通報する
- 国民生活センターに通報する
まとめ
偽物のPSEマーク製品を使用すると思わぬ事故に繋がる可能性があります。製品を購入した際は、使用する前に必ず表示されているマークや製造元を調べて、安全性に問題がないことを確認しましょう。
海外から輸入したり国内で製品を製造したりする場合は、信頼できる業者として法令順守を心がけましょう。しっかりと正しい知識を持ち、慎重な行動を心がけることが大切です。
ライフエスコートでは、PSEマークに熟知した専門家が誠実に申請業務を行っています。PSEマークに関して少しでも不安なことがありましたら遠慮なくお問い合わせください。
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